ハリアーもびっくりのインテリアに
text:Kenji Momota(桃田健史)
【画像】日産ローグ新型/日産キックス新型 日本導入が待たれる2台【ディテール】 全105枚
待望の、日産新型「エクストレイル」の実態が明らかになった。
北米の日産事業の統括会社、北米日産はアメリカ東海岸時間2020年6月16日午前9時、ミドルサイズSUVの新型「ローグ」を発表した。ローグとして7年ぶりのフルモデルチェンジだ。
先代のローグは、日本のエクストレイル兄弟車であり、新型ローグは少なくとも外観やインテリアは、「ほぼ新型エクストレイル」だと考えられる。
ボディサイズは、全長4648mm×全幅1839mm×全高1700mm。先代と比べて、全長で38mm長く、幅は同値、全高で5mm低い。ホールベースは先代と同値の2705mm。
フロントマスクは、日産SUVのシンボルであるVモーションを採用し、ヘッドライトは細く切れ上がったLEDで精悍なイメージに刷新。
サイドビューは前後ガラスの形状を先代から踏襲しつつ、ホイールアーチを樹脂製パーツを使い、またサイドステップで華麗さを演出。
リアビューも先代をモチーフに、リアコンビライトを小型化するなど凝縮感を強調した。
インテリアは、先代から大きく変わって、ハリアーやレクサスRXに対抗するような高級な上質感。
ダッシュボードは、12.3インチのデジタルダッシュボード、クラス最大の10.8インチのヘッズアップディスプレイ、そして9.0インチのタッチスクリーンを組み合わせた。
では、注目のエンジンは?
新型日産ローグ 北米市場の稼ぎ頭
先代と同様にエンジンは2.5L直列4気筒のみで、出力は先代比11psアップ。変速機はエクストロニックCVTとなる。
駆動方式はFFと、インテリジェントAWDの2タイプ。
予防安全ではもちろん、最新のプロパイロットを装備する。
さて、ローグとはどういうモデルなのか?
ライバルは、トヨタRAV4、ホンダCR-V、マツダCX-5、フォード・エスケープ、そしてGMシボレー・エクイノックスで、アメリカでのコンパクトSUVに属する。
近年はセダンからのSUVシフトが進み、コンパクトSUVのボディサイズは大型化してきた。
そんな激戦区のコンパクトSUVで、ローグは北米日産の稼ぎ頭だ。
直近の2019年では、日産のアメリカ国内販売総数122万8000台のうち28%を占める、35万447台を売る主力モデルだ。
日本で年間35万台というと、2019年度販売台数のトップ3である、トヨタ・カローラ、プリウス、シエンタを合算してもまだ少し足りない。
それでも、ローグ販売台数は前年比15%減。2018年は41万台も売れていた。
ただし……、今年5月の決算報告で日産の内田誠CEOが指摘したように、2018年頃までは過剰な販売奨励金をバラまいて台数を稼いでおり、それが日産本体とディーラーの経営を圧迫してきた。
2019年は販売奨励金の戦略を大幅に見直した結果、販売台数減となったが収益は改善したという。
ローグ合計9モデル 圧倒的に充実
北米での、日産SUVとクロスオーバーのラインナップは、日本とは比べて圧倒的に充実している。
ボディサイズの小さい順で、「キックス」、「ローグスポーツ」、「ローグ」、「ムラーノ」、「パスファインダー」、そして「アルマーダ」。さらに、日産の高級ブランドであるインフィニティで、「QX50」、「QX60」、「QX80」と、合計9モデルもあるのだ。
一方の日本では、「ジューク」と「エクストレイル」の2モデルしかなく、なんとも寂しい。
今年中にジュークはキックスと入れ替り、ローグの日本版として新型エクストレイルが投入され、ここにEVの「アリア」が加わるが、それでも3モデルにとどまる。
アメリカで投入モデルが多い理由は、日米でのSUV市場規模の差にある。2019年の全体需要は約1700万台と日本の4倍近い。
さらに、アメリカ全体需要のうち、SUVとクロスーバーは約4割、ピックアップトラックが約2割で、近年は乗用車からSUVシフトが鮮明になってきた。
そうした中、日産は2000年代前半まで、ピックアップトラックをベースとしたオフロード系と、乗用車とプラットフォームを共用するシティドライブ系の2系統でSUVラインナップを構成していたが、そこから一気に都会派SUVモデル拡充を進めた。
そうした中、日本でも影響のありそうなモデルがある。
気になる新型キャッシュカイの存在
それが、北米で現行「ローグスポーツ」を名乗る、欧州を主戦場とする「キャッシュカイ」だ。
初代キャッシュカイは、日本で「デュアリス」、北米ではローグを名乗った。2代目キャッシュカイはエクストレイル兄弟車となり、アメリカでは2代目ローグとすみ分けた。
そのキャッシュカイも3代目として、2021年11月までの日産新投入12モデルに含まれており、カモフラージュした実験車両の公道テスト風景がスパイフォトされている。
海外の一部報道では、キャッシュカイが日産eパワーと、三菱自動車のPHEV(プラグインハイブリッド)の2本立てになる可能性が指摘されている。
新型エクストレイルと3代目キャッシュカイは当然、プラットフォームを共有化することになる。そうなると、日本ではキャッシュカイを導入しない可能性が高いため、三菱新型「アウトランダー」とエクストレイルそれぞれが、eパワーとPHEVの2本立てという話に現実味が帯びてくる。
また、新型エクストレイルでは現行車と同じく2.0L搭載も十分にあり得る。
ローグのアメリカ発売は2020年秋。それを受けて、日本ではエクストレイル発売となる可能性が高い。
価格は今回未発表だが、ライバルの動きを見ると日米とも先代とほぼ同等の価格設定を期待したい。
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みんなのコメント
日産よ、三振してもいいから思いっきり振ってくれ!
トヨタをぶっちぎってくれ!やるなら今しかない!
RAV4の良きライバルになりそうな予感がします。
ですが、インパネデザインがいただけません。
何とも古臭いデザインで残念ですね。