SWALLOWはこんな車両をラインナップしている
こんにちは! 先進モビリティに興味津々の近藤スパ太郎です。10月15日~18日に幕張メッセで開催されたジャパンモビリティショーに行って来ました。今年はモビリティ事業に取り組むスタートアップ企業や事業会社が、ビジネスを創発するマッチングイベント「Japan Mobility Show BIZWEEK 2024」として開催されました。スタートアップ企業が145社も出展し、EVベンチャーのSWALLOWブースでは参考出品ながらも、航続距離が120kmもある車両を発見しました。 ブースの方曰く、国内でトップクラスの航続距離を誇る特定小型原付(以下:特定原付)だそうです。(…でしょうね)
【画像】気になる改善点も!? SWALLOWが参考出品した「Fiido L3 PRO」を画像で見る(12枚)
2019年4月の創業時、SWALLOWは電動キックボードからスタートしています。 そして現在も、特定原付、原付一種、原付二種の電動キックボードをラインナップし、原付一種のペダル付きバイク(モペッド)も扱っています。
ブースには、去年11月に発売された、座って乗れる特定原付の「Fiido Q1S(フィード キューワンエス)」も展示していました。
「Fiido Q1S」は、全長1150mmでとてもコンパクト。車重も18.4kgでとても軽量です。キックボードよりも大きな12インチタイヤを履き、走行感を向上させています。航続距離は約35km(体重65kgの乗員が平坦な道路を走行した場合)。ハンドルステムが折り畳みでき、コンパクトに収納可能です。
特定原付は16歳以上は免許不要、最高速度20km/h。「6km/hモード」を備えた車両のみ、切り替えて走行を許可された表示がある歩道の通行が可能です。ですが20km/hモードのまま歩道や横断歩道を走行するユーザーもいて社会問題にもなっています。
SWALLOWの特定原付は「6km/hモード」を備えず、「歩道は走れません!」とユーザーに分かりやすいアピールをしています。
参考出品の「Fiido L3 PRO」はこんな車両!
「Fiido L3 PRO」は、奥の「Fiido Q1S」よりも少し大きいサイズですが、それでもママチャリよりはコンパクトです。
“PRO”の名の如く、レンタルやシェアリング用、デリバリー業務用で開発中です。今回の展示は来場者の反応や意見を聞くのが目的だそうです。
タイヤは前後14インチ。前後サスペンションは無く、太めのタイヤを履いて路面からの衝撃を緩和させています。ディスクブレーキを前後に装備しています。
海外で流通している車両をベースに開発しているそうで、フレームとハンドルポストの下にクイックレバーがあって、折り畳みが可能です。車重は23.5kgで、頑張れば持ち上げて運ぶことは可能です。
モーター出力は350W。よく見ると手前にギヤがあり、ベース車両にはチェーンがあってペダルが付いていた様です。モペッドか、海外の電動自転車の様です。
やっぱりね。クランクを外した穴がそのまま残っていました。
やはり「6km/hモード」は有りません。スロットルはレバーではなくグリップを捻るタイプを採用しています。
サドル型の大きなシートは肉厚でふかふか。長時間乗っても快適そうです。クイックレバーで高さ調節が可能です。
その大型サドルの下に、48V/32.2Ah (0.1136kWh)の、特定原付としてはかなり大容量のバッテリーを搭載しています。公表の航続距離は120kmですが、社内走行テストでは140km以上走る場合もあるそうです。
実車をみて筆者、スパ太郎が感じたのが……
「来場者の意見を聞くのが目的」とのことでしたので、僭越ながらボクの意見を伝えました。
(1)シェアリングサービスは不特定多数の方が利用するため、耐久性や安全面を考えると折り畳み機能は無い方が良い。事実、折り畳みが可能な車両をシェアリングに導入する場合は、敢えて折り畳めない様に仕様変更して、耐久性を高めている事業者もいる
(2)ギヤが樹脂製で、業務の酷使に耐えられるのか?
「Fiido L3 PRO」 ポスター資料より
高い登坂能力を確保するために、消費電力を抑えながら高いトルクで駆動する「プラネタリーギヤモーター」を採用しています。ですがこのギヤが樹脂製の様で、業務用で酷使しても耐久性があるのか? 意見をさせて頂きました。 今後テストをして行くそうです。
こうしてブースで取材中にも、興味を持った事業者の方が、車両について詳しく聞いていました。さずがビジネス創出のマッチングイベントですね!
特定原付の利点とは?
特定原付は、車両進入禁止でも「自転車を除く」の表示があれば、通行可能です。特にデリバリー業務では原付一種よりも使い勝手が良い場面も多いと思います。電動で音も静かですしね。
「開発が進んで試乗ができる様になったら、メディアではボクが一番最初に試乗取材させて下さいね!」と、先行予約をしておきました。
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