F1スペインGPではメルセデスのルイス・ハミルトンが3位に入り、チームとしては前戦カナダGPに続き2戦連続での表彰台獲得となった。
トト・ウルフ代表は「良い方向に進んでいる」とチームの着実な進歩を喜ぶ一方で、優勝したレッドブルのマックス・フェルスタッペン、マクラーレンのランド・ノリスと肩を並べるには依然として改善が必要だと、その差を認めた。
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3番手スタートだったハミルトンは、スタートで4番手まで一時後退したものの、力強い走りでチームメイトのジョージ・ラッセルを上回り3位フィニッシュ。フェルスタッペンからは17.8秒差となったものの、自身として昨年のメキシコシティGP以来、つまり今季初の表彰台を掴んだ。
シーズン序盤戦こそレッドブルやマクラーレン、フェラーリの3チームに太刀打ちできなかったメルセデスだが、雨混じりのカナダGPではラッセルがポールポジションを獲得し3位表彰台。続くスペインGPでも速さを見せるなど、見るからにシーズン中盤戦で力を増している。
「いい方向に進んでいると思う。2戦連続で表彰台に上ることができた。モントリオール(カナダGP)では、あのコンディションなら勝てたかもしれない」
そう語るウルフ代表だが、優勝という2文字を掴むためには、先行するノリスとフェルスタッペンとの差を縮めていく必要があると語った。
「ノリスとフェルスタッペン、この2台がコンマ数秒先にいるのはもう分かるはずだ」とウルフ代表は言う。
「全力で最後まで踏ん張っていれば、ウィナーから10秒差になったかもしれない。ただ、10秒は10秒だ。我々に足らないのはそこだ」
メルセデスは、マイアミGPで大型アップデートを前倒しで投入して以降も、新コンセプトのフロントウイングなど小規模アップデートを繰り返し、スペインGPでも軽量版フロアを持ち込んだ。
ウルフ代表は、こうした一連の改善によってメルセデスが“大きなステップ”を踏むことができたと語った。
「今は毎レース、小さなことでもアップデートしてきた。何ポイントのダウンフォースをもたらすかだけではなく、それがバランスにどう貢献するのかも重要だ」とウルフ代表は言う。
「大きなステップだったし、正しい方向に進んでいると思う。でも(次戦)オーストリアは我々にとって常に難しいコースで、シルバーストンはそうでもない。毎レース、ちょっとしたことが起きているんだ」
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