現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「目指すは和製ケン・ブロック!」HKSと谷口信輝がGRヤリスの4WDブーストアップ仕様で本格テストを開始!!

ここから本文です

「目指すは和製ケン・ブロック!」HKSと谷口信輝がGRヤリスの4WDブーストアップ仕様で本格テストを開始!!

掲載 更新 19
「目指すは和製ケン・ブロック!」HKSと谷口信輝がGRヤリスの4WDブーストアップ仕様で本格テストを開始!!

HKSの極秘シェイクダウンテストに潜入取材!

ブースト圧2.0キロで340馬力に到達

「ドライサンプ仕様の5バルブ4A-Gを載せたAW11に乗ってみた!」現行車では味わえないダイレクト感に悶絶!!

本格的なデリバリーが開始され、いよいよ幕を開けた“GRヤリス”チューニング。そんな中、日本が誇るパーツメーカー“HKS”が早くもデモカーに独自のブーストアップチューンを施し、富士スピードウェイのジムカーナコースでのテストを敢行した。

これまで、HKSは新型車開発においてチューニングによるパフォーマンス向上の指標としてサーキットタイムを追求してきたが、今回のGRヤリスに関してはそれとは異なる方法で進めている。

開発ドライバーを務める谷口信輝選手の意見を加味し、目指すのは数値ではなく走りの楽しさを体現するリアルチューンド。モンスターエナジーがサポートするラリードライバー「ケン・ブロック」が繰り広げるような、手足のごとく振り回せる4WDマシンだという。

現状の仕様をチェックしていくと、まずエンジンはECUの書き換えによってブーストアップ。インタークーラーはパイピングをアルミに変更し、インテークには定番のスーパーパワーフローをセットしている。

燃料系はポートインジェクターとポンプを大容量化している他、トランクには燃料の偏りを防ぐコレクタータンクも設置。

マフラーはチタン製のワンオフ品で触媒レスの完全競技用をインストール。まだセッティングを試行錯誤している段階ながら、ブースト圧2.0キロ時に340psという強烈なパワーを獲得している。

足回りは全長調整式の車高調“ハイパーマックスMAX-IV SP”を軸に構築。スプリングレートや減衰設定は、まだテスト段階で煮詰めている最中とのこと。なお、先行して開発を続けていたGRヤリス用のハイパーマックスMAX-IV 20SPECは、25万8000円で絶賛発売中だ。

前後のサスペンションアームはピロボールの調整式タイプに変更しているが、こちらも試作品で反響次第ではリリースを検討していくそうだ。

HKSの開発テスト車両は左ハンドル仕様。室内の変更点はブリッドのフルバケットシートに交換されている程度で、ノーマルの雰囲気を強く残す。操作性向上のために、パイプで延長されたサイドブレーキレバーが開発車両であることを物語る。

今回のテストでは、ECUとタイヤマッチングを含めたサスペンションセッティングの確認がメインだったが、実際に走らせてみると予想外のトラブルが続出。中でも厄介だったのが電子制御の駆動システムだ。

というのも、吸気温度や水温、タイヤグリップの状態変化により、駆動が4WDからFF状態に強制移行してしまうのである。また、リヤを振り回していると、デフの発熱でロック率が徐々に低下してしまうことも判明した。

「最近のクルマは、電子制御が複雑で簡単にはチューニングを許してくれない。今回も最初はNAか?ってくらいパワーが出てなかったけど、ECUデータの調整で解決。アンチラグ制御の追加でパワーの落ち込みも少ないし、かなり走る状態になった。厄介な駆動系に関しては対策が必要だね。この問題をクリアしないと、目指すケン・ブロックごっこは難しそうだよ」とは、谷口選手。

HKSでは、今後もGRヤリスの特性検証を続けながらパフォーマンスアップに必要なパーツの開発を進めていくそうだから、その進捗に注目していきたい。

●取材協力:エッチ・ケー・エス 静岡県富士宮市北山7181 TEL:0544-29-1235

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
レスポンス
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
motorsport.com 日本版
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
くるまのニュース
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
AUTOSPORT web
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
くるまのニュース
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
バイクのニュース
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レスポンス
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
Auto Messe Web
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
WEB CARTOP
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
Webモーターマガジン
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
motorsport.com 日本版
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
くるまのニュース
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
バイクのニュース
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
レスポンス
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
WEB CARTOP
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
くるくら
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
AUTOSPORT web
初代NSXに存在した「やりすぎ」モデル! たった14台しか売れなかった「タイプS Zero」のストイックさに脱帽
初代NSXに存在した「やりすぎ」モデル! たった14台しか売れなかった「タイプS Zero」のストイックさに脱帽
WEB CARTOP

みんなのコメント

19件
  • いいんじゃねぇか?!
    古い車より100倍いいな!!
  • 割と前に動画配信されてましたね。電子制御の安全機能問題は解決していけそうだけど、デフの発熱はキャパがもともと少ないのかな。ノーマルプロトタイプでもあったみたいだし。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

150.1235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

98.4318.0万円

中古車を検索
ヤリスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

150.1235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

98.4318.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村