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「あの頃の日産」をもう一度!! R32スカイラインにY31セドグロ……日産「901運動」から誕生したクルマたち

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「あの頃の日産」をもう一度!! R32スカイラインにY31セドグロ……日産「901運動」から誕生したクルマたち

 1980年代から始まった日産の「901運動」。R32スカイラインGT-Rを筆頭に、今の日産からすれば考えられないほどの名車ラインナップを誇っていた。なぜこれほどまでに当時の日産車が魅力的だったのかを振り返ってみたい。

文/ベストカーWeb編集部・渡邊龍生、写真/日産、ベストカー編集部

「あの頃の日産」をもう一度!! R32スカイラインにY31セドグロ……日産「901運動」から誕生したクルマたち

■憧れの車種ラインナップで構成されていた“あの当時”の日産

901運動を象徴するかのようなモデルがR32スカイラインGT-Rだった。当時、このブリスターフェンダーの醸し出す迫力には度肝を抜かれたもの

 何しろ、きらめかんばかりの車種ラインナップだったあの頃の日産。それが、かの「901運動」で誕生した日産車たちだった。

 そもそも901運動とは何だったのだろうか。1980年代の日産が1990年代までに技術の世界一を目指すことを目標に、クルマ作りに取り組んだ運動のことでほかにも901活動などとも呼ばれる。

 1980年代に入り、国内シェアがそれまでの25%から20%を切るまでになっていた日産は危機感をおぼえ、そこから1990年代までの開発モデルすべてについてシャシー、エンジン、サスペンション、ハンドリング性能に加えてエクステリアデザインなどあらゆる分野でのクォリティアップを図った。これが901運動だった。

1987年登場のY31型7代目セドリックグランツーリスモSV。V6ターボのパワートレーンを搭載したコワモテ感がたまらなかった……

 1980年代後半から1990年代前半にかけて登場した7代目Y31セドリック&8代目Y31グロリアや8代目Y32セドリック&9代目Y32グロリア、2代目サファリ、初代シーマ、2代目レパード、8代目U12ブルーバード、7代目B13サニー、初代セフィーロ、6代目C33ローレル、3代目マキシマ……。

1989年に登場したZ32型フェアレディZ。この頃に出てきた日産車はほぼすべてが個性を放っていた気がする

 圧巻だったのはスポーツ系。R32スカイライン&スカイラインGT-Rを筆頭に、4代目Z32フェアレディZ、5代目S13シルビア&180SX、初代P10プリメーラなどなど、名前を列挙していくだけでもゾクゾクしてしまいそうな、当時のクルマ好き垂涎の車種ラインナップだった。

■個人的にはR32スカイラインクーペGTS-tタイプMが最も響いた

R32スカイライン2ドアスポーツクーペGTS-tタイプM後期型。私が購入したモデルは中古の黒の1992年式で純正フルエアロ仕様だった

 このラインナップ、コンパクトカーからセダン、サルーン、クーペが中心だったのだが、どれを選んでも満足できそうなほど個性派がそろっていた。

 ちょうどこの頃に大学生だった私が個人的に気になっていたのは、何といってもR32スカイライン。ケンメリ以来16年ぶりの復活が大注目を浴びたGT-Rももちろんだったけど、特にクーペGTS-tタイプMのカッコよさには痺れまくったものだ。

 R32クーペGTS-tタイプMは、GT-Rのようなブリスターフェンダーではない5ナンバーサイズのノッチバッククーペボディに、歴代モデルで最高に引き締まったエクステリアデザインが控えめな感じもして「この世にこんなカッコいいクルマがあるのか!」と個人的にも思っていた。

 ただ、カネのない当時大学生の自分には新車のGTS-tタイプM(前期型の5MT車で新車価格238万5000円)はまさに高嶺の花。最初のマイカーだったAE92トレノ購入からコツコツと貯金し、それから5年後に愛車として中古のR32タイプM(後期型の1992年式、純正フルエアロ付き)を手に入れることになったのだが。

■今の日産車とはまったく違う魅力にあふれていた!

1988年に登場した初代A31型セフィーロ。R32スカイラインやC33型ローレルと同じ直6のRD20系ユニットを搭載していたFRアッパーミドルサルーン

 もちろん、それ以外にも個人的に気になるモデルばかりだった。同じFRクーペのS13シルビアと180SXは車格やキャラの位置づけ的にもちょっとR32タイプMとかぶっていたし、トップグレードにRB20DETを搭載していた初代セフィーロやC33ローレルにも憧れていた。

1989年登場の6代目C33ローレル。内装のアナログ時計が印象的で、当時の私は勝手に「ランチアっぽい!」と思い込んでいた(笑)

 実際に、この901運動で出てきたモデルでR32タイプM以外に私が乗ったことがあるのは、大学時代の友人が乗っていたS13シルビアと当時のバイト先の店長が新車で買ったというU12ブルーバードHTのみ。しかし、乗っていないどのモデルにも何というか、「華」が感じられたのだ。

1987年登場の8代目U12ブルーバード4ドアHT。SSS-Rはデビュー当時、直4の1.8LターボのCA18DETを搭載し、後期型は2LターボのSR20DETに換装

 もちろん、現行型GT-Rやスカイライン400Rなど当時のスピリッツを感じさせるモデルも少数ながら残っているが、個人的にあれほど多岐にわたるカテゴリーに欲しいモデルがあふれんばかりだった日産はあの時代だけだったと思う。

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みんなのコメント

49件
  • 残念ながら、今の日産、ホンダには全く欲しいクルマがない!言い切れる。すまん!
  • 自分もR32tMを楽しみながら20年間大切に乗っていた。
    901運動あったあの時代は良かったかもの?記事だが.....もう戻れないのが現実
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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