9月28日、2024年MotoGP第15戦インドネシアGP MotoGPクラスのスプリントがプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは12位、アレックス・リンスは15位でスプリントをフィニッシュした。
2日目も高温多湿のマンダリカ。30分のフリー走行2回目では、ふたりとも前後ソフトタイヤでコースイン。セッション序盤、クアルタラロは積極的にタイムを出していき、1分31秒308でトップタイムを刻んだ。その後、さらに更新し1分30秒675までタイムを上げた。リンスは1分31~32秒台と安定したラップタイムで周回を重ねた。
マルティン転倒でバニャイアが勝利。ホンダのザルコは自己ベスト8位を獲得/MotoGP第15戦インドネシアGP
2回目のランでは、クアルタラロはクールダウンを挟みながら、アタックをするもタイムは更新せず。リンスは引き続き同じようなペースで走行し、最後のアタックで1歩30秒803を記録。クアルタラロは9番手、リンスは12番手でセッションを終える。
続く予選Q1は、リンスが予選Q2進出を狙いに前後ソフトでコースイン。最初のランで1分30秒293とトップから0.05秒差の2番手タイムを記録。予選Q2進出へ期待がかかる。セッション後半の2回目のランでは、他車の転倒などでイエローフラッグが断続的に出され、その影響でリンスはタイムを更新できず予選Q1は5番手。15番グリッドが決まった。
予選Q2は、初日にダイレクトでQ2に進んだクアルタラロが出走。タイヤは前後ソフトタイヤを選択する。
序盤から上位のライダーたちが転倒する中、最初のランで1分30秒081と4番手タイムを記録。最終ランでは、すぐにタイム更新し、1分29秒848で2番手に浮上。翌周にセクター1を自己ベストで走っていたが、前方で転倒があり、ラップキャンセルとなってしまった。その後はタイムを更新せずピットに戻り、予選は6番手という結果で終えた。
13周で争われるスプリントでは、ハード/ソフトが大勢の中、ヤマハのふたりは前後ソフトタイヤを選択。クアルタラロはスタートでマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)の先行を許すが、オープニングラップの16コーナーで先頭のホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)が転倒し、6番手で2周目に入った。リンスは好スタートを切り、3つポジションを上げ12番手に浮上する。
折り返しの7周目、7番手につけていたクアルタラロはフランコ・モルビデリ(プリマ・プラマック・レーシング)にオーバーテイクを仕掛けるも接触してしまい、入賞圏外まで順位を落としてしまう。
ペースが良かったクアルタラロだが、トップスピードが低いこともあり、前のマシンを抜くことができず12位でチェッカーを受けた。リンスは後半にリヤのスライドが発生。ポジションを守りきれず15番手でスプリントを終えた。
予選6番手のポテンシャルを見せたクアルタラロ。接触がなければ入賞の可能性もあっただけに、決勝ではより多くのポイント獲得を期待したい。
■ファビオ・クアルタラロ(予選:6番手、スプリント:12位)
「最大限のプッシュでフランキーをオーバーテイクしようとしたが、うまくいかなかった。その後のスプリントの大半は、オーバーテイクされないよう守りのライディングをしていた。ペースはあったのにオーバーテイクできなかったのは改善する必要がある」
「明日もまたベストを尽くしたい。どうなるだろうね。6位以内を狙えるかもしれないけど、オープニングラップの展開に大きく左右されるだろうね」
■アレックス・リンス(予選:15番手、スプリント:15位)
「今日の結果にはあまり満足していない。もっと出せるものがあったはずだ。予選は少し奇妙だった。最初のタイムアタックではとても良かったけど、セカンドタイヤでホイールスピンが増えてしまったんだ」
「スプリントレースではスタートがうまくいって、いくつかポジションを上げることができた。でも周回を重ねるごとに、リヤがスライドするようになってしまった。体力的な問題はないよ。初日に苦労したのは、この暑いコンディションでマシンに乗るのが久しぶりだったからかもしれない。明日が楽しみだよ。タフなレースになることは間違いない。とても暑いから、体力的にもとても厳しいだろうが、準備はできているよ」
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