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700psオーバーのパワーを誇る驚愕SUV「ジープ グランドチェロキー トラックホーク」【JAIA輸入車試乗会】

掲載 更新 6
700psオーバーのパワーを誇る驚愕SUV「ジープ グランドチェロキー トラックホーク」【JAIA輸入車試乗会】

各所で話題の最強SUVのパフォーマンスはいかほどのものなのか?
本来オフロードを主戦場とするSUVの代表格とも言えるグランドチェロキーの車名にサーキットを意味する「トラック」という名を冠する事に一抹の違和感を覚えるものの、一度は実際にそのアクセルを踏み込んでみたい、と考えているのは筆者だけでは無いはず……。
幸運にも試乗のチャンスに恵まれたので、皆様にもその驚愕のパフォーマンスの一端をお伝えしよう。

マッチョどころかとんでもないモンスターだ

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まず簡単にスペックを紹介しておくと、エンジンは6.2LのV8スーパーチャージャーエンジンで、最高出力は710ps、トルクは868Nmを誇り、SUV界トップクラス。OHV式なので高回転域は苦手としているがその分排気量を大きくし、さらにはスーパーチャージャーを備えて低回転から燃費などは度外視でパワーを稼ごうとするあたりに、アメリカンらしい潔さにも似た豪快さを感じる。そのポテンシャルの高さは2,470kgの巨体を3.5秒で96km/hまで加速させるというデータを見ても明らかだ。

ステアリングを握る前に各デザインもチェックしておこう。まず外観だが、ブラックを基調としたそのデザインは意外にもおとなしい印象で、その落ち着き払った風貌からどことなく溢れ出てしまうモンスターじみたオーラを感じる人も多いはず。ボディ色に揃えたホイールカラーの中に黄色く光るブレンボ製キャリパー以外に、通常のグランドチェロキーとの大きなイメージの差はほとんど無く、その実力をカムフラージュするかのような佇まいだ。




インテリアはさらに無骨かつ質素な印象で、ピアノブラックやカーボン加飾などはあるものの、例えばランボルギーニ・ウルスなどと渡り合える実力を備えたクルマなのだから、個人的にはもう少しスペシャル感を演出しても良いのではないかと思わせてしまうくらいの控え目な印象だった。




もちろん後席、荷室周りにはこのサイズのSUVとして求められる必要十分なスペースを備えるので、SUVとしての使い勝手は申し分ない。

内装チェックもそこそこにエンジンに火をいれると、アメ車らしい野太いエキゾーストノートと、心地よいドロドロとした振動が身を包む。ステアリング奥に目をやると320km/hまで刻まれたメーター表示。やはりタダモノではない。





ゆっくりと走り出すと、「そうだこのクルマはチェロキーだったんだ」と思い出させてくれる、まさにアメリカンな乗り味が印象的。ステアリングフィールも含めてそのゆったりとした感覚は、自分がマッチョの大男になって悠然と街を歩いているかのような心の余裕を感じさせてくれる。
さらに印象的なのは、高速域に至るまで直進安定性が非常に高いということ。足回りにも不自然な硬さは感じられず、軽くステアリングに手を添えればゆったりとクルージングを楽しむことができ、そもそもの骨格の素性が優れていることを体感できる。

しかし、ひとたびアクセルを踏み込むとそのクルマは、マッチョどころかとんでもないモンスターだということを改めて思い知らされることになる。一瞬にして回転数が跳ね上がり、3000rpm付近からスーパーチャージャーが雄叫びを上げたかと思うと、タイヤパターンが全て千切れてしまうのではないかという勢いで約2.5トンの巨体が猛然と加速する。パワーのある車には乗り慣れているつもりだが、それでも面食らう瞬間だった。

さらに走行モードをトラックに切り替えると、その走りはハッキリ言って公道では完全に持て余すポテンシャルだ。今までゆったりと滑らかだったシフトチェンジの感覚が急にガチッとして、ギアチェンジごとに背中を叩きつけるようなフィーリングに変貌した。パドルを使ったシフトダウンではブリップングを豪快に制御し、ステアリングフィールにもダイレクト感が出て、足回りのしっかり感が明らかに増した。タイトコーナーではさすがに多少のロールはするが、決して腰砕け感が出るということはない。


今回は試すことができなかったが、サーキットでタイムアタックすれば、その辺のチューニングカーが舌を巻くようなタイムを叩き出せるに違いない。これがまさに「トラックホーク」たる所以だろう。

【Specification】JEEP GRANDCHEROKEE TRACKHAWK/ジープ グランドチェロキー トラックホーク
■車両本体価格(税込)=13,560,000円
■全長×全幅×全高=4890×1980×1800mm
■ホイールベース=2915mm
■トレッド=前1670、後1660mm
■車両重量=2470kg
■乗車定員=5名
■エンジン型式/種類=9/V8OHV+スーパーチャージャー
■内径×行径=103.9×90.9mm
■総排気量=6165cc
■圧縮比=9.5
■最高出力=710ps(522kW)/6200rpm
■最大トルク=868Nm(88.5kg-m)/4700rpm
■燃料タンク容量=93L(プレミアム)
■トランスミッショッン形式=8速AT
■サスペンション形式=前Wウイッシュボーン/コイル、後マルチリンク/コイル
■ブレーキ=前Vディスク、後ディスク
■タイヤ(ホイール)=295/45ZR20

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みんなのコメント

6件
  • ハーレーを売る為にアメリカ政府の圧力で限定解除が教習所でも可能になったように高過ぎる税金やら車検などを改善して維持費を安価にすればアメ車はもっと売れるしアメリカ本国との価格差も小さくなるだろう。
  • 時代に逆行していてとても魅力的です。手放す時が怖いけど。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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