現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【注目モデル試乗】日本最適設計。SUBARUレヴォーグは万能4WDワゴン。SUV好きにもおすすめ!

ここから本文です

【注目モデル試乗】日本最適設計。SUBARUレヴォーグは万能4WDワゴン。SUV好きにもおすすめ!

掲載 18
【注目モデル試乗】日本最適設計。SUBARUレヴォーグは万能4WDワゴン。SUV好きにもおすすめ!

先進・安全。そして日本で使いやすいこと、それが個性

 トヨタ、ホンダ、日産の3メーカーが世界中で生産した乗用車のうち、日本で販売されるのはわずか15%ほど。日本が「地元」であっても、ビジネス面で見れば決して重要な拠点とはいえない。日本市場にマッチしているとは思えないグローバルモデルを国内で販売するのは、こうした背景が関係している。

SUBARUレヴォーグが一部改良でヘッドランプ/室内灯消し忘れ時の自動消灯機能を追加

 それはSUBARU(スバル)にとっても同じこと。いや、米国市場を販売上の明確な主軸に据えている彼らは、「日本市場に向けたクルマ作り」の優先度がさらに低くなるのは致し方ない。ちなみに、スバルの国内販売比率は前出の3メーカーよりさらに低く、14%弱となっている(2021年のデータ)。

 ところが、新型レヴォーグは「国内専用モデル」として誕生した。それは、米国主体のレガシィが大きくなりすぎた「埋め合わせ」という側面もあったけれど、それにしても、たった14%にも満たない国内市場(2021年の国内年間販売台数は10万台強)のために専用モデルを作り上げたのだ。スバルの心意気をまずは称賛したい。

しなやかな足に感銘。レヴォーグはスバルの良心である!

 多くのパーツを新開発した点も注目に値する。たとえば、レヴォーグにはスバルグローバルプラットフォームをベースとしつつ、フルインナーフレーム構造を初採用。これはボディ全体の骨格構造を連続的な形状とすることで高剛性化と軽量化を実現する技術。構造用接着剤と組み合わせた結果、正確なハンドリングの実現とともに振動や騒音の低減に役立つという。

 高度運転支援システムのアイサイトXを搭載したのも、レヴォーグが最初だった。位置情報の検出には、日本独自の衛星測位システム「みちびき」を活用。ここでも日本市場を重視する姿勢を鮮明にしたのである。

 1.8リッターボクサーターボ(177ps/300Nm)を搭載したレヴォーグSTIスポーツに乗ると、静粛性の高さと乗り心地の快適性がまず印象に残る。いずれもフルインナーフレーム構造が貢献しているのは間違いない。とりわけ印象的なのが乗り心地のよさだ。この点ではダンパーのスムーズなストローク感が大きく役立っているはず。デビュー当初に「ネコ足」で有名なフランス車と比較試乗した経験があるが、足回りのしなやかさではレヴォーグが断然勝っていた。これは日本車の歴史を考えると、常識を覆すような出来事だった。

 こうした滑らかな乗り味は標準モデルのGT系でも満喫できるが、ZF製の電子制御ダンパーを備えたSTIスポーツであれば、ドライブモードセレクトの操作で快適性重視にもハンドリング重視にも変更は自在。より幅広いシーンでレヴォーグの進化を味わうことができる。
 しかもボディサイズは日本の道路環境にピッタリ。全幅を1.8m未満に抑えることで市街地での使い勝手も良好だ。まさに、日本の道を走るために誕生した「スバルの良心」ともいうべきモデルに仕上がっている。

SUBARUレヴォーグ主要諸元

グレード=STIスポーツEX
価格=8CVT 414万7000円
全長×全幅×全高=4755×1795×1500mm
ホイールベース=2670mm
トレッド=フロント:1550/リア:1545mm
車重=1580kg
エンジン=1795cc水平対向4DOHC16Vターボ(レギュラー仕様)
最高出力=130kW(177ps)/5200~5600rpm
最大トルク=300Nm(30.6kgm)/1600~3600rpm
WLTCモード燃費=13.6km/リッター(燃料タンク容量63リッター)
(市街地/郊外/高速道路:10.0/14.5/15.3km/リッター)
サスペンション=スフロント:トラット/リア:ダブルウィッシュボーン
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール=225/45R18+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=5.5m
※撮影協力/小田急・箱根レイクホテル

フォトギャラリー

こんな記事も読まれています

「山陰道」開通に黄信号? 県内最後の区間「予見できぬ事象発生」 影響を精査へ
「山陰道」開通に黄信号? 県内最後の区間「予見できぬ事象発生」 影響を精査へ
乗りものニュース
全長約4m! 日産新型「小さな高級車」初公開! 斬新顔の新型「オーラ」登場に「従来型が良かった…」の声!? “新旧モデル”どっちがいい?
全長約4m! 日産新型「小さな高級車」初公開! 斬新顔の新型「オーラ」登場に「従来型が良かった…」の声!? “新旧モデル”どっちがいい?
くるまのニュース
【宮田莉朋F2密着】前日の好走から一転。スピードを失った車両で苦戦した日曜日/第6戦レビュー後編
【宮田莉朋F2密着】前日の好走から一転。スピードを失った車両で苦戦した日曜日/第6戦レビュー後編
AUTOSPORT web
2024年F1第10戦スペインGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)
2024年F1第10戦スペインGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)
AUTOSPORT web
フルチューン済み、ノイエ・クラッセのBMWの相場感は?「1800TI」のFIA公認済みの個体なら800万円程度が妥当!?
フルチューン済み、ノイエ・クラッセのBMWの相場感は?「1800TI」のFIA公認済みの個体なら800万円程度が妥当!?
Auto Messe Web
『ぽんこつジムニー』ハコ替え計画26-2「JB64のシートを移植しよう」
『ぽんこつジムニー』ハコ替え計画26-2「JB64のシートを移植しよう」
グーネット
ダ・コスタのFEミサノ優勝剥奪が正式決定。レース後車検の失格を控訴裁判所が支持
ダ・コスタのFEミサノ優勝剥奪が正式決定。レース後車検の失格を控訴裁判所が支持
motorsport.com 日本版
オットキャストとユアーショップが業務提携、販路拡大へ
オットキャストとユアーショップが業務提携、販路拡大へ
レスポンス
【ファイヤー!!!】復活は100%ありえないだろう・・・5億円超のケーニグセグ ジェスコが全焼&全損!無残な姿に・・・
【ファイヤー!!!】復活は100%ありえないだろう・・・5億円超のケーニグセグ ジェスコが全焼&全損!無残な姿に・・・
AutoBild Japan
【日本限定のビスポーク】 日本と英国からインスピレーション レンジローバーSVに限定仕様
【日本限定のビスポーク】 日本と英国からインスピレーション レンジローバーSVに限定仕様
AUTOCAR JAPAN
新型ディフェンダーにピックアップトラックが出た!──GQ新着カー
新型ディフェンダーにピックアップトラックが出た!──GQ新着カー
GQ JAPAN
どこから? 三菱自動車の敷地で環境基準を超えるフッ素…使用履歴はなし 愛知県岡崎市
どこから? 三菱自動車の敷地で環境基準を超えるフッ素…使用履歴はなし 愛知県岡崎市
レスポンス
グラフィットが四輪型特定小型原動機付自転車を用いた実証実験を7月からスタート
グラフィットが四輪型特定小型原動機付自転車を用いた実証実験を7月からスタート
バイクブロス
【今日発売】BYDシールに国内最速試乗 AWDで537ps・航続およそ600kmにして実質537万円の戦略価格
【今日発売】BYDシールに国内最速試乗 AWDで537ps・航続およそ600kmにして実質537万円の戦略価格
AUTOCAR JAPAN
「感動を疑似体験」ヤマハ発動機と楽器のヤマハ、体験型インスタレーション「e-plegona」がデザイン賞
「感動を疑似体験」ヤマハ発動機と楽器のヤマハ、体験型インスタレーション「e-plegona」がデザイン賞
レスポンス
新型SUVクーペ、ハイブリッドも設定…長城汽車の「HAVAL」が南アフリカで発売
新型SUVクーペ、ハイブリッドも設定…長城汽車の「HAVAL」が南アフリカで発売
レスポンス
バス会社「待合室が落ち込んだので閉鎖中です」衝撃投稿に反響多数!? 「えらいこっちゃ」「北海道は異世界」バス停の無惨な風景が話題に
バス会社「待合室が落ち込んだので閉鎖中です」衝撃投稿に反響多数!? 「えらいこっちゃ」「北海道は異世界」バス停の無惨な風景が話題に
くるまのニュース
KTM Japanがモトクロス&クロスカントリーのMY2025モデルを発表! KTM Factory Racing譲りの進化を実現
KTM Japanがモトクロス&クロスカントリーのMY2025モデルを発表! KTM Factory Racing譲りの進化を実現
バイクのニュース

みんなのコメント

18件
  • ディーラーの担当営業が、若い人が全く買ってくれないと悩んでましたが、昔に比べて車の価格が相対的に上がった事に加えて、レガシィやインプレッサの過去の栄光を知らない世代にとっては、他メーカーに優先して検討する魅力がスバルにはないのは確かかも。。

    アイサイトだって自動運転は日産のプロパイロットに抜かれちゃったし、安全性についても他社が追いついてきた上、若い人は安全性よりカッコよさや燃費重視だからね。
  • ミニバンとか各社日本専売車なんてあるだろ
    スバルだけ持ち上げるなよ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

310.2576.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

54.0615.0万円

中古車を検索
レヴォーグの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

310.2576.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

54.0615.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村