■高速道路はあるのに乗る場所がない!
千葉市内において「高速IC不毛地帯」のひとつである、稲毛エリア周辺。ここに念願の、東関東道の「検見川・真砂スマートIC(仮)」が設置されようとしています。
完成すれば、千葉市内では初めてのスマートICとなります。どう便利になるのでしょうか。また、どこまで話が進んでいるのでしょうか。
【画像】超便利!? これが東関東道「検見川・真砂スマートIC」の計画図です。詳細図をまず画像で確認!(画像)
「検見川・真砂スマートIC」は、東関東道が北へ直角カーブする手前、美浜区役所北側あたりに設置予定。並行する国道357号から流出入していく構造となります。
現状、この周辺から高速道路に乗ろうと思っても、実はICが近くにありません。最も近いのは西隣の「湾岸千葉IC」ですが、千葉方面しか出入りできず、都心方面に行く場合はさらに3km先の「湾岸習志野IC」まで行く必要があります。
それ以外には、東関東道だと宮野木JCTを越えて千葉北ICまで乗る場所がなく、京葉道路も武石ICか穴川ICしかありません。いずれも生活道路を5km以上移動しなければならず、「高速がすぐ近くにあるのに乗れない」という不便な状態でした。
そこへスマートICを設ける方針になったのは2020年10月。国土交通省のスマートICの準備段階調査箇所に採択されたのです。
完成すれば、穴川ICや湾岸習志野ICまで移動していた交通流がこちらへ転換し、国道357号ほか周辺道路の混雑が緩和することが期待されます。
また、千葉市中心部や市役所、スマートIC周辺に位置する稲毛海浜公園や千葉みなとといった観光拠点が周辺に点在するなか、これらと「東京方面」とのアクセス性が向上し、所要時間の短縮にもつながる期待があります。
気になる進捗ですが、2022年9月に事業化。現在は詳細設計の発注が行われ、担当コンサルが決まったばかりの段階です。完成予定は、事業許可の資料では「2033年3月末に完成」という当初計画になっています。
ただ、ここにスマートICが開通して、東関東道の利用者がここへ殺到すると、今の道路状況では対処しきれません。そこで周辺道路を拡幅する関連事業も進められる予定です。それには用地取得も必要となるため、実際にいつ開通を迎えられるかは、まだ不透明となっています。
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