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【目もくらむ高級SUV】メルセデス・マイバッハGLS日本発表 価格/サイズ/内装を解説

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【目もくらむ高級SUV】メルセデス・マイバッハGLS日本発表 価格/サイズ/内装を解説

はじめに マイバッハGLS 600とは

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】マイバッハGLS マイバッハSクラス【比較】 全142枚

7月1日。メルセデス・ベンツ日本法人は、「メルセデス・マイバッハGLS 600 4マティック」を日本発表した。

1920年代の高級車「マイバッハ」を21世紀に復活させたダイムラーだったが、2014年にメルセデスのサブブランド「メルセデス・マイバッハ」として、それまでの独自のボディを採用したリムジンから、Sクラスをベースにしたサルーンを市場に投入。

今回、そのメルセデス・マイバッハから、サルーンの「メルセデス・マイバッハSクラス」と「メルセデス・マイバッハGLS(以下、マイバッハGLSと略)」が同時に日本デビューを果たした。

マイバッハGLSは、その名が示すとおり「SUVのSクラス」と称されるGLSをベースにした、メルセデス・マイバッハの新型車となる。

世界的なSUVブームは止まることを知らず、ロールス・ロイスからはカリナン、ベントレーからはベンテイガ、ランボルギーニからはウルス、そしてアストン マーティンからはDBXと、いまや高級車ブランドもSUVをラインナップするようになった。あのフェラーリでさえも、「プロサングエ」という名のSUVを開発しているという。

そこでライバルに対抗すべく、メルセデスも最高級ブランドである「メルセデス・マイバッハ」から、ラグジュアリーSUVを登場させたというわけだ。

では、メルセデス・マイバッハのSUV、マイバッハGLSの概要を紹介していこう。

メルセデス・マイバッハGLS 外観

マイバッハGLSの欧州仕様のボディサイズは、全長5205×全幅2030×全高1838mm。

基本ボディはベースとなっているメルセデス・ベンツGLSと共通だが、サルーンのマイバッハSクラスと同等の高級感・快適性を融合したポジションを表現すべく、威厳がありながらスタイリッシュかつ力強いスタイリングとなった。

フロントにはメルセデスのSUVで唯一、伝統の「スリーポインテッド・スター」が輝くボンネットマスコットを採用。

フロントグリルは、上端が太くなったボートのオールを想わせる形の縦方向のピンストライプをモチーフとしている。フロントグリルを取り囲むクロームの上部には「MAYBACH」の文字が刻まれ、フロントエプロンにはクローム処理を施したメッシュのエアインテークが設けられた。

サイドビューでは、BピラーからCピラーにかけての後席空間の広さを外観からも想起させる、クローム仕上げのBピラーが目をひく。ルーフレールもハイグロスクローム仕上げとして機能・美しさを両立し、Dピラーにはメルセデス・マイバッハのエンブレムがあしらわれている。

アルミホイールはメルセデスの乗用車で最大の23インチだ。

リアはスリーポインテッド・スター下部とリアバンパー上部を走る2本のクロームトリムで、水平基調のデザインを表現。バンパー下部のアンダーガードと左右のエグゾーストエンドはハイグロス・クローム仕上げとして、一体化しているようなアピアランスを形成している。

メルセデス・マイバッハGLS 内装

インテリアは、デジタル技術・上質な素材が融合した高級感漂う空間となっている。

ダッシュボードやステアリングは厳選したナッパレザーで覆われ、エアアウトレットのルーバーにはクロームの加飾を施し、フロントグリルのピンストライプを想起させるデザインとしている。

イグニッションをONにすると「MAYBACH」の文字と専用の配色によるグラフィックが浮かび上がる。コクピット・ディスプレイの表示モードは「クラシック」「スポーツ」「プログレッシブ」「ジェントル」などから選択可能だ。

高級車にふさわしく、インテリアは5種類のウッドトリムと3種類のインテリアカラーで仕立てたナッパレザーの組み合わせが選択可能だ。

ベースのGLSは3列シートだが、マイバッハGLSは2列にしたことで後席をGLSよりも120mm後方へ配置。余裕あるレッグスペースを生み出している。

後席バックレストの通常の角度は27°だが、それでも1020mmのヘッドクリアランスを確保しており、さらにマイバッハSクラスと同様に最大で43.5°までのリクライニングが可能で、ゆったりと寛いだり仮眠を取ることができる。

また、後席の後方にはパーセルシェルフが付いた固定式のパーティションを設置し、居住スペースとラゲッジスペースを分離して、ボディ剛性/騒音レベルや空調効果の向上を図っている。

メルセデス・マイバッハGLS シャシー

シャシー性能については、サスペンションにEアクティブ・ボディコントロールを採用。

連続可変ダンパーとエアサスを電子制御するエアマティックのシステムをベースに、四輪それぞれに48V対応のアクチェーターを追加。スプリングレート/ダンパーの減衰力を個別制御することを可能にした。

ロードサーフェススキャンは、ステレオカメラで前方の路面のアンジュレーションをモニターし、あらかじめダンパーの減衰力を演算して準備する機能。これによりタイヤへの初期入力から適切に減衰させるとともに、ばね上にその振動を極力伝えず、フラットな乗り心地を実現する。

ダイナミックカーブ機能の「CURVE」では、コーナリング時のロールによるばね上の傾きを修正し、水平になるよう制御。

また、オフロードでの脱出機能は、サスペンションが四輪を個別に上下させる動作を繰り返し、タイヤが地面に加える荷重を増減させることによりトラクションを復帰させる。

高速走行時には車体を15mm下げて空気抵抗の低減・操縦安定性の向上を図り、車速が30km/h未満では乗降を容易にするために車高を25mm下げるように制御する。

メルセデス・マイバッハGLS パワートレイン

パワートレインは4L(3982cc)のV8ツインターボエンジン「M177型」に48V電気システムとISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせたものを搭載。

システム最高出力は558ps、最大トルクは74.4kg-mを発生し、ISGにより瞬間的に22ps/25.5kg-mを短時間発生することが可能だ。

このスペックは、マイバッハSクラスのS580に搭載される「M176型」よりもパワフルなものとなっている。

このエンジンは、低中負荷域で気筒休止を行う。ダイナミックセレクトで「コンフォート」を選択すると、エンジン回転数が800-3250rpmの領域で4つのシリンダーを休止するが、アクセルを強く踏み込むと、すぐに燃焼運転に復帰。

4気筒と8気筒の切り替えは極めてスムーズに行われるため、快適性が損なわれることはない。

トランスミッションは9Gトロニックと呼ばれる9速ATで、変速比幅が広いことからエンジン回転数を必要以上に上げることなく常に快適な走行性能を実現する。

駆動方式は4輪駆動の4マティックで、走行状況に応じて前後の駆動力配分を0:100~100:0まで可変する。

メルセデス・マイバッハGLS 装備

高級SUVならではの装備が、専用の電動格納式ランニングボードだ。

その全長は約2060mmで、幅は後席ドア下部がもっとも広く210mmを確保。アルミニウム製で、表面には滑りにくいようラバーストリップを配置、後端にはメルセデス・マイバッハのエンブレムが備わる。

格納状態ではサイドスカート内側に隠れているため外部からはほぼ見えず、車体の中心へ向けて45°傾けて格納されているため、十分な地上高も確保。ドアハンドルを引いてからランニングボードが所定の位置に付くまでに要する時間は約1秒と素早い。

すべてのシートにリラクゼーション機能が標準装備となっており、それぞれのバックレストには身体に圧力を加えるポイントが10か所ある。シートヒーターとの組み合わせで、温めながら押圧を行うことも可能だ。

静粛性は、ノイズ軽減タイヤやフロント/サイドウインドウに遮音ガラスを採用したことにより、極めて高められた。標準装備のBurmesterハイエンド3Dサラウンドサウンド・システムは、高性能スピーカー27個、24チャンネルアンプ、合計出力1590Wのシステムにより、室内の条件に合わせて適正に調整されたサウンドを楽しめる。

対話型インフォテインメントシステム「MBUX」やテレマティックサービスの「メルセデス・ミー・コネクト」といった快適装備も標準設定。安全運転支援システムの「インテリジェントドライブ」も、メルセデスの最新で世界最高レベルのものが搭載されている。

メルセデス・マイバッハGLS 価格

マイバッハGLSは、「GLS 600 4マティック」の1グレードのみで、税込みの日本価格は2729万円。

ハンドル位置は、左のみとなっている。

なお、新車購入から3年間、一般保証修理/定期メンテナンス(点検整備の作業工賃・交換部品)/24時間ツーリングサポート/地図データ更新が無償で提供される走行距離無制限の保証プログラム「メルセデス・ケア」が、メルセデス・マイバッハにも適用される。

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みんなのコメント

2件
  • エクステリア変えた方が良いのでは…
    マイバッハに似合う風体ではないだろう
  • このサイズを見ると、やはり相対的にランクルは小じんまりとしている。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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