ご自宅をスマートハウス化し、ヒョンデ アイオニック5を“動く蓄電池”として愛用されているななみんさん。前編では、そのお家を見せてもらったが、実際に住まわれて、どのようなメリットを感じ、コスパについてはどうなのかなど、気になる質問をぶつけてみた。ご本人いわく、「これで電力会社に依存することなく、安心して快適に過ごせる」と満足そう。詳しくうかがってみた。
電力フローの可視化により、楽しく節電
「私は家電感覚でこのクルマを選びました」アイオニック5オーナー、“ななみん”さんに聞くEV活用法
約10kW(システム容量9.5kW)の大容量な太陽光パネルを設置されたということですけど、具体的にはどれぐらい発電でき、電気代はどの程度セーブできたのでしょうか?
「季節によりますが、我が家の1ヶ月の電力消費量は600~1,200kWh以上です。スマートハウス化してからは買電量が200kWh以下まで下がりました!特に今年の7月は猛暑にも関わらず買電電力量を100kWh未満に抑えられて感動しました。電気自動車の電力も太陽光で賄っているため、クルマの維持費がガソリン車と比較してかなり抑えられていますし、売電収入も入っています」
「買電に関して補足すると、東京電力は消費電力量に応じて第1段階、第2段階、第3段階と単価が上がっていくんです。スマートハウス化する前は、我が家は常に300kWh以上の第3段階の単価だったのですが、それが第2段階、あるいは第1段階まで下げられると、ポイ活のようにわくわく楽しくなりました」
世間一般的には電気代が上昇していますが、そういうニュースを見ても心が揺れなくなりましたか?
「以前は、今月の電気代はいくらだろう、もしかしたら10万円超えてしまうか、などと話をしていたんですけど、最近は落ち着いてニュースを見られるようになりました(笑)。やはり自給自足って大事だね、と。今後もし水道料金が高騰することになったとしたら井戸を掘ろうかとか。そんな冗談のような会話をしています(笑)」
電力会社に頼らない生活ですね。
「そうですね、天候に左右されるので、完全なオフグリッドまでは難しいとしても、なんちゃってオフグリッドというか、電力の自給自足をできる範囲の中で楽しく続けることが目標ですかね」
設備投資にも相当な費用がかかっていると想像しますが、どれぐらいの期間で元が取れそうでしょうか?
「太陽光パネル導入にかかる費用一式で、一般的に1kWあたり20万円以下だったら妥当な価格と考えて良いと思います。我が家の場合は太陽光パネルは足場の設置など含めた施工費やパワーコンディショナーなど含め、トータルで210万円ぐらい。V2Hは施工費含め160万円ぐらいでした。ただ、V2Hは工事費込みで半分ぐらい補助金が出ています。電気料金の減額分と売電収入などを計算すると約10年で元が取れ、それ以降はボーナスタイムです。なお、EVでなくてもクルマを購入すると費用が発生しますので、ここにクルマの費用は含んでいません」
費用面以外に、何かスマートハウスのメリットを感じていますか?
「災害があった場合の安心感も大きいと感じています。もし停電があったとしても、アイオニック5に蓄電しておけば数日は暮らせるだけの電力量がありますし、太陽が出てくれば昼間は勝手に発電してくれるので、スマホも家電も問題なく使えるでしょう。仮に停電しても電力が使えるという安心感は大きいですね。我が家はアクアリウムをやっていますし、年老いた猫さんも居て、電力が使えないと困るので。これはコスパでは測りきれないメリットだと思います」
「あとは私自身がガジェット好きなので、こうしてスマートフォンなどで、太陽光パネルの発電量や、消費電力量がリアルタイムで見られることにも魅力を感じています。例えば、コーヒーメーカーや電子レンジを動かすと、消費電力量が増えるのが瞬時に分かったり、電力のフローが可視化されるので、太陽の出ているうちに洗濯をしようとか、節電も楽しくできるんですよ」
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“自家消費率”を上げて賢く、おトクに
取材日は太陽が燦々と照りつける猛暑だったが、タブレットを見せていただくと、太陽光パネルの発電量は最大で9.3kWを示していた。エアコンなどをつけた時の電力消費量は2.6kW。 差分の6.7Wが電力会社に売電されている計算だ。もちろん、V2HとEVを接続しておけばEVへの充電が行われる。ただし、V2H(ななみんさん所有の「EVパワー・ステーションプレミアムPlus」)を使って電気自動車に充電する場合、仕様上、最大の充電出力は5.9kWとなる。
また、ななみんさんはこれに加え「Nature Remo E」という小型の機器を後付けで設置し、外出先からでもスマートフォンで電力量が把握できる仕組みを構築していた。
アプリ画面を見せてもらうと、太陽光パネルの発電量が9.5kW、家庭での電力消費量が0.7kW、5.9kWはV2Hを通じて電気自動車に充電され、残りの2.9kWは電力会社へ売電されている様子が可視化されていた。
「電力料金は、売電単価と買電単価で差がありますので、太陽光発電をする場合は、売電するより、EV(や蓄電池)に蓄電し夜間にその電力を自宅で消費する、つまり“自家消費率を上げる”方が実質的におトクになる場合が多いです。ただし、V2Hを通して蓄電しさらに放電すると少なからず電力ロスが生じますので、消費電力量の多い活動はできるだけ太陽が出ている時間にやるよう心がけています。このように、可視化されたデータに基づいて合理的に活動し、結果として早起きして健康的な生活を送れるようになったのも大きなメリットで、スマートハウスを実現して良かったと思っています」
万一の災害時の安心と電力を操る楽しみを得たななみんさん。ガジェット好きならなおさら、誰もが憧れる生活だ。
また、EVを移動手段としてだけでなく、スマートライフの一部として取り入れたその暮らしに、EVの奥深さと可能性を見た気がした。
ななみんさんがnoteに綴っている「ななみんのIoTおうちハック!」 はこちら
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