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ライバルは同期のCLA アウディA3 サルーン(3代目) 英国版中古車ガイド DCTの調子にご注意

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ライバルは同期のCLA アウディA3 サルーン(3代目) 英国版中古車ガイド DCTの調子にご注意

ライバルは同期のメルセデスCLA

アウディA3と聞けば、恐らくハッチバックのフォルムが思い浮かぶはず。英国でもサルーンの存在感は低く、販売割合で見ると3:1で、全長が146mm短いハッチバックに大差をつけられている。

【画像】ライバルは同期のCLA アウディA3 サルーン スポーツバックとカブリオレ 現行モデルも 全132枚

A3として初めてのサルーンが投入されたのは、3代目の2013年。整ったスタイリングと運転しやすく実用性に優れるパッケージが、適度に小さなボディへまとめられ、今でも魅力的なモデルだと思う。

初代となるA3 サルーンで最大のライバルになったのは、こちらも2013年に発表された初代メルセデス・ベンツCLAだった。スタイリングの印象は個人の好みによるところが大きいが、少なくともインテリアはアウディに軍配が上がるだろう。

ハッチバックのA3と同様に、車内は高品質。上質なファブリックが用いられ、プラスティック製部品にも抜かりはなく、装備も価格帯としては充実していた。車載機能の操作系がタッチモニターへ集約される前だから、実際に押せるハードスイッチもふんだんだ。

インフォテインメント・システムの出来も良かった。システムをオンにすると、ダッシュボードからモニターがせり上がる。ドライバーの手元にはロータリーコントローラーが配され、直感的に操作できる。

イチオシは1.4L 4気筒ガソリンターボ

A3のエンジン・ラインナップは幅広かったが、1.4L 4気筒ガソリンターボが筆者のイチオシ。当初は140psの設定で、低負荷時には2気筒で回転し、燃費を向上する技術も採用されている。

とても洗練されたユニットで、アイドリング時は回転していることに気付かないほど滑らか。7速デュアルクラッチ・オートマティックとの相性も抜群といえる。ちなみに英国では、6速マニュアルも用意されていた。

この1.4Lガソリンターボは、2015年にパワーアップし150psを得ている。2017年に1.5Lユニットへ交代しているが、回転上昇がやや鈍く、印象では1.4Lの方が優れていると思う。

ほかに、180psを発揮する1.8L 4気筒ガソリンターボも選べた。こちらは四輪駆動システムのクワトロと組み合わされた。英国の場合、114psの1.6Lターボと150psの2.0Lターボ、2種類のディーゼルエンジンもラインナップされていた。

英国では2016年のマイナーチェンジで、1.0L 3気筒ガソリンターボも追加されている。これは115psを発揮した。

同じタイミングで、前後ライトのデザインが変更され、フロントグリルの形状も一新。インテリアには、バーチャル・コクピットと呼ばれるモニターを用いた高機能なメーターパネルが採用されている。

装備は充実 乗り心地が固くなるSライン

英国で展開されたトリムグレードは2種類。「スポーツ」には、17インチのアルミホイールにカーナビ、エアコン、クルーズコントロール、リアのパーキングセンサーなどが装備されていた。

上級の「Sライン」では、レザーシートにLEDデイライト、キセノン・ヘッドライトなどを獲得。専用のボディキットと18インチ・ホイールで、見た目も差別化されている。スポーツ・サスペンションも装備されるが、乗り心地は若干悪くなる。

シートヒーターとアダプティブ・クルーズコントロールは、付いているとうれしいオプションだ。中古車選びでは、装備内容も確認したいところ。

4ドアサルーンとして荷室は独立しているが、トランクの開口面積が小さく、ハッチバックのA3より使い勝手は多少劣る。荷室容量自体は45L大きく、リアシートは40:20:40に分割して倒れるため、実用性が低いわけではない。

リアシートの広さは、ハッチバックと同等。足もとの空間は妥当と呼べるもので、頭上空間には充分なゆとりがある。

スタイリッシュで走りも良い、アウディA3のサルーン。英国の中古車市場を俯瞰すると、新世代が登場したことで、お値打ち価格で売りに出されているようだ。

知っておくべきこと

理解の難しい、アウディの数字によるグレード表記は2018年から採用されている。例えばA3の30には、1.0Lエンジンが搭載されている。

英国の中古車市場では、2013年式で6000ポンド(約96万円)付近が底値。状態の良い2015年式では1万ポンド(約160万円)、2018年式では1万7000ポンド(約272万円)程へ上昇する。

信頼性は高いといえ、AUTOCARの姉妹メディアの調査では、同クラスのモデル26台中、A3は2位にランクインしている。アウディ全体での信頼性は、自動車メーカー32社中21位だ。

トリムグレードとスペック

スポーツ:専用のボディキットがカッコイイ、Sラインも魅力的だが、乗り心地は明確に硬くなる。エントリーグレードのスポーツでも装備は充実していて、長距離を快適に移動できるだろう。

購入時に気をつけたいポイント

トランスミッション

A3にはSトロニックと呼ばれる、デュアルクラッチATが搭載されている。マニュアル操作での変速も楽しめるユニットだが、複雑なシステムで不具合もゼロではない。英国の場合、修理に1500ポンド(約24万円)は要する。事前に調子を確かめたい。

タイミングベルト

ガソリンエンジンは5年か9万6000km毎、ディーゼルエンジンは5年か12万kmで、タイミングベルト交換が必要。英国での交換費用は750ポンド(約12万円)程度になる。

ウォーターポンプ

プラスティック製のハウジングにヒビが入り、クーラントが漏れる可能性がある。放置するとエンジンにもダメージを与えてしまう。タイミングベルトと一緒に、予防的に交換しておきたい。

ディーゼル微粒子フィルター

ディーゼルターボは、日常的な短距離走行と相性が良くない。燃焼の不調から、ディーゼル微粒子フィルター(DPF)が詰まりがちになる。長距離を頻繁に走らないかぎり、ガソリンターボを避ける必要はないだろう。

英国編集部の推しチョイス

ベスト:1.4 TFSI 140

燃費に優れ、英国では税金も低い枠に収まる。現実世界でも14.0km/L程度は走れる。150psへパワーアップした後期型も悪くない。

ワイルドカード:1.8 TFSI クワトロ

アウディを選ぶなら、四輪駆動のクワトロに乗りたいという読者も多いはず。冬場でも優れた安定性を誇り、0-100km/h加速7.3秒という不足ない俊足も備わる。

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みんなのコメント

3件
  • 乗ったこともない人がアドバイスするとこんな感じになりますね。
  • >英国の場合、修理に1500ポンド(約24万円)は要する。事前に調子を確かめたい。
    日本だと倍かかるんじゃないかこれ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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