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マイルドハイブリッドを新追加した軽ベーシックカーの雄!「スズキ・アルト」【最新軽自動車 車種別解説】

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マイルドハイブリッドを新追加した軽ベーシックカーの雄!「スズキ・アルト」【最新軽自動車 車種別解説】

安全装備や基本性能も大躍進 マイルドハイブリッド新搭載

新時代のシンプル・イズ・ベストを打ち出した先代に対して、市場から聞こえてきたハイブリッド化と安全装備の充実を望む声を重視し、先代からのエネチャージに加え、初のマイルドハイブリッド搭載モデルを追加した、というのが九代目となる今回発売されたアルト最大のニュースと言っていいだろう.

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エクステリア

楕円モチーフの灯火類やキャラクターラインを採用したエクステリアは全グレード共通。撮影車の「ハイブリッド X 」のみ14インチアルミホイールとLEDヘッドランプが標準だ。最小回転半径は4.4m。エネチャージとマイルドハイブリッドの違いを至極簡単に説明すると、エネチャージは回生エネルギーとして貯めた電力をエアコンやオーディオといった電装品にのみ使うが、マイルドハイブリッドはその電力を走るためにも使う、と考えるのがいちばんわかりやすい。

乗降性

前席後席いかにも軽セダンらしく前席はステップ、シートともに低くなっている。後席ドアは約90度と大きく開くため、通常の乗降はもちろんチャイルドシートの乗せ降ろしがしやすい。そもそも、エンジンというものは、力が変化するとき、例えば発進時や加速時に、瞬時にパワーを出すのが苦手である。特に軽自動車に搭載される排気量の小さなエンジンは、より苦手度が高いので、そこをモーターでアシストするという仕組みを盛り込んだということになる。その力強さはかなりのもので、思わず速い! という感覚をもってしまうほどのパワフルさである。かといって、むやみな飛び出し感はなく、コントロール性の高さもかなりのレベルでまとまっている。となれば、余分なアクセル操作が減るので、当然のごとく燃費は良くなる。WLTCモードで 27.7km/l のカタログ数値は軽ナンバー1と恐れ入るところだ。

インストルメントパネル

メーターデザインはシンプルだが、インパネ全体は立体的な意匠を与えられ、シンプル一辺倒ではない上級感を醸し出す。7インチのディスプレイオーディオはメーカーオプション。燃費の良さを狙うなら、装備は絞りたいだろうが、無論、要望が高かった充実の安全装備もひと通りのものが全車標準装着されている。ナビまではいらないけど、見えない場所をフォローしてくれるカメラ映像を大きく映し出すモニターは欲しいという声に応えて、ディスプレイオーディオを用意したというのも賢明な判断だと言える。

居住性

後席前席前席の座面は小ぶりな印象だが、ヘッドレスト一体の背もたれはフィット感が高く、肩まわりのホールド感はどこかスポーティな印象さえある。後席はデニム調のシート表皮だが手触りはジャージ的で柔らかい。ベーシックモデルゆえにスライドやリクライニングといった調整機能はない。しかしそんな装備よりも驚かされたのは、基本性能の高さだ。例えば、視界の良さ。カメラのフォローがなくても実はしっかりと見える。そして乗降性。こんなにフロアが低いのか? と、二度見ならぬ二度座りするくらい、足を持ち上げずともサッと乗り降りできて、開口部の高さを含めてドアがしっかり大きく開く。コレは老若男女が選ぶアルトだからこそ、なおのこと輝くポイントである。

うれしい装備

テールゲートにはインサイドグリップが採用され、手を汚さずに閉められるのはうれしい。グリップ部の地上高は実測1840mm。ほとんど視線移動をせずに車両情報を確認できるヘッドアップディスプレイを設定。速度や簡易的なナビなど咄嗟に知りたい情報を表示する。ハイブリッド車では全グレードに運転席シートヒーターを標準装備。上級グレードや4WDでは助手席側も標準装備となる。後席ヘッドクリアランスを拡大したほか、センターコンソールに二本分のドリンクホルダーを備えるなど快適性が高まっている。フロアコンソールトレーは、ボックスティッシュがぴったり収まるサイズ。日常的に使いやすいレイアウトを実現している。オプションのディスプレイオーディオは全方位モニター付き。コックピットに座ったまま車両周辺の情報を直感的に確認できる。月間登録台数   2680台(21年12月~22年1月平均値)現行型発表    21年12月WLTCモード燃費 27.7 km/l※「ハイブリッドX」「ハイブリッドS」のFF車

ラゲッジルーム

通常時後列格納時後席背もたれは一体可倒式のシンプルなものだが、格納時に段差が生まれない設計となっているのはポイント。左右の気になる張り出しもなく、フラットなラゲッジフロアは使いやすい。ハンドルのロック・トゥ・ロックまでの回転数が多いのも、神経質にクルマが動き過ぎないようにとの配慮からのことなのだろう。しかし実際は、ハンドルを切ったら切った分だけきっちり動くし、最小回転半径4.4mと小回り性も抜群。このバランスの良さは、開口部があんなに大きくてもしっかり感の高いボディにするなど、ベース性能をつくり込んでいるからこそできるものである。実際に段差などを乗り越しても、この手のクルマにありがちな、いわゆるペナペナした感じはまったくなく、つくり込みの巧みさが伺えるのだ。そのペナッと感は、見た目からも感じられず「気軽・安心・愛着」を感じさせる「新ベーシックカー」というところに狙いを定めたデザインにまとめられたとのこと。室内も広く上質となり、飽きずに大切に長く付き合えそうな一台となっている。

※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.140「2022年軽自動車のすべて」の再録です。

http://motorfan-newmodel.com/integration/140/

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