日本の道路事情にぴったりなパワーとサイズ
手ごろなパワーとサイズを武器に、キビキビとした走りを楽しめるコンパクトカー。国内外の自動車メーカーから魅力的なモデルが続々と販売されており、ひと昔前の”テンロク”全盛時代を思い起こす人も多いだろう。なかでも”走り”にこだわるオーナーから支持される5車種をピックアップしてみたい。
山椒は小粒でもぴりりと辛い! モータースポーツで勝つために生まれた軽自動車&コンパクトカー5選
【トヨタ・GRヤリス】
まずはトヨタがWRCでの勝利を至上命令とし、満を持して世に送り出した「GRヤリス」から。専用開発された1600ccエンジンはターボ(過給機)を組み合わせ、3気筒にして272psという異例の高出力を達成した。トランスミッションは6速MTを組み合わせる。 最新の4WDシステムによりパワーを路面へ確実に伝え、サスペンションやボディも競技を前提とした質実剛健、かつトヨタの最先端テクノロジーを惜しみなく注ぎ込んだ設計だ。 価格は396万円~と決して安くはないものの、中身を考えればお買い得といって差し支えないし、所有する喜びはライバルの追随を許さないと思われる。
【スズキ・スイフトスポーツ】
費用対効果がダントツに高いのは、スズキの「スイフトスポーツ」だろう。970kgという超軽量ボディに140psの直噴ターボエンジンを搭載し、さらにミッションはクロスレシオ化した6速MTという、評価の高かった先代モデルをも凌駕するスペックだ。 それでいてプライスは187万円~、排気量が1400ccなので税金面でもメリットは多い。チューニングパーツも豊富に揃っているので、カスタムのベース車としても最適ではないだろうか。
【マツダ2】
完成度やバランスの高さでは、デミオから生まれ変わった「MAZDA2」もオススメの1台。全グレードに6速MTを設定するなど、走りに対するコダワリは以前から定評があった。 マツダ独自の『スカイアクティブ・テクノロジー』に基づき開発された、直列4気筒ガソリンエンジン『SKYACTIVE-G』を搭載する、モータースポーツのベース車『15MB』も引き続き設定。ある程度の装備を省くことで軽量化しつつ価格も抑え、200万円を超える軽自動車も珍しくない時代において、165万円の驚異的なバーゲンプライスを実現している。
【アバルト595】
輸入車では世界的なヒットとなった「アバルト595」も忘れてはいけない。ベースグレードでも145psとリッターあたり100psオーバー、上級モデルの『コンペティツィオーネ』ではなんと180psを達成する。 車重が1120kgであると考えれば走りのよさが想像できるはず。価格は5速MTのベースグレードが300万円、コンペティツィオーネは383万円となる。高らかで官能的なエキゾーストノートを含め、じつに魅力的なプライスといえるだろう。
【ホンダ・フィット】
最後は今年デビューしたホンダの新型「フィット」に、期待を込めてピックアップしたい。旧型まではワンメイクレースが全国で開催され、スーパー耐久でも輝かしい成績を収めていた。 それらに使われていたのは”RS”と名付けられたスポーツグレードだが、現行モデルではアウトドアを意識した『クロスター』を設定するなど、大きく路線変更したせいか現時点ではラインアップに存在しない。ただし後に追加される可能性はゼロじゃないので、熾烈なコンパクトカー戦線に参入してくれることを熱望したい。
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