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F1ラスベガスGPは素晴らしいイベントだったけど、やっぱり深夜のスケジュールはキツい! 各チーム代表から、次回以降の日程調整を求める声

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F1ラスベガスGPは素晴らしいイベントだったけど、やっぱり深夜のスケジュールはキツい! 各チーム代表から、次回以降の日程調整を求める声

 レッドブルのマックス・フェルスタッペンが勝利を収めた、初開催となったラスベガス市街地でのF1ラスベガスGP。レース中様々なバトルが繰り広げられ、賞賛の声も広がっている。

 しかし各チームの首脳陣は、各セッションの実施時刻が遅すぎたとして、来シーズンに向けて再考するように求めている。

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 ラスベガスGPは公道を使ったコースで開催された。ただ、昼間の時間帯は一般車両を通行させるためにコースが解放されていた。その公道としてのコース解放時間を確保するため、そしてヨーロッパのテレビ視聴者を考慮して、F1史上もっとも遅い時間帯でセッションが実施された。

 特に木曜日のフリー走行2回目と金曜日の予選は、日付が変わった深夜24時からのセッション開始と設定されていた。しかしFP2は、その前に行なわれたFP1で送水バルブの蓋が外れるというアクシデントがあり、その修復と点検のためにセッション開始時刻が大幅に遅れた。結果的に走行が始まったのは深夜2時半。あまりにも遅過ぎる時間であるためファンエリアは閉鎖され、無観客でのセッションとなった。

 今季のF1はいよいよ終盤を迎えており、各チームスタッフの疲れもピークに達している。普段はヨーロッパで活動する人たちが多いF1サーカスにおいて、アメリカや中東という時差のある地域でのレースが続いている。そんな中で”残業”を強いられたことで、チームメンバーたちの生活はさらに過酷なものとなった。しかも翌週には、最終戦アブダビGPも控えているのだ。

 今季はラスベガス、アブダビの2週連続開催だが、これが来年になるとラスベガス、カタール、アブダビの3連戦となるため、同じようなスケジュールでは、さらにチームスタッフへの負担は強いられることになるだろう。

 各チームの首脳陣は、イベント自体は結果的に成功だったものの、週末のスケジュールは実に厳しいモノだったと認めた。

「改善しなければいけないとすれば、それはおそらくタイムスケジュールだろう」

 フェラーリのチーム代表であるフレデリック・バスールは、ラスベガスGPについてそう語った。

「アジア、ヨーロッパ、アメリカの東海岸、西海岸それぞれで適切なタイミングを見つけるのは、簡単なことではない」

「以前のF1はヨーロッパの人たちのためのモノであり、ヨーロッパの時間帯に合わせればよかったから何も問題なかった」

「でも今ではF1は世界的なプロジェクトになっている。全ての地域の期待に適合するスケジュールを見つけるのは、はるかに困難になっている。しかし、それを調整しなければいけない」

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表も、チームメンバーにとっては厳しいスケジュールだったと語った。

「もちろん、学ぶべきことはたくさんあるだろう」

 そうホーナー代表は言う。

「注目すべきは、走行スケジュールだ。今回のスケジュールは、チームの全員にとって過酷なモノだった」

「誰もが少し苛立ってラスベガスを去ろうとしている。いずれにしても、全員にとって過酷な週末だった。将来に向けて、それをどう改善できるかを検討する必要があると思う」

 ホーナー代表は、比較的小さな調整でも、変化を生み出すことができるだろうと語った。

「全てのテレビ視聴者を満足させることは決してできないから、夕方の少し早い時間帯に放送することになると思う」

「これはアメリカのレースだ。せめて夜の8時かそのくらいの時間帯に開催できれば、働く人たちにとってはもう少し快適になるだろう」

 アストンマーチンのチーム代表であるマイク・クラックは、F1にとって何が効果的かを評価するために、時間をかけるべきだと指摘する。

「感情や疲労感から、急いで結論を下すべきではない」

「一歩下がって考えることが重要だと思う」

「スポーティングレギュレーション(競技規則)は、スケジュールに関して実に厳格であり、レースや様々なセッションから全てを計算するようになっている。したがってそれを変更する必要があるだろう」

「しかしレースのプロモーションに必要なこと、そして労働力に必要なことを組み込むのは可能だと思う。しかしそれには、少し努力する必要がある」

 アルファタウリのCEOであるピーター・バイエルCEOは、以前FIAで働いていた経験もあり、市街地レースの物流に関しての見識を持っている。そのバイエルCEOは、アルファタウリとしてはどんな変更も支持すると語った。

「変更があれば、我々はそれを支持するよ」

 バイエルCEOはmotorsport.comの取材に対してそう語った。

「その背景や、なぜこういうスケジュールになったのか、全てを承知しているわけではない」

「しかし私にはFIAで働いた経験が少しあり、多くの年でフォーミュラEを開催するのがどれだけ大変だったかを知っている。道路を閉鎖するのは、住民に大きな影響を与えるんだ」

「全てを見直して、どう改善できるかを考えなければいけない。何人かと話したけど、そのうちの何人かはすぐにリズムを掴んだ。私は2日目に体調を崩したから、乗り切れないかもと思った。でも突然、調子を取り戻したんだ」

「今後我々は、地球の反対側に飛ぶことになる。時差を真逆に合わせなければいけないんだ。しかし同時に、今回のイベントにはそれだけの価値があった」

 なお日本時間としては、予選が17時、決勝が15時スタートと、実に見やすい時間帯で開催されたグランプリだった。さて来年はどうなるか?

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