■コラーニに師事したシュトロゼックとは
ヴィットリオ・シュトロゼックの名前は、スポーツカーのチューニングのみならず、工業デザインの世界でも有名だ。
ポルシェ911史上最強! 「911 GT2RS」はレーシングカーそのもの?
エルゴノミクスデザインで有名なインダストリアルデザイナー、ルイジ・コラーニを師に、創造的で革新的なデザイン、彫刻的なデザインの楽しさと驚異的な立体的想像力を兼ね備える彼のデザインは、自動車の世界においてはレースへの熱意とエアロダイナミクスへの深い造詣となって常に表現されている。それは形と機能の完璧な共生。
●1996 ポルシェ「911 カレラ カブリオレ・シュトロゼック
一般的にはあまり知られていない事実かもしれないが、シュトロゼックはさまざまなチューナー、あるいは自動車メーカーのモデルにも、デザインを多く提供してきた。
例えばランボルギーニやマクラーレン、ブガッティ、そしてフェラーリなどのスーパースポーツ・ブランドなどにもデザインを提供してきた経緯がある。
シュトロゼックがドイツ、ウッティング・アム・アンマーゼーの地に、シュトロゼック・オートデザイン社を設立したのは1982年のことだから、2021年は同社にとって創立40周年という記念すべき節目の年になる。
1988年に完成したデザインセンターでは、当然のことながら40ッ周年を祝するアニバーサリーモデルが企画、製作される計画になっていたのだろうが、このコロナ禍の影響でそのプロジェクトがどうなってしまったのかも外部からは知る由もない。
だがこの記念すべき年に、RMサザビーズは3月25日までオンラインで開催されるオープン・ロード・オークションに、そもそも生産台数が極端に少ないシュトロゼックのコンプリートカーを出品することに成功した。
実際に出品されるのは、1996年式のポルシェ「911(993)カレラ・カブリオレ」で、ボディカラーはシュトロゼックのカンパニー・カラーともいえるイエローである。
ヴィットリオ・シュトロゼックはヴァッパータール大学での卒業制作で現代の目で見れば初代スマートにも似たコンパクトな2シーターカーをデザインしているが、この時から鮮やかなイエローは彼がもっとも好むカラーだったのだ。
■好みが分かれるシュトロゼックの価値とは
シュトロゼックが手がけた911カブリオレは、エアロダイナミクスをさらに向上させるための滑らかなインテークを持つフロントスポイラーや、その上部のドライビングランプが特徴的だ。
リアには大型のエアインテークとリアウイングが装着され、ラグジュアリーなカブリオレに、スポーティな雰囲気を演出しているのが分かる。
●1996 ポルシェ「911 カレラ カブリオレ・シュトロゼック
リアに搭載されるエンジンに関しては、RMサザビーズ側から詳しい情報は入ってきていないが、シュトロゼックのコンセプトとして、過激なチューニングは施されないのが通常のパターンである。
最後の空冷エンジンモデルである993型911という価値も、このカレラ・カブリオレにはあるのは確かだ。組み合わされるミッションは6速MT。これもまた価値は高い。
インテリアのコンディションも抜群だ。
オドメーターには1万3803マイル(約2万2000km)という数字が刻まれているのみで、ソフトトップの状態を含め、新車から25年を経過したモデルである痕跡を見出すことはできない。
RMサザビーズは、このシュトロゼック911カレラ・カブリオレに5万-7万5000ユーロ(邦貨換算約650万-980万円)のエスティメート(予想落札価格)を掲げている。
はたしてシュトロゼックという名前は、オークション・シーンではどれほどの評価を受けるのだろうか。
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みんなのコメント
ケーニッヒ・テスタロッサと共にGQ誌の表紙を飾っていた記憶がある
本文にもあるが、ハードのチューンはほとんどやってなかったか、有っても外注でライトチューン止まり
だったような気もするし
正直21世紀の今になって聞くとは思わなかった。