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【意外と知らない】見た目と機能を追求したカーラジオアンテナの進化 

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【意外と知らない】見た目と機能を追求したカーラジオアンテナの進化 

ウインドウの熱線をアンテナ利用しているものもある!

最近ではカーナビのアンテナもあるが、今回はラジオのアンテナに絞って進化を振り返ってみよう。そもそもラジオが日本で最初に純正装着されたのはトヨペットクラウンで、1955年のこと。その後のスバル360にもラジオが付いて、同時の人々を驚かせた。

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その当時のアンテナは基本的にはピラーやフェンダーに装着されていて、必要に応じて手動で伸ばしたり縮めたりして使っていたのだが、スバル360はじつにユニークで、ルーフ(樹脂製)の内側にグルグルと渦巻き状に這わせたものがアンテナだった。

その後、1970年代になると、モーターで伸び縮みするオートアンテナが登場し、1990年代まで主流となる。当初は高級車中心だったのが、その後実用車にも装備された。ただし、この間にも進化していて、任意に伸縮できる機能もプラス。インパネにあるアンテナマークのボタンを押すと伸びたり、縮んだりするだけでなく、受信状態とスタイリングを考えて真んなかで止めることも可能だった。

しかし、ポールアンテナというのは、風情はありつつも、格好が悪いのも事実。1990年代になると、この問題を解決しようという流れが生まれてくる。海外の高級車勢が採用したのが、バンパーの内側などへのアンテナ設置で、見た目からアンテナをなくす努力がされた。このタイプは感度がよくはなく、次第に消えてしまった。

代わりに輸入車で登場したのが、ルーフアンテナで、伸縮しないタイプ。感度は基本的にアンテナの長さ比例するので、短くなりがちなルーフアンテナはハンディがあるように思えるが、実際は素材や製法が発達したこともあって、問題ない感度を確保している。

ただ、ルーフに設置するというのは、感度確保に有利なわけで、ルーフアンテナの進化としてBMWが最初に採用したシャークタイプが登場した。

日本車でも高級車はシャークタイプ。実用車では非常に短いルーフアンテナが主流だ。また、最近は減っているが、ウインドウの熱線をアンテナにしたものも採用されている。

(文:近藤暁史)

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