■登場以来50年近くにわたりライバル車の目標とされてきたVW「ゴルフ」
フォルクスワーゲン(VW)「ゴルフ」は、自動車史に残すべき偉大な製品です。
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このクルマがなければ、VWはいまのように世界トップの生産台数を争うような巨大な企業になっていなかったかもしれません。また、欧州におけるファミリーカーの定番となるCセグメントFFハッチバックというスタイルも、ゴルフの大ヒットが決定づけたといえます。
そんな世界の名車に対して、日本のライバル車たちはどこまで追いついているのでしょうか? それぞれの個性、良い点、悪い点を考察してみました。
まず、2021年6月に日本での販売が開始された現行型ゴルフ。第8世代となる新型モデルの特徴をひと言で表せば、それは“熟成”でしょう。
プレスリリースでは、「デジタル化」「電動化」「ドライバーアシスタンスシステム」が大きく進化したと説明されています。デジタル化はメーターなどの操作系の進化を示し、電動化は48Vマイルドハイブリッドの採用、ドライバーアシスタントシステムは運転支援系の進化を意味します。
しかし、プラットフォームやパワートレインそのものは、じつのところ従来型の継承です。見た目は相当に新しくなっていますが、骨格のような中身に関しては、新しいものはあまりなかったのです。
しかし、それが8代目ゴルフには、逆に功を奏したように思えます。
そもそも先代となるゴルフ7は、日本カー・オブ・ザ・イヤーの本賞を獲得するなど、非常に高い評価を受けたモデル。その評価の高い先代の多くを継承したことで、現行型ゴルフ8は非常に熟成されたモデルとなっているのです。
とくに走りの面で、熟成が顕著です。ステアリング操作に対するクルマのスムーズで正確な動きは、熟成あってのもの。それに新たに追加された48Vマイルドハイブリッドが街中での低速域の力強さをプラスしています。
スピードを上げた高速域は、アウトバーンを擁するドイツ車の、もっとも得意とするシーン。もちろん、新型ゴルフは、どっしりとした安定感でドライバーに安心感を与えてくれます。こうした走りの良さこそが、ゴルフが昔からライバルを圧倒する部分です。
新しいゴルフ8を見ると、いまの流行のデジタル化に目を奪われがちですが、その実、もっともゴルフらしく、そして魅力となるのは、昔通りの優れた走行性能といえるでしょう。
日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した2021年下半期の数字を見てみると、外国メーカー車モデル別新車登録台数順位の2位に早くもVWゴルフがランクイン(4076台)しています。また2021年の欧州28カ国のランキングでも20万5408台と、乗用車全体のトップとなっています。これこそゴルフの熟成した走りが市場に認められている証拠といえるでしょう。
■VW新型ゴルフの対抗馬となる日本車とは?
そんなゴルフに立ち向かうわが日本の精鋭が、マツダ「マツダ3」、トヨタ「カローラスポーツ」、そしてスバル「インプレッサスポーツ」の3台です。
●トヨタ「カローラスポーツ」
VWという巨大な企業にビジネス面でライバルとなるのがトヨタです。そのトヨタのCセグメントFFハッチバックといえばカローラスポーツです。
こちらの最新モデルのデビューは2018年6月。実のところ、このモデルにはトヨタの大きな願いが込められていました。それがカローラシリーズのリフレッシュです。
最近では「カローラクロス」が投入されるなど、カローラの人気が復活していますが、2010年代前半は違いました。ユーザーの高齢化が著しく、このままでは消えてなくなりそうな気配さえ漂っていたのです。
そこでトヨタは、従来は「オーリス」と名乗っていたCセグメントハッチバックを、カローラの兄弟とします。それがカローラスポーツでした。
名前に“スポーツ”とあるように、カローラスポーツには華やかでスポーティなインテリアやMT仕様が用意され、走行面でもキビキビとした走りが楽しめるように作られていたのです。ハンドルを握るだけで、ワクワクと楽しくなるようなスポーティさは、ゴルフよりも上といっていいでしょう。
●マツダ「マツダ3」
現行のマツダ3は2019年5月に発売を開始。シャシを刷新して、新開発した新型スカイアクティブXエンジンや「引き算の美学」に基づく斬新なデザインを内外装に採用しました。
そのデザインは世界的にも高い評価を受けており、2020年には「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」を獲得しています。
走りの面では、マツダの得意とする「人馬一体の走り」を追求。しなやかで、意のまま、気持ちの良い走りが楽しめます。
デザインの良さと、気持ちの良い走りがマツダ3の特徴。この2点に関しては、ゴルフをしのぐ出来といえるのではないでしょうか。
●スバル「インプレッサスポーツ」
最後のライバルとして紹介するのがスバルのインプレッサスポーツです。
現行型のデビューは2016年。今回紹介する中では、もっとも古いモデルとなります。しかし、スバルの場合、毎年のように改良を実施しており、直近では2021年12月に改良があり、「最新のスバルが最良のスバル」が特徴。その魅力に陰りはありません。
そんなインプレッサスポーツの特徴は、“スバルらしい”ということ。純粋なスバル車としてはもっとも小さなモデルですが、スバルが使うプラットフォームはひとつしかありません。大型のSUVも、小さなインプレッサスポーツも、同じプラットフォームを使っているのです。だからこそ、大きくても小さくても、同じスバルらしさが感じられるというわけです。
そして、なにがスバルらしいのかといえば、それが「安心と愉しさ」。安心は、先進運転支援システム「アイサイト」をはじめとする事故に対する安全度の高さです。自動車の安全性能をジャッジする第三者機関であるJNCAPが実施するテストで、スバル車は、どれも非常に高い得点を獲得しています。現行型モデルも、2016年度のJNCAPで過去最高の得点を獲得して大賞を得ています。
また、実際に走らせてみても、4輪の接地性が良いことで、いわゆる「スピンモード」に入りにくいのもスバル車の特性。これも安心のひとつです。そして愉しさは、運転手の意思に忠実に動く、シャシの優秀さです。思うがままに走り、それでいて安心・安全。これがスバルの特徴です。こうした点では、ゴルフを上回ることは間違いありません。
※ ※ ※
VWゴルフは、世界の名車です。しかし、そこには個性があり、人によっては好き嫌いが生まれます。
そういう意味で、日本のライバルにも豊かな個性があり、それぞれに魅力が備わっています。改めて、それぞれのクルマの内容を吟味すれば、「ゴルフは良いけれど、日本のライバルも良い」という結論となりました。
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みんなのコメント
この見出しの時点で、もう、、、
くるまのフェイクニュース記者、昭和時代から一度も脳ミソのアップデートしてないらしい。。。
さすが偽装のドイツだわ
アウディA8ですらダミーマフラーw