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新型センチュリー、いま分かっていること SUV/セダン併売 トヨタ最新情報まとめ

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新型センチュリー、いま分かっていること SUV/セダン併売 トヨタ最新情報まとめ

車名はまかさのセンチュリー なぜ?

トヨタが「センチュリー」に新モデルを追加して、注文の受付けを開始した。

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写真を見てもらえば分かるように、ボディスタイルは今までの(というか、歴代の)センチュリーのような4ドアセダンではなく、リアにテールゲートを備えた背の高いステーションワゴン風、いわゆるクロスオーバーSUV的なボディ形状を採用している。

最近のトヨタ車のネーミング流儀でいえば、「センチュリー・クロス」とか「センチュリー・クロスオーバー」といった車名が与えられるかと思ったら、車名は単に「センチュリー」だった。ちなみに、今までのセンチュリーは「センチュリー・セダン」として、今後も継続して販売される。

そう、トヨタはこの新しいセンチュリーを「SUV」とも「クロスオーバー」とも呼んでいない。セダンではないが、新しい「ショーファーカー」のカタチなのだという。

ショーファー(Chauffeur)とは、フランス語で「送迎運転手」を意味する言葉だ。つまりショーファーカーとは、専属のドライバーが運転して、リアシートにはオーナーやゲストが乗車する使い方を主とした高級乗用車をさす。

取材に応じてくれたエンジニア陣も、「新型は3代目の追加車種というよりは、センチュリーというショーファーカーの選択肢が増えたと思っていただきたい」と語っている。

トヨタはこの新型センチュリー発表会に、今までのセンチュリー・セダンだけでなく、正式発表が近いといわれているクラウン・セダン(燃料電池自動車)やヴェルファイアPHEV(プラグインハイブリッド車)のプロトタイプも一緒に展示した。

つまり、今後ショーファーカーは新型センチュリーだけでなく、さまざまなカタチで展開していくという決意を示しているかのようだった。

4人乗り・独立した荷室・スライドドア

リアシートに座るオーナーやゲストが最優先されるショーファーカーであるから、新型センチュリーの後席はセパレートされた2人乗り、乗車定員4名が標準となっている。

とはいえ、実際のオーダーではメーカーオプションで仕様はさまざまに変更できそうで、3人がけのベンチタイプもOP設定が予定されているらしい。

そのリアシートは本革製で、リクライニング、チルト・アジャスターなど4ウエイの電動アジャストに電動オットマンも備わる。旅客機のビジネスクラス並みに、ほぼフラットな状態までフルリクライニングするのだ。もちろんヒーター&ベンチレーションも内蔵されている。

また、テールゲートを備えたボディ形状ゆえ、ゲートを開閉するたびに車内の温度が変わってしまうとオーナーの機嫌を損ねてしまう。そこで、遮音機能付きクリア合わせガラスのラゲージルーム・セパレーターも装備しているあたりは、抜かりがない。

最大75°まで開くリアドアと“掃き出しフロア”による優れた乗降性。そして乗降時に便利なオート電動格納式ステップ、センターピラーに取付けられた大型アシストグリップで、リアシート乗員の自然で美しい乗降所作をサポート……など、まさに「ヒト中心」の思想で設計された、快適な移動時間を実現する室内空間となっている。

なお、今回の発表会ではリアにスライドドアを採用したGRMN仕様も参考展示されていた。「リンクパワードア」と呼ばれ、スライド式ながらレールが外になく、しかもドア自体の形状は標準のスイング式ドアと同じ。違いはドアハンドルの有無くらい。これもメーカーオプション設定が予定されているようだ。

ついにTNGAに 購入はマイスターと

販売に関しては、全国に70か所ある“センチュリー取扱い販売店”において、そこに在籍する新型を熟知したセールス・エンジニア「センチュリーマイスター」を通じて、顧客へ順次届けられる。

販売店の担当マイスターが、顧客一人ひとりとていねいにコミュニケーションを重ね、オプション設定など希望に合ったモデルを提案していく流れだ。

ボディカラーや内装など、顧客の好みに合ったカスタマイズができるのもトピックで、ものづくりの技術の粋を込めた世界で1台のセンチュリーを作り上げるプランが今後用意されるという。

最後に、パワートレインだが、新型センチュリーは3.5LのV6にモーターを組合わせた、新開発のプラグインハイブリッドシステムを採用。しかもリアにも駆動用モーターを組み合わせた、電気式4WD(E-Four)を採用している。

つまり、センチュリー・セダンのようなFRベースではなく、TNGAのKプラットフォームを発展させたFFベースの4WD・PHEVだ。

センチュリーならではの静粛性を受け継ぎながら、これからのショーファーカーにふさわしい環境性能・力強く爽快な走りを両立するパワートレインとしては、これが最適解であると判断されたようだ。

日常はBEV、いざという時や長距離移動はHEV(ハイブリッド車)として活躍し、モーターとエンジンによるパワフルな加速は、ときにはオーナー自らもドライブを楽しめる走行性能を確保している。新時代のショーファーカー「新型センチュリー」は、最高のドライバーズカーでもあるのかもしれない。

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