HKSの極秘シェイクダウンテストに潜入取材!
ブースト圧2.0キロで340馬力に到達
「ドライサンプ仕様の5バルブ4A-Gを載せたAW11に乗ってみた!」現行車では味わえないダイレクト感に悶絶!!
本格的なデリバリーが開始され、いよいよ幕を開けた“GRヤリス”チューニング。そんな中、日本が誇るパーツメーカー“HKS”が早くもデモカーに独自のブーストアップチューンを施し、富士スピードウェイのジムカーナコースでのテストを敢行した。
これまで、HKSは新型車開発においてチューニングによるパフォーマンス向上の指標としてサーキットタイムを追求してきたが、今回のGRヤリスに関してはそれとは異なる方法で進めている。
開発ドライバーを務める谷口信輝選手の意見を加味し、目指すのは数値ではなく走りの楽しさを体現するリアルチューンド。モンスターエナジーがサポートするラリードライバー「ケン・ブロック」が繰り広げるような、手足のごとく振り回せる4WDマシンだという。
現状の仕様をチェックしていくと、まずエンジンはECUの書き換えによってブーストアップ。インタークーラーはパイピングをアルミに変更し、インテークには定番のスーパーパワーフローをセットしている。
燃料系はポートインジェクターとポンプを大容量化している他、トランクには燃料の偏りを防ぐコレクタータンクも設置。
マフラーはチタン製のワンオフ品で触媒レスの完全競技用をインストール。まだセッティングを試行錯誤している段階ながら、ブースト圧2.0キロ時に340psという強烈なパワーを獲得している。
足回りは全長調整式の車高調“ハイパーマックスMAX-IV SP”を軸に構築。スプリングレートや減衰設定は、まだテスト段階で煮詰めている最中とのこと。なお、先行して開発を続けていたGRヤリス用のハイパーマックスMAX-IV 20SPECは、25万8000円で絶賛発売中だ。
前後のサスペンションアームはピロボールの調整式タイプに変更しているが、こちらも試作品で反響次第ではリリースを検討していくそうだ。
HKSの開発テスト車両は左ハンドル仕様。室内の変更点はブリッドのフルバケットシートに交換されている程度で、ノーマルの雰囲気を強く残す。操作性向上のために、パイプで延長されたサイドブレーキレバーが開発車両であることを物語る。
今回のテストでは、ECUとタイヤマッチングを含めたサスペンションセッティングの確認がメインだったが、実際に走らせてみると予想外のトラブルが続出。中でも厄介だったのが電子制御の駆動システムだ。
というのも、吸気温度や水温、タイヤグリップの状態変化により、駆動が4WDからFF状態に強制移行してしまうのである。また、リヤを振り回していると、デフの発熱でロック率が徐々に低下してしまうことも判明した。
「最近のクルマは、電子制御が複雑で簡単にはチューニングを許してくれない。今回も最初はNAか?ってくらいパワーが出てなかったけど、ECUデータの調整で解決。アンチラグ制御の追加でパワーの落ち込みも少ないし、かなり走る状態になった。厄介な駆動系に関しては対策が必要だね。この問題をクリアしないと、目指すケン・ブロックごっこは難しそうだよ」とは、谷口選手。
HKSでは、今後もGRヤリスの特性検証を続けながらパフォーマンスアップに必要なパーツの開発を進めていくそうだから、その進捗に注目していきたい。
●取材協力:エッチ・ケー・エス 静岡県富士宮市北山7181 TEL:0544-29-1235
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古い車より100倍いいな!!