現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【昭和の名車 40】トヨタ カローラレビン 1600(昭和47年:1972年)

ここから本文です

【昭和の名車 40】トヨタ カローラレビン 1600(昭和47年:1972年)

掲載 更新
【昭和の名車 40】トヨタ カローラレビン 1600(昭和47年:1972年)

昭和は遠くなりにけり…だが、昭和生まれの国産スポーティカーは、日本だけでなく世界的にもブームとなっている。そんな昭和の名車たちを時系列で紹介していこう。今回は、昭和47年発売のトヨタ カローラレビン1600だ。

〝稲妻〟パワーでカッ飛ぶハードマシン
トヨタ カローラレビン 1600:昭和47年(1972年)3月発売
かつて若者を魅了するライトウエイト•スポーツの代表だったのが、カローラ/スプリンターをベースにしたレビン/トレノだ。

現存する2台のうちの1台、あのマクラーレンF1がオークションに! 落札価格は?

レビン/トレノは、2代目の20型カローラ/スプリンターのときに誕生した。ネーミングはカローラレビン(TE27MQ)とスプリンタートレノ(TE27MB)で、マニアからは27レビン(トレノ)と呼ばれている。

その母体となったのは、カローラのクーペモデルである1400SRだ。丸味を帯びたセミファストバック スタイルを採用し、コンパクトなボディながら存在感がみなぎっている。

しかもレビン/トレノはFRP製のオーバーフェンダーと175/70HR13のラジアルタイヤで武装した。フロントマスクもスパルタンなムード満点だ。

ちなみにレビンとトレノでは、フロントマスクやリアコンビネーションランプなどのデザインが異なり、トレノのほうが全長で15mm長くなっている。

レビン/トレノでもっとも目をひくのはパワーユニットだ。その心臓にはセリカ1600GTやカリーナ1600GTに積まれていた2T-G型DOHCが選ばれた。

1400SRなどに搭載されているT型4気筒 OHVをベースに、ボアを5mm拡大し、これにアルミ合金製のDOHCヘッドを載せたものである。

精度の高い低圧金型鋳造法で成形されたクロスフローの半球形燃焼室をもち、全域にわたってシャープに吹け上がる高感度なエンジンだ。

ボア85.0×ストローク70.0mmで、排気量は1588ccになる。これにソレックス40PHHキャブを2基装着した。圧縮比は9.8のハイコンプレッションだ。性能的にも当時としてはトップレベルとなり、最高出力は115ps/6400rpm、最大トルクは14.5kgm/5200rpmを発生する。

また、レビン/トレノには圧縮比を8.8に落とし、レギュラーガソリンの使用を可能にしたモデルも設定されている。こちらは110ps/14.5kgmと、5psと0.5kgm低いスペックだ。

レビン/トレノの特徴のひとつは、軽量かつコンパクトなボディだ。カローラレビンは855kg、スプリンタートレノは865kgと、セリカと比べて100kgも軽い。

パワーウエイト•レシオは、7.43kg/psになるが、これは当時としては画期的な数値である。トランスミッションは1400SRのものと同じだが、DOHCパワーを効率良く引き出すために、ファイナルギアを4.300とした。オプションでリミテッド•スリップ•デフも用意されている。最高速度は190km/h、0→400m加速は16.3秒の俊足を誇った。

サスペンション形式は、他のカローラと基本的に同じである。フロントはマクファーソンストラット/コイル、リアはリーフスプリングによるリジッドアクスルを採用した。しかしながらダンパーやスプリングは格段に引き締められ、ハードなセッティングとなっている。

インテリアもスパルタンムード一色のレイアウトだ。タコメーターとスピードメーターを中心にした凄みのある6連メーターや本革巻きのスポーツステアリング、バケットタイプのフロントシート、フットレストなどを標準装備する。快適性よりも走りを満足させるためのインテリアと言えるだろう。

レビン/トレノは昭和47年(1972年)3月にベールを脱いだ。それから5カ月にしてフェイスリフトを受け、一段と逞しく生まれかわる。フロントグリルは立体的な造形となり、リアコンビネーションランプも、より端正で視認性の良いデザインに改められた。

レビン/トレノがデビューしたときの衝撃は筆舌に尽くしがたい。高性能モデルは数多く存在したが、これほど安価に、高いポテンシャルを発揮するクルマはなかった。セリカと比べて粗さが目立ったが、走り屋にとっては逆に大きな魅力となった。このジャジャ馬を乗りこなすことを喜びとする者が、レースやラリーで豪快な走りを見せてくれた。

カローラレビン 1600 主要諸元
●全長×全幅×全高:3945×1595×1335mm
●ホイールベース:2335mm
●重量:855kg
●エンジン型式・種類:2T-G型・直4 DOHC
●排気量:1588cc
●最高出力:115ps/6400rpm(110/6000)
●最大トルク:14.5kgm/5200rpm(14.0/4800)
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:175/70HR13
●価格:81万3000円

昭和の名車のバックナンバー

[ アルバム : カローラレビン/スプリンタートレノ はオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

平凡な男が突如、何百万人もの夢の中に現れる!?『ドリーム・シナリオ』
平凡な男が突如、何百万人もの夢の中に現れる!?『ドリーム・シナリオ』
バイクのニュース
「悪くはないが、良くもない」勝田貴元、シェイクダウンは入念に走行。改善のカギと戦略は/ラリージャパン
「悪くはないが、良くもない」勝田貴元、シェイクダウンは入念に走行。改善のカギと戦略は/ラリージャパン
AUTOSPORT web
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
THE EV TIMES
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
レスポンス
ロゴスと「ファイナルファンタジーXIV」コラボのアウトドアグッズの予約受付がスタート!
ロゴスと「ファイナルファンタジーXIV」コラボのアウトドアグッズの予約受付がスタート!
バイクブロス
インディカー初体験の角田裕毅、インディ500への挑戦に現状関心ナシも「もう少し歳をとって考えが変われば……」
インディカー初体験の角田裕毅、インディ500への挑戦に現状関心ナシも「もう少し歳をとって考えが変われば……」
motorsport.com 日本版
ベントレーCEOの旧私邸を改装。ベントレー本社近隣の特別な顧客体験スペース「The Mews」を発表
ベントレーCEOの旧私邸を改装。ベントレー本社近隣の特別な顧客体験スペース「The Mews」を発表
LE VOLANT CARSMEET WEB
スズキ「最上級SUV」新発表! トヨタ「ヤリスクロス」サイズの“豪華仕様”! 精悍顔もカッコイイ「グランドビターラ ドミニオンE」印国に登場
スズキ「最上級SUV」新発表! トヨタ「ヤリスクロス」サイズの“豪華仕様”! 精悍顔もカッコイイ「グランドビターラ ドミニオンE」印国に登場
くるまのニュース
アドベンチャースタイルの“軽二輪スクーター”ホンダ「ADV160」に2025年モデル登場! ふたつの新色をプラスした「全3色のカラバリがスポーティ」
アドベンチャースタイルの“軽二輪スクーター”ホンダ「ADV160」に2025年モデル登場! ふたつの新色をプラスした「全3色のカラバリがスポーティ」
VAGUE
「RS」最新モデル日本上陸!! アプリリア「RS457」発売
「RS」最新モデル日本上陸!! アプリリア「RS457」発売
バイクのニュース
「ルノー・セニック E-Techエレクトリック」が「モーター・トレーダー・インダストリー・アワード2024」で「ニューカー・オブ・ザ・イヤー」受賞
「ルノー・セニック E-Techエレクトリック」が「モーター・トレーダー・インダストリー・アワード2024」で「ニューカー・オブ・ザ・イヤー」受賞
LE VOLANT CARSMEET WEB
BMW R1300GSアドベンチャーをイギリス人レーサーが斬る「30Lタンクの巨体で攻めの走りができる…そのシャシーと電子制御に驚愕だ」
BMW R1300GSアドベンチャーをイギリス人レーサーが斬る「30Lタンクの巨体で攻めの走りができる…そのシャシーと電子制御に驚愕だ」
モーサイ
「シボレー コルベット E-Ray」は4WD化の恩恵が絶大!もっと刺激的な電気エイの襲来に喝采を【新車試乗】
「シボレー コルベット E-Ray」は4WD化の恩恵が絶大!もっと刺激的な電気エイの襲来に喝采を【新車試乗】
Webモーターマガジン
軽さと居住性を両立したバックパッキングテント「Thouswinds サジタリアスシングルテント」が発売!
軽さと居住性を両立したバックパッキングテント「Thouswinds サジタリアスシングルテント」が発売!
バイクブロス
「緊急車両が来て道を譲らないとどうなりますか」  理由に「『聞こえんかった』は通用するのですか」 譲るのはマナー?義務? 具体的にどう譲ればいいのですか。
「緊急車両が来て道を譲らないとどうなりますか」 理由に「『聞こえんかった』は通用するのですか」 譲るのはマナー?義務? 具体的にどう譲ればいいのですか。
くるまのニュース
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
レスポンス
ハミルトンFP2も首位、メルセデス好調も上位は接戦模様か。RB角田裕毅は10番手|F1ラスベガスGP
ハミルトンFP2も首位、メルセデス好調も上位は接戦模様か。RB角田裕毅は10番手|F1ラスベガスGP
motorsport.com 日本版
スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

129.8194.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

56.01080.0万円

中古車を検索
カローラレビンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

129.8194.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

56.01080.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村