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ポルシェ タイカン クロスツーリスモ発表! ポルシェのEV第2弾は悪路もイケるクロスユーティリティビークル

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ポルシェ タイカン クロスツーリスモ発表! ポルシェのEV第2弾は悪路もイケるクロスユーティリティビークル

Porsche Taycan Cross Turismo

ポルシェ タイカン クロスツーリスモ

ジャガー・レーシング、「フォーミュラE 世界選手権シーズン7」第2戦で優勝! 総合首位で幸先のいいスタート

シューティングブレークのようなCUV

ポルシェは2021年3月4日(現地時間)、新型EV「タイカン クロスツーリスモ」を世界初公開した。ピュアEVの4シーターCUV(クロス・ユーティリティ・ビークル)で、市場への導入は2021年夏を予定。ドイツ本国での車両価格は9万3635ユーロ(約1210万円、付加価値税込)から。

4ドア・4シーターセダンの「タイカン」に続く、ポルシェ製ピュアEVの第2弾「タイカン クロスツーリスモ」が登場した。ゆとりのある後席空間と1200リットル超の広大な荷室を備えた機能的なシューティングブレーク(スポーツクーペの要素をもつステーションワゴン)ボディをもつCUVで、93.4kWhの大容量バッテリーを全車に搭載。

「タイカン4 クロスツーリスモ」「タイカン4S クロスツーリスモ」「タイカンターボ クロスツーリスモ」「タイカンターボS クロスツーリスモ」の4グレード展開とし、航続距離は最長419~456kmを実現している。

「グラベル」モードを追加

「タイカン クロスツーリスモ」は、タイカン同様世界最高レベルの高速充電を可能にする800V電圧システムを採用。全輪駆動及びアクティブエアサスペンションを標準装備し、走行モードに「グラベル」を追加していることから、ラフロードでの運転も念頭に置いていることが分かる。

走行モードで「グラベル」を選択すると、車高がタイカン比で30mmアップ。トラクションを最大限確保するべく、PASMやトルクベクタリングシステム、スタビリティコントロールなどが協調し、多少の悪路でもクリアできるという。

911ターボ並みの加速性能

車体寸法は全長4.9×全幅1.9×全高1.4mで、サイズ感でいうとパナメーラに近い。前後に2基の永久磁石シンクロナスモーターを搭載し、後輪用モーターにはプラネタリーギヤとドッグクラッチを使用した2速変速機構を設けている。トップモデルの「ターボS」で最高出力625ps(オーバーブースト時761ps)、最大トルク1050Nmを発揮する。0-100km/h加速は2.9秒と、911ターボ並みのスピード性能を確保。最高速度は250km/hでリミッター制御される。

サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リヤがマルチリンク。3チャンバーエアサスペンション、電制ダンパーシステムのPASM、リヤアクスルステアなどを全車に搭載する。

可変リヤスポイラーとフロントの調整式エアインテークで構成する「ポルシェ・アクティブ・エアロダイナミクスシステム(PAA)」や、タイカンを上回る最大290kWという回生出力を誇る「ポルシェ回生マネジメントシステム(PRM)」を搭載。ブレーキはターボに「ポルシェ・サーフェス・コーテッド・ブレーキ(PSCB)」を標準装備、ターボSには「セラミックコンポジット ブレーキ(PCCB)」を装着している。

後席と荷室に余裕をプラス

メータークラスターはタイカン同様のフルデジタル式で、曲面構造の16.8インチディスプレイを採用した。ダッシュボード中央には10.9インチのセンターディスプレイを設置し、ホーム画面からすべての情報へダイレクトに飛ぶことのできる新しいインターフェースも整えている。さらに、助手席正面に10.9インチディスプレイをオプションで追加することも可能。また、オフロード向けパッケージオプションを装着すれば、ダッシュボード上にコンパスが備わる。

後席空間はタイカン以上に余裕があり、ヘッドルームは47mm拡大。荷室容量はタイカンの366リットルに対し、およそ40リットル増しの405リットルとなっており、後席を倒せば最大1171リットルの広大な積載空間を確保できる。さらにフロントボンネット下にも84リットルの収納空間を設けている。

自社製eバイクとキャリアも同時開発

電費性能向上のために、EVにとっては空力の追求が要となる。ポルシェのエンジニアチームはタイカンの開発時ですでに1500時間もの風洞実験を重ねてきたが、今回のツーリスモ開発にあたってさらに325時間かけて風洞テストを実施。ユーリティティを重視したCUVながら、Cd値0.26を実現した。さらに、走行速度に合わせて車高を2段階で調整する。リヤのルーフスポイラーは固定式。

またポルシェは「タイカン クロスツーリスモ」と同時に、自社製eバイクを2モデルリリース。「eバイク スポーツ」及び「eバイク クロス」は、タイカン クロスツーリスモのルーフラインに通じるデザインのカーボンフレームを採用している。自転車を最大3台積載できるリヤキャリアも開発した。ラックの開発にあたっては軽量化を徹底。人間工学的な使い勝手を追求するとともに、新車同様に厳しい基準のテストを経て完成させたという。また、最高速度200km/hに対応するパフォーマンス仕様のルーフボックスも用意する。ちななみにeバイク及びキャリアの日本導入については現段階では未定とのこと。

「スイス製アーミーナイフのようなクルマ」

タイカン同等のスポーツドライビング体験を提供するのはもちろん、より実用的で自由度の増したマルチプレイヤーとしても活躍するEV、タイカン クロスツーリスモ。開発責任者を務めるシュテファン・ヴェックバッハは、タイカン クロスツーリスモを「スイス製のアーミーナイフのようなクルマ」と称している。

タイカン クロスツーリスモは、タイカンと同じ独ツッフェンハウゼン工場で生産される。ポルシェは同車の主な主要ターゲットとして、アメリカ合衆国、イギリス、ノルウェー、オランダ、そしてドイツを見込んでいる。

【SPECIFICATIONS】

ポルシェ タイカンターボS クロスツーリスモ

ボディサイズ:全長4974 全幅1967 全高1409mm

ホイールベース:2904mm

車両重量:2320kg

モーター:永久同期式×2

バッテリー容量:93.4kWh

最高出力:460kW(625ps)

最大トルク:1050Nm(ローンチコントロール稼働時)

トランスミッション:前1速 後2速

駆動方式:AWD

サスペンション:前ダブルウィッシュボーン 後マルチリンク

ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク

タイヤ&ホイール:前255/40ZR20 後295/35ZR20

最高速度:250km/h

0-100km/h加速:2.9秒

航続距離:388~419km(WLTPモード)

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みんなのコメント

2件
  • 911だと40万くらい払ってフロントアクスルリフトシステムというオプションを付けないと悪路が走らないが、それが要らないので実質40万円お得!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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