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【新しい哲学】ロールス・ロイス 次期ゴーストのダッシュボードに「星空」LED採用

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【新しい哲学】ロールス・ロイス 次期ゴーストのダッシュボードに「星空」LED採用

152個のLEDイルミネーション

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)

【画像】ロールス・ロイス・ゴースト【現行モデルと新型のテスト車両を比較】 全65枚

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

ロールス・ロイスは現在、次期「ゴースト」準備を進めているが、イルミネーション付きのダッシュボードを採用することが明らかになった。

この新要素は、同社のパーソナライゼーション部門が、「純粋さ」に焦点を当てた「ポスト・オピュレント」というデザイン哲学にブランドとしてシフトするにあたり開発されたものだ。

152個のLEDを使用して、ゴーストのロゴと850個以上の「星」をあしらったイルミネーションを助手席側のダッシュボードに設置している。エンジンを切っているときは見ることはできない。

ロールス・ロイスは、プラネタリウムのような「スターライト・ヘッドライニング」に呼応する仕様とし、2年間、1万時間以上かけて開発。ダッシュボードには、レーザー加工による9万以上の細かいドットが施されている。

第2世代となるゴーストは来月発表される予定だが、ロールス・ロイスはすでに、4輪駆動をはじめとするさまざまな新要素の追加を発表している。

また、車内の快適性が重要な要素であるという顧客からのフィードバックを参考に、開発チームは騒音の乱れを最小限に抑えるプロセスに着手した。

このプロセスは「セレニティのためのフォーミュラ」と呼ばれ、アルミシャシーに断熱材を追加し、車内と6.75L V12エンジンの間にダブルスキンのバルクヘッドセクションを設けて、騒音の低減を目指している。また、ルーフ、トランク、フロアにも吸音材が追加された。

さらに、エアコンダクトの内部を滑らかにするなど、個々の部品を見直して騒音を最小限に抑えている。

「アコースティック・チューニング」と呼ばれる加工を実施し、各部品を特定の周波数にチューニングして小さなノイズを発生させることで静粛性を確保。そのために、シートフレームのダンパーや、キャビンとブーツの間のポートが新たに開発されている。

動画シリーズで新要素を紹介

こうした騒音対策は、新型ゴーストを紹介するアニメ動画シリーズ(全4作)で取り上げられた。この動画シリーズでは、全輪操舵システムの採用や、後輪駆動から四輪駆動への切り替えなども紹介されている。

最新の4作目では、騒音対策の他、ゴーストでデビューする新しいサスペンション技術についても詳しく説明されている。

「Planar」と呼ばれるこのシステムは、フロントサスペンションの上部に取り付けられたアッパーウィッシュボーンダンパーユニットが「より安定した楽な乗り心地」を実現する「世界初の技術」だという。開発には3年の歳月が費やされたようだ。

また、カメラにより前方の道路を読み取ってサスペンションを調整するフラッグベアラーシステムや、GPS情報を使ってコーナーに最適なギアを事前に選択するサテライト・エイデッド・トランスミッションもある。

新型ゴーストは、ファントムとカリナンで使用されているアルミナムプラットフォームの最新バージョンを採用すると、トルステン・ミュラー・エトヴェシュCEOは述べている。

このアルミ製のスペースフレームは、「ロールス・ロイスの特徴である魔法の絨毯のような乗り心地とダイナミックな能力を大幅に進化させたもの」と言われている。

開発リーダーのジョナサン・シムズは次のように述べている。

「ゴーストの顧客は、コレクションの中で最も惹かれるクルマだと言ってくれました。彼らは、そのシンプルな汎用性を愛してくれているのです。スポーツカーになろうとしているわけでもなく、壮大な主張をしようとしているわけでもありません。非常にシンプルなのです」

「新しいゴーストを開発する際には、開発チームはゼロからスタートしなければなりませんでした。わたしたちはアーキテクチャーをさらに進化させ、よりダイナミックに、よりラグジュアリーに、そして何よりも使い勝手の良いクルマを創り上げました」

高級ブランドの新しい表現

エトヴェシュCEOは、今年後半に発表される新型ゴーストは「ポスト・オピュランス」という新しいトレンドを反映した「ピュア」なデザインで、「ロールス・ロイス史上最も純粋な表現」になるだろうと述べた。

高級車メーカーであるロールス・ロイスは現在、ベントレー・フライングスパーのライバルとなる第2世代ゴーストの仕上げ段階に入っており、アニメ動画ではティーザースケッチなどを公開してファンの期待感を高めている。

動画の中でエトヴェシュは、初代ゴーストが2009年に発売されて以来、同車はロールス・ロイスの長い歴史の中で最も成功したモデルとなったと述べている。

「顧客はこのクルマのシンプルさ、つまり『ロールス・ロイスを所有するための、少し小さくて、あまり派手ではない手段』を高く評価してくれました。さらに言えば、デザインをさらにミニマリズムにしてほしいという熱烈な要望もありました」

エトヴェシュによると、ロールス・ロイスのコレクションは常に「魔法のような感覚」を提供してきたものの、5年の歳月をかけて開発された新型ゴーストは、その縮小への動きを反映したものになるだろうと述べている。

「ゴーストはロールス・ロイスの最も純粋な表現です。ブランドの柱を美しく、ミニマルでありながら、非常に複雑な製品に凝縮したもので、顧客のニーズと完全に調和しており、わたしたちが生きている時代と完全に同調していると信じています」

ゴーストは今年の後半にデジタルイベントで発表される予定だ。超高級車を作ってきたロールス・ロイスにとって、全く新しい表現方法となるだろう。

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