現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ「クラウン”クーペ”」誕生か!? もはや懐かしい“ハイソカー”復活の可能性とは?

ここから本文です

トヨタ「クラウン”クーペ”」誕生か!? もはや懐かしい“ハイソカー”復活の可能性とは?

掲載 29
トヨタ「クラウン”クーペ”」誕生か!?  もはや懐かしい“ハイソカー”復活の可能性とは?

■バブルの好景気とともに人気を集めた「ソアラ」とは

 昭和の終わりに人気を博したトヨタ「ソアラ」は、今や死語となった「ハイソカー」の火付け役で、日本のクルマの歴史を語る上で外せない1台となりました。
 
 ふたたび復活する可能性はあるのか、考察します。

【画像】めちゃカッコいい! トヨタ「新型ソアラ!?」を画像で見る(30枚以上)

 初代ソアラ(Z10型)は、1981年(昭和56年)にデビューしました。

 ソアラは当時のトヨタが持つ先端技術を集め、数多くの「トヨタ初」の装備、システムが採用されました。

 またその後のトヨタ車で大人気を獲得する、明度の高い「スーパーホワイト」のボディカラーを初採用したのもソアラでした。

 1986年1月に2代目(Z20型)にフルモデルチェンジされます。

 成功を収めた初代のコンセプトを引き継いだデザインで、流麗なスタイリングでまとめ上げられました。

 ちょうどバブル景気が始まった頃と重なり、高い車両価格設定でありながら、約5年間のモデルライフで30万台を超える大ヒットを記録しました。

 1991年(平成3年)5月に3代目(Z30型)にフルモデルチェンジしますが、バブル崩壊の時期と重なり、販売は振るいませんでした。

 スタイリングは初代・2代目から大きく変わってしまったことも要因の1つとされています。

 この背景には、アメリカでスタートした「レクサス」ブランドの初代「SC」を、トヨタブランドで販売するものとして、デザインは米国カリフォルニア州で行われたという経緯がありました。

 3代目ソアラの販売が10年続き、2001年(平成13年)にようやく4代目(Z40型)へのフルモデルチェンジを果たします。

 4代目もレクサス SCのトヨタブランド国内モデル版としての販売でしたが、2005年からレクサスの日本国内展開に合わせ、同年8月にソアラの車名は消滅し、マイナーチェンジを実施した上でレクサス車として国内販売されました。

 4代目ソアラ/2代目SCは、スポーツカーや2ドアクーペ人気そのものの低迷の影響が大きく、2010年で日本国内販売を終了します。

■トヨタの「ラグジュアリークーペ」を復活させるなら「クラウン」しかない!

 このように4世代に渡ったソアラは、一貫して「ラグジュアリークーペ」として販売されてきました。

 スポーツカーの要素と高級セダンの要素を兼ね備え一世風靡をしたものの、時代の流れと変化に流されてしまいました。

 現在、ラグジュアリークーペのカテゴリーを担うのは、レクサス「LC」「RC」となりますが、ソアラのような雰囲気のものではなく、スポーツカーの要素も感じるものです。

 現在、レクサスではなくトヨタブランドから次期「ラグジュアリークーペ」を開発しているという噂は、特に聞かれません。

 もうトヨタからソアラのようなクルマの復活は絶望的なのでしょうか。

 ただ、現行型で大きく路線変更を遂げた「クラウン」ならば、あり得ることかもしれません。

 現行のクラウンは、2022年にフルモデルチェンジを受けた16代目となります。

 その前の15代目クラウンは、今では珍しいわずか4年のモデルライフでバトンを次世代に渡しました。

 保守的な高級セダンとして知られるクラウンは主なユーザー層が年々高年齢化しており、販売成績も良いとは言えずこのままでは先細るいっぽうでした。

 そのためトヨタが、ユーザー層の若返りを狙い大刷新を急いだ経緯があったのです。

 16代目クラウンは、SUVとセダンを融合した「クロスオーバー」から始まり、オーセンティックな「セダン」、スポーツSUV「スポーツ」、ラージSUV「エステート」の4モデル構成となっています。

 トヨタの「フルラインナップ」戦略をクラウンシリーズにも当てはめれば、第5のモデルがクーペになるだろうという期待が持てます。

 なかでも4代目ソアラ/LCのような「オープン」にも「クーペ」にも変化する「クーペカブリオレ」スタイルはいまも優雅な印象があり、現代に蘇らせて欲しいと筆者(自動車ライター 佐藤 亨)は思います。

※ ※ ※

 トヨタの目論見通り、16代目クラウンは人気が復活し好調なセールスを記録しています。

 ラグジュアリークーペの復活を望む声が大きくなれば、トヨタも考えてくれるのではないでしょうか。

 そんな淡い期待と、かつての名車ソアラに思いを馳せながら筆を置くことにします。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

全長4.3m!トヨタの「“斬新”スライドドアSUV」がスゴい! 人気の“ゴツ”デザインに悪路走破性も実現した「Tjクルーザー」どんなモデル?
全長4.3m!トヨタの「“斬新”スライドドアSUV」がスゴい! 人気の“ゴツ”デザインに悪路走破性も実現した「Tjクルーザー」どんなモデル?
くるまのニュース
約50万円! ホンダ新型「“無骨な”アドベンチャースタイル」発表! 2段階ウインドシールド採用!? スクーターなのに“オフロード性能”を持った「ADV160」何が変わった?
約50万円! ホンダ新型「“無骨な”アドベンチャースタイル」発表! 2段階ウインドシールド採用!? スクーターなのに“オフロード性能”を持った「ADV160」何が変わった?
くるまのニュース
【新車自腹購入レポート】N-BOXとスペーシアを買ってわかった長所と短所
【新車自腹購入レポート】N-BOXとスペーシアを買ってわかった長所と短所
ベストカーWeb
心遣いスゴ!! 新型フロンクスの内装がヤバい
心遣いスゴ!! 新型フロンクスの内装がヤバい
ベストカーWeb
スズキ「Vストローム250SX」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
スズキ「Vストローム250SX」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
車の中にシャワー室が!? トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
車の中にシャワー室が!? トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
日産9000人削減はまだ甘い? 本場「ドイツ」も大失職時代へ! 35年までに「19万人」雇用喪失という現実、残された希望は何か?
日産9000人削減はまだ甘い? 本場「ドイツ」も大失職時代へ! 35年までに「19万人」雇用喪失という現実、残された希望は何か?
Merkmal
えぇそうなの!? 実はホンダ[フリード]の[パワーユニット]は[ハイブリッド]が[オススメ]じゃないかも説
えぇそうなの!? 実はホンダ[フリード]の[パワーユニット]は[ハイブリッド]が[オススメ]じゃないかも説
ベストカーWeb
やっぱり[ディーゼル]?? マツダ[CX-5]の[パワーユニット]がどれも優秀で選べない問題
やっぱり[ディーゼル]?? マツダ[CX-5]の[パワーユニット]がどれも優秀で選べない問題
ベストカーWeb
ダン・ファローズがアストンマーティンのテクニカルディレクターを退く。グループには残留
ダン・ファローズがアストンマーティンのテクニカルディレクターを退く。グループには残留
AUTOSPORT web
おじさんになってから買って長~く乗りたいなら選ぶべし!! 歳をとっても[バリバリ乗れるクルマ]4選
おじさんになってから買って長~く乗りたいなら選ぶべし!! 歳をとっても[バリバリ乗れるクルマ]4選
ベストカーWeb
アルピーヌ、2026年よりメルセデスのパワーユニットとギヤボックスを使用へ。複数年契約を締結
アルピーヌ、2026年よりメルセデスのパワーユニットとギヤボックスを使用へ。複数年契約を締結
AUTOSPORT web
今なら100万円台で手に入る! 平成のモンスターセダンといえば[アリスト]に決まってるだろ!  
今なら100万円台で手に入る! 平成のモンスターセダンといえば[アリスト]に決まってるだろ!  
ベストカーWeb
まだまだ進化!! トヨタ[MIRAI]は12月20日に改良版デビューか!? マイチェンで期待したいコトって
まだまだ進化!! トヨタ[MIRAI]は12月20日に改良版デビューか!? マイチェンで期待したいコトって
ベストカーWeb
ランボルギーニが悲願のDTM年間王者に! ピット裏の緊迫した様子を現地からレポートします【みどり独乙通信】
ランボルギーニが悲願のDTM年間王者に! ピット裏の緊迫した様子を現地からレポートします【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
太田格之進が参加するデイトナでのIMSA公認テストは30台以上出走へ。ヴァルキリーLMHも登場予定
太田格之進が参加するデイトナでのIMSA公認テストは30台以上出走へ。ヴァルキリーLMHも登場予定
AUTOSPORT web
銀座の高速出入口「ごっそり消滅」秒読みへ タクシー困る? KK線廃止&首都高八重洲線閉鎖で10年以上
銀座の高速出入口「ごっそり消滅」秒読みへ タクシー困る? KK線廃止&首都高八重洲線閉鎖で10年以上
乗りものニュース
全長4m以下!? 新「5ドアハッチ」登場! 「小さなスポーティ車」何が凄い? 日本導入もアリ得る? 「A290」の印象は?
全長4m以下!? 新「5ドアハッチ」登場! 「小さなスポーティ車」何が凄い? 日本導入もアリ得る? 「A290」の印象は?
くるまのニュース

みんなのコメント

29件
  • ttj********
    カッコいいけど、発売されると思えない
  • 業務用
    クロスオーバーにクーペ
    一昔前の日産スカイラインと同じ展開パターン
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村