現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 三浦愛 2018全日本F3選手権第6ラウンド岡山 レースレポート

ここから本文です

三浦愛 2018全日本F3選手権第6ラウンド岡山 レースレポート

掲載 更新
三浦愛 2018全日本F3選手権第6ラウンド岡山 レースレポート

2018 Japanese Formula 3 Championship
EXEDY B-Max Racing team Race Report
全日本F3選手権Rd.13、Rd.14、Rd.9
開催日時
2018年9月8日(土)、9月9日(日)

開催サーキット
岡山県岡山国際サーキット(1周3.703km)

全日本F3選手権第14戦岡山:ヘビーウエットのなか坪井が逃げ切り。今季11勝目

大会名
SUPER FORMULA 2018 ROUND.6 OKAYAMA

同時開催イベント
SUPER FORMULA、N-ONE OWNER’S CUPROADSTER Party Race III

2018年9月8日(土)雨
全日本F3選手権第13戦、第14戦、第9戦
岡山国際サーキット/3.703km
参加台数14台

#3 三浦愛 予選結果 第13戦:10位/1分39秒649 第14戦:9位/1分40秒070
 台風によりキャンセルとなった第9戦を含め3戦が行われる今回の岡山ラウンドは、またも悪天候に見舞われた。グリッド順は予選30分間の走行でのベストタイムが第13戦、セカンドベストタイムが第14戦、第13戦決勝の順位が第9戦にそれぞれ反映されるルール。午前9時、ヘビーウエットコンディションの下、予選が開始された。
 
 路面状況がこの先どう変化していくのか予想がつかないことで、各マシンはウエットタイヤでまず一斉にコースイン。周回を重ねていくなかで、ベストなアタックタイミングを探ることになる。1周が短い岡山ではクリアラップをとることも容易ではなく、アタックラップに入るまでの2周はコース上で駆け引きが行なわれることになった。
 
 三浦選手は開始直後にコースインした数台からやや時間を置いてコースイン。路面の水の量はそこから少しずつ減っていく傾向となり、どんどんタイムを伸ばしていった。そして計測5周目にこの時点で4位となる1分39秒649を三浦選手がマークした後、コース上に1台がストップしたため予選は赤旗中断に。雨やポジショニングに翻弄されるマシンが多かったなか、三浦選手はここまで順調だった。
 
 ところが赤旗が解除になった残り8分あたりがもっとも路面状況が良く、ここで各マシンが一気にタイムを伸ばした一方で、三浦選手は慎重になりすぎ限界まで攻めることができず。このタイミングでベストタイムを更新することができなかった。最終的にベストタイムは10位、セカンドベストは9位に留まることになった。

■三浦愛選手コメント
「路面状況がもっとも良かった赤旗後の1アタック目を攻めきれなかったのは残念。一旦ピットインしたことで気持ちが振出しに戻り、すぐにはエンジンがかからなかった、というのが正直なところです。クルマのバランスは良かったので、もっとうまく組み立てられていれば39秒台前半は可能でした」

「午後の決勝も雨になると思いますが、コンスタントにペースを維持し相手のミスをうまく誘っていければ順位を上げるチャンスはあるはず。リスクはなるべく避けて、得意なコーナーで勝負していきたいと思います」

2018年9月8日(土)雨
全日本F3選手権第13戦
岡山国際サーキット/3.703km
参加台数14台

#3 三浦愛 決勝結果 6位/30分08秒265
 雨は予選後も、降ったり止んだりを繰り返すことになった。第13戦決勝がスタートする午後2時10分頃は幾分弱まったものの路面状況はそれほど上向かず、コーナーでは水しぶきが視界を妨げ突っ込みすぎるとすぐにブレーキロックしてしまうような、プッシュが非常に難しい状況だった。
 
 このため順位を上げる数少ないチャンスのスタートからレース中も、たびたび波乱が起きることになった。成否が真っ二つに別れたスタートは、三浦選手は成功。1コーナーまでにふたつ順位を上げさらに2コーナーで1台がコースアウトしたことでオープニングラップを7位で通過する。
 
 その後レースは、ミスをしないギリギリのラインを読み切り安定した走りをしたマシンが順位を上げていくという展開。三浦選手がまさにそうで、6位に近づけない一方で後続も寄せつけず、中盤まで危なげのない走りを見せる。
 
 レースは後半も濡れた路面に翻弄されミスを喫する場面が度々見られ、10周目には2位を走っていたマシンが痛恨のオーバーランでリタイヤ。ここで6位に浮上した三浦選手はその後もミスすることなく18周を走り切り、今季初のポイントを獲得した。またこの6位は明日の第9戦決勝のグリッド順に反映されることで、ふたたびポイントを獲得する期待も高まることになった。

■三浦愛選手コメント
「グリッドについてから雨はさらにひどくなって、かなりリスキーな状況のなか、まず片山選手を抜けたのが大きかった。その後は着実に攻めていった結果、うまく生き残れたという感じです。一時後ろに近づかれたときも、向こうがミスをして離れていってからは楽になり、あとはベストタイムを更新することだけを考えて走りました」

「終盤ペースを上げていけなかったのは残念ですが、集中力を切らさずにその状況なりに常に攻めていくこともできたし、18周全体の内容としてはそれなりに良かったと思います。レインセッティングのフィーリングも全体的に良く、路面の変化にもついて行けると思うので、6位からスタートする明日のレースでも入賞圏内を守れるよう頑張ります」

2018年9月9日(日)雨
全日本F3選手権第14戦
岡山国際サーキット/3.703km
参加台数14台

#3 三浦愛 決勝結果 10位/36分28秒565
 前日に続き、この日も岡山は朝から雨。このためレーススケジュールは変更となり、午前中の第13戦が18周、午後の第9戦が13周と周回数も減算に。ヘビーウエットコンディションの下、午前10時15分に第14戦決勝がスタートした。
 
 第13戦のときよりもさらに路面の水の量は多く、安全面を考慮しレースはセーフティカーランから始まった。これにより得意のスタートダッシュが封印されてしまった9番グリッドの三浦選手はリスタートの4周目、1台にかわされ10位に後退。その後挽回しようにも、どのマシンにとってもプッシュできるような路面コンディションではなく、1~2秒差で後ろにつけ相手のミスを待つよりほかに順位を上げることはほぼできない状況が続いた。
 
 三浦選手もその後しばらく前後の差を変えることなく、レースは後半へと入っていった。そして、ここまで数台が雨に翻弄されミスで順位を落とすシーンが見られていたが、9周目にはついに三浦選手自身がミスを喫してしまった。
 
 リスクを避けながら攻められるところはしっかりと攻めるという走りに徹していたように見えた三浦選手だが、この周は1コーナーからリズムが狂ってしまい、2コーナー先のモスSでオーバーラン。
 
 しかし後続とは離れていたため、順位に変動はなかった。見た目には分からないが、各ドライバーが己との壮絶な戦いを繰り広げることになったこのレースは結局16周目にふたたびセーフティカーが入り、そのままチェッカーを迎えることになった。なお午後に予定されていた第9戦は、雨が激しくなったことで中止となった。

■三浦愛選手コメント
「昨日よりさらに路面の水の量は多く、今までレースをしてきたなかでおそらく一番のヘビーウエットだったと思います」

「そんな状況のなか、自分との戦いになったのですが、最初はマージンをもって走ってしまって1台に抜かれ、その後も集中していたつもりでしたが9周目にミス。反省すべき点が多かった一方で、良い経験ができたことも確かです」

「6番手スタートだった第9 戦がなくなったのは残念ですが、今回金曜日にドライのデータも取れたし初ポイントも獲れたので、この調子で次のSUGOも頑張ります」

関連タグ

こんな記事も読まれています

【動画】マツダが開くレーシングドライバーへの道! 「MAZDA SPIRIT RACING」筑波サーキットのドライバー選考会に潜入した
【動画】マツダが開くレーシングドライバーへの道! 「MAZDA SPIRIT RACING」筑波サーキットのドライバー選考会に潜入した
WEB CARTOP
平川亮が驚いたF1マシンの速さとブレーキ。マクラーレンでのテストにはWECやSFの経験が活きる部分も
平川亮が驚いたF1マシンの速さとブレーキ。マクラーレンでのテストにはWECやSFの経験が活きる部分も
AUTOSPORT web
2024年版 「速い+快適」な高級スーパースポーツカー 10選 日常使いもできる高性能モデル
2024年版 「速い+快適」な高級スーパースポーツカー 10選 日常使いもできる高性能モデル
AUTOCAR JAPAN
美しすぎるホイール「アンテラ」が復活!「ミラノデザインウィーク2024」でロベルト・バッジョ氏がブランド・アンバサダーに就任
美しすぎるホイール「アンテラ」が復活!「ミラノデザインウィーク2024」でロベルト・バッジョ氏がブランド・アンバサダーに就任
Auto Messe Web
もとはV12エンジンのGPマシン! ドライエ・タイプ145 シャプロン・ボディのスーパークーペ(2)
もとはV12エンジンのGPマシン! ドライエ・タイプ145 シャプロン・ボディのスーパークーペ(2)
AUTOCAR JAPAN
フェラーリに8年先行したロードカー ドライエ・タイプ145 シャプロン・ボディのスーパークーペ(1)
フェラーリに8年先行したロードカー ドライエ・タイプ145 シャプロン・ボディのスーパークーペ(1)
AUTOCAR JAPAN
全長4m級! 新型「200馬力超えハッチバック」公開!  誕生から“25周年”の「スポーツハッチ」! 迫力フェイスもカッコイイ「ポロGTI」発売
全長4m級! 新型「200馬力超えハッチバック」公開! 誕生から“25周年”の「スポーツハッチ」! 迫力フェイスもカッコイイ「ポロGTI」発売
くるまのニュース
大型トラックに休憩義務はあれどSA・PAは慢性的な駐車枠不足! 対策で出てきた「駐車有料案」はハッキリいって愚策そのもの!!
大型トラックに休憩義務はあれどSA・PAは慢性的な駐車枠不足! 対策で出てきた「駐車有料案」はハッキリいって愚策そのもの!!
WEB CARTOP
洗練&堅牢、モデリスタがトヨタ ランドクルーザー250 をカスタム
洗練&堅牢、モデリスタがトヨタ ランドクルーザー250 をカスタム
レスポンス
はたらくクルマ図鑑「ヤマグチのレッカー車たち」1
はたらくクルマ図鑑「ヤマグチのレッカー車たち」1
グーネット
Moto2スペイン決勝|フェルミン・アルデゲル、母国戦勝利! 小椋藍は追い上げ11ポジションアップの6位
Moto2スペイン決勝|フェルミン・アルデゲル、母国戦勝利! 小椋藍は追い上げ11ポジションアップの6位
motorsport.com 日本版
「小仏トンネルを先頭に渋滞」なぜなのか? 混みやすい原因が満載!? ほとんどトラップの数々
「小仏トンネルを先頭に渋滞」なぜなのか? 混みやすい原因が満載!? ほとんどトラップの数々
乗りものニュース
4人乗れる「軽トラ」!? 今も“新車”で買える斬新「商用車」が存在! 仕事から趣味、ファミリー用でも使える「超個性派モデル」に注目あり!
4人乗れる「軽トラ」!? 今も“新車”で買える斬新「商用車」が存在! 仕事から趣味、ファミリー用でも使える「超個性派モデル」に注目あり!
くるまのニュース
スーパーGT参戦で初来日。ニクラス・クルッテンが感じた、地元ドイツとは違う日本レース界の魅力「ここではモータースポーツが高く評価されている」
スーパーGT参戦で初来日。ニクラス・クルッテンが感じた、地元ドイツとは違う日本レース界の魅力「ここではモータースポーツが高く評価されている」
motorsport.com 日本版
6年目にしてPHEVへ! ランボルギーニ「ウルスSE」は「ペルフォルマンテ」と「S」のいいとこ取り!?「北京国際モーターショー」でワールドプレミア
6年目にしてPHEVへ! ランボルギーニ「ウルスSE」は「ペルフォルマンテ」と「S」のいいとこ取り!?「北京国際モーターショー」でワールドプレミア
Auto Messe Web
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年4月21日~4月27日)
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年4月21日~4月27日)
Webモーターマガジン
F1参戦諦めないアンドレッティ、準備着々。シルバーストンで働くスタッフの採用開始……御大マリオ「これ以上何ができようか」
F1参戦諦めないアンドレッティ、準備着々。シルバーストンで働くスタッフの採用開始……御大マリオ「これ以上何ができようか」
motorsport.com 日本版
小型or多機能? 車内の充電環境を快適化できる“ハイパワー”な電源アイテム登場!【特選カーアクセサリー名鑑】
小型or多機能? 車内の充電環境を快適化できる“ハイパワー”な電源アイテム登場!【特選カーアクセサリー名鑑】
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村