2024年にMotoGPの最高峰クラスへデビューしたペドロ・アコスタ(GASGAS)は、500cc王者のケビン・シュワンツのような存在が、今のシリーズに必要だと考えている。
第3戦アメリカズGPを前にMotoGPはアメリカのメディア大手であるリバティ・メディアによる買収が発表された。F1とMotoGP、ふたつの世界最高峰のレースシリーズを持つことになるため、今後のMotoGPの発展がどうなるかが、注目を集めている。
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近年、MotoGPは絶対的なスターライダーであったバレンティーノ・ロッシが引退したことなどもあり、関心が低下しているという指摘があり、再び世界的な関心を高めようとしている。
今年からMotoGPクラスにデビューしたばかりのアコスタは、マルク・マルケス以来の逸材とも言われて大注目の存在ではあるが、彼にしてみると、1993年の500cc王者であるシュワンツのような存在が、もっと必要だと感じられているようだ。
「僕にしてみれば、彼のような人がもっと必要だと思う」
シュワンツについて訊かれた際、アコスタはそう語った。
「ライディングについてだったり、競争について話しているんじゃない。僕はMotoGPがあるDNAを見失っていると思っていて、彼のような人がもっと必要だと思っているんだ。いつだったか、ヘレスへ行ったときのことを良く覚えている。あれは8歳くらいだったはずだ」
「彼(シュワンツ)だけだったんだ。アンヘル・ニエト(13度の世界王者)やフォンシ(ニエト)といった人達もいたけど、ファンへサインをするために4時間も費やしていたのは、彼だけだった。彼のような人物がもっと必要だ。なぜなら、それが真のMotoGPのDNAだからだ」
そしてアコスタは、MotoGPがより大々的にシリーズをアピールしたいのならば、ライダー達がそれぞれのキャラクターを打ち出す必要があると考えており、それは過去10年にも見られたことだと指摘している。
ライダーがよりシュワンツのような存在になるためにどうすればいいかと訊かれると、アコスタは「明確なアイデアがあるわけじゃない」としつつも、次のように続けた。
「誰でも彼のようになれるわけではない。もしそうなら、簡単な話だからね」
「僕にも分からない。もっと自然になる必要があると思うし、例えばケーシー・ストーナーやダニ・ペドロサのような個性を持ったライダーがいた10年前のようにする必要がある」
「でも皆が皆同じようにできるわけではない。それが現実なんだ」
アコスタは以前から、ライダーがよりシリーズを宣伝する“ショーマン”であるという点を支持しており、昨年のAutosport/motorsport.comのインタビューに、ソーシャルメディアの役割について以下のように答えていた。
「色んな人に(MotoGPを)見せるためには、こうしたモノ(SNS)なんかが必要だと思う。街中で適当にバレンティーノ・ロッシが誰かと尋ねれば、知っているだろう。もし相手がレースを見ない生活をしていても、知っているだろう。それは(ロッシが)リオネル・メッシやマイケル・ジョーダン、ルイス・ハミルトンと同じ存在で、一般的な文化の一部だからだ。彼らはスポーツ選手であるけれど、その枠を超えているんだ」
「僕らにはそれが必要だ。今、街中でマルク・マルケスを知ってるかと尋ねて、知っている人がいても、それはバレンティーノ・ロッシより知られているかどうかは難しいだろう。僕的に良い出会いだったスコット・レディングも、(街中では)知られていないだろう。アルバロ・バウティスタも、ダニーロ・ペトルッチも、アンドレア・ドヴィツィオーゾもそうだ。僕らはもっとMotoGPを見せていくことが必要だ。メディアであれなんであれ、MotoGP此処に有り、MotoGPは素晴らしいショーなんだということを見せる必要があるんだ。それが今の僕らが必要としていることのひとつだ」
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走りの才能も120点、こういった思慮深さも120点…芦田愛菜ちゃんみたいに人生何週もしてるんじゃないの?