ミドリオートレザー(松村不二夫、山形市)は、廃棄ココナッツ殻の繊維を約30%使用した表皮材「コイアーレ」を開発し、「人とくるまのテクノロジー展2024横浜」で展示した。環境負荷を軽減でき、自動車シートや内装材に使用可能な品質、耐久性を持ち合わせる。すでに複数の自動車メーカーから引き合いがあり、担当者によると数年後には市場投入の可能性があるという。
ココナッツは廃棄されると分解までに約12年を要し、分解時にはメタンガスも発生する。同社は廃棄ココナッツを利用することでメタンガスの発生量削減と、植物由来の素材を利用することで石油由来の素材を使うよりも二酸化炭素(CO2)排出量削減につながると考え、約3年前から開発に着手した。
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一方で、価格について担当者は「基本的にバイオベースの製品は価格が高くなる傾向だ。当社も価格をなるべく抑えながら今後も開発を進める」と説明する。
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