メルセデスは、オンボード映像を新たな証拠として、第19戦サンパウロGPでルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が繰り広げたバトルのレビューを請求した。
サンパウロGP決勝の48周目、アウト側からハミルトンがフェルスタッペンをオーバーテイクしようとしたが、フェルスタッペンに押し出されるような形で、両車ともコースオフ。この動きにハミルトンは無線で不満を述べていたが、審議は行なわれず、ペナルティも出されなかった。
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しかしメルセデスは、オンボード映像が新たな証拠として使えるようになってから数時間後、この問題のレビューを求めることを明らかにした。
ソーシャルメディアで発表した短い声明の中で、メルセデスは次のように述べている。
「メルセデスAMGペトロナスチームは、2021年ブラジルGPの48周目に発生したターン4での44号車(ハミルトン)と33号車(フェルスタッペン)のインシデントに関して、スチュワードの決定時には入手できなかった新たな証拠を基に、国際スポーツコードの第14.1.1条に基づくレビュー権を本日要求したことを確認した」
レビュー要求に関するルールは明確であり、競技者が『裁定時に入手できなかった、重要かつ関連性のある新しい要素』を証拠として持ち込むことを要求している。
メルセデスはまず、新しい要素が発見されたことを証明しなければならないが、フェルスタッペンのオンボード映像がある以上、これは簡単なことだろう。
FIAは、決勝レース後の日曜日夜、レースコントロールがフェルスタッペンのマシンの前方に設置されたオンボードカメラにアクセスできなかったことを明らかにしている。
F1の現在の技術では、各マシンからのライブ映像チャンネルはひとつに制限されており、事件当時、フェルスタッペンのマシンは後方を向いたオンボード映像を使用していたのだ。
前方カメラの映像はレース後にしかダウンロードできず、それが16日(火曜日)になってようやくF1から公開されたのだ。
F1のレースディレクターであるマイケル・マシは、ブラジルでFIAがこの映像を要求していたと述べ、これが「決定的な証拠」となる可能性があると認めた。
「可能性はある。しかし、我々はそれにアクセスすることはできなかった。そして言うまでもなく、それはダウンロードされる。商業権保有者がそれを提供してくれれば、それを見ることができるだろう」
F1の競技規則の第47.1条には、次のように書かれている。
「レースディレクターは、トラック上で発生したインシデントや、これらのスポーティングレギュレーションやコードの違反が疑われるものをスチュワードに報告することができる。調査の結果、審議を進めるかどうかはスチュワードの裁量に委ねられる」
今回の一件は”記録”(noted)され、スチュワードに報告されたものの、スチュワードは審議を行なう必要はないと判断している。
レビューの結果、フェルスタッペンのドライビングが競技規則に違反していると判断サれた場合、タイムペナルティや、次戦カタールGPでのグリッド降格といったペナルティが出る可能性がある。
フェルスタッペンは、3位バルテリ・ボッタス(メルセデス)と3.080秒差でフィニッシュしており、仮に5秒のタイムペナルティを受けた場合、3位に降着となるだろう。
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