ホンダ、新型燃料電池自動車「CLARITY FUEL CELL」市販予定車を世界初披露

ホンダは、開催中の第44回東京モーターショーにて、新型の燃料電池自動車（以下、FCV）「CLARITY FUEL CELL（クラリティ フューエル セル）」市販予定車を世界初披露した。

「CLARITY FUEL CELL」は、ガソリン車同等の使い勝手とFCVならではの魅力を高次元で融合。ホンダ独創の技術により搭載している燃料電池スタックは従来型より33%の小型化を図りながら出力は100kW以上、出力密度は3.1kW/Lと従来比で約60％の向上を実現。燃料電池パワートレインを、V6エンジンと同等サイズまでコンパクト化し、世界で初めてセダンのボンネット内に集約した。これにより、大人5人が快適に座れる、ゆとりあるフルキャビンパッケージを実現している。

また、70MPaの高圧水素貯蔵タンクを搭載し、パワートレインの高効率化や走行エネルギーの低減により、FCVトップクラスの一充填走行距離700km以上を達成。一回当たりの水素充填時間は3分程度と、ガソリン車と変わらない使い勝手を実現している。さらに最高出力130kWの高出力モーターにより電動車ならではのダイレクトでレスポンスの良いドライブフィールと高い静粛性を両立。加えて、外部給電器「Power Exporter 9000」を組み合わせることで、「走る電源」として災害時などにクルマが作る電力をコミュニティに提供することができる。

「CLARITY FUEL CELL」は、日本で2016年3月に自治体や企業向けを中心にリース販売を開始予定。その後個人への販売も行う予定で、価格は766万円（税込）としている。