現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > ホンダe 市販モデルの画像とスペックが初公開 136psと154psの2種類

ここから本文です

ホンダe 市販モデルの画像とスペックが初公開 136psと154psの2種類

掲載 更新
ホンダe 市販モデルの画像とスペックが初公開 136psと154psの2種類

光るエンブレムは却下

ホンダの新型電気自動車「ホンダe」には、最高出力136psと154psという2種類のパワーユニットが用意される。最大トルクはどちらも32.1kg-m。0-100km/hまで約8秒で加速するという。

【画像】ホンダe 全43枚

この待望の新型電気自動車は、まず2年前に「アーバンEVコンセプト」として初めてわれわれの前に姿を現した。その市販モデルがついに発表された。フランクフルト・モーターショーで予定されている一般公開に先駆け、スペックなどの情報も一部明らかになっている。

今年3月のジュネーブ・モーターショーで公開されたプロトタイプと、今回発表になった市販モデルを比べると、ビジュアル面で変更があったのは2箇所。まず、エンブレムのイルミネーション機能が、欧州では法規制に引っかかるため却下された。もう1点は、サイドスカートにあった「Honda Design」のロゴが消えたことだ。

30分で80%充電可能

この日本車メーカーは、電動モデルの開発に多額の投資を行っているものの、製品化への動きは遅かった。昨年にはCR-Vハイブリッドが発売されたが、欧州に導入される純粋な電気自動車としてはホンダeが初のモデルだ。先進的なテクノロジーを採用したこのクルマは、これからホンダが展開する電動車ラインナップの象徴的存在となる。そして2025年までに、欧州で販売するすべてのクルマを電動化すると、ホンダは宣言している。

35.5kWhの液冷バッテリーを搭載するホンダeは、一度の充電で最大220kmの距離を走行できる。起亜e-ニロの455kmや、BMW i3の310kmと比べるとだいぶ短いが、シティカー・セグメントではそれで十分だとホンダは考えている。

プロジェクト・マネージャーの人見康平は数ヶ月前、次のように語っていた。「潜在顧客の中には満足しない人もいるかもしれません。しかし、より長い航続距離を求めてより大型のバッテリーを搭載すれば、パッケージングとバランスの面では欠点となります」

100kWhの急速充電を使えば、30分でバッテリーの80%を充電できると、ホンダは主張している。50kWhの充電器では36分かかるという。

得意はコーナリング

4人乗りのホンダeは、AおよびBセグメントの電気自動車用として開発された新プラットフォームを使用する。ホンダ・フィットよりわずかに短く、ミニより100mmほど背が高い。

モーターは車体後部に搭載され、後輪を駆動する。タイトなコーナーでのハンドリング性能を向上させるため、トルクベクタリングも採用されている。サスペンションは四輪独立懸架だ。バッテリーをホイールベース内の低い位置に搭載することによって、50:50の前後重量配分と低重心を実現している。

その効果は期待できそうだ。AUTOCARのジェームズ・アトウッド副編集長は先日プロトタイプに試乗し、「ホンダeが本当に得意とする場所はコーナーだ……。敏捷性と反応の良さを見せる」と書いている。

サイドミラー代わりにカメラを標準装備

ホンダeは、サイドミラーに代わってカメラを標準で装備する。コンパクト・セグメントでは初めてのことだ。このシステムは後方の様子をリアルタイムで6インチ・スクリーンに映し出す。ホンダによれば、カメラを採用したことで空気抵抗を90%も削減できたという。車両全体では空力効率が3.8%向上し、航続距離を最大限に伸ばすために大きな役割を果たしている。

さらに、このサイド・カメラ・ミラー・システムには2つのモードが用意されており、視野を標準とワイドで切り替えることができる。一般的なミラーに比べ、死角が少なくとも10%は減ったと、ホンダは主張している。雨などによって視界が妨げられることを防ぐため、カメラには特別に開発された撥水コーティングが施されるという。

格納式ドアハンドルも、空気抵抗の削減に一役買っている。充電ポートはボンネットの中央に備わる。

車内には、ダッシュボード全面にわたる5つのスクリーンが搭載されている。その中心となる2つの12.3インチLCDタッチスクリーンは、ネットに接続されたインフォテインメント・サービスを操作できる。その下のダッシュボードはウッド調仕上げとなっており、これはリビングルームに居るような雰囲気を乗員に感じてもらうためにデザインされた。機械学習を使ったAIは乗員の声を認識し、自然に会話するような音声コマンドで操作することも可能だ。

アップル製品のようなクルマに

このクルマのレトロなデザインは、アップル社の製品のように顧客を魅了すると、ホンダは信じている。人見は以前、このクルマの市販化を巡って、社内で論争が交わされたと語っていた。コンセプトカーで好意的な反応を得たことが、製品化の承認を得るための重要な鍵になったという。

ホンダeの価格は3万ポンド(約390万円)程度からとなる見込みで、英国では10月に注文受付が始まる。納車は2020年の春になる予定だ。EVの購入に支給される3500ポンド(約45万円)の補助金を計算に入れれば、実質的には2万6500ポンド(345万円)ほどだが、ライバルとなるプジョーの電気自動車「e-208」より約1500ポンド(約20万円)は高い。

人見は、このクルマが手に入れやすいことは「重要」だと語るが、「低価格は必ずしも成功の保証にはなりません。アップルの製品を見てください。けっして安くはありませんが、誰もが欲しがります。それは付加価値があるからです。電気自動車にも同じことが言えると、わたしたちは確信しています」と、付け加えた。

こんな記事も読まれています

新車価格は衝撃の63万円!!! 気分は[日本一速い男] 日産チェリーの正体とは?
新車価格は衝撃の63万円!!! 気分は[日本一速い男] 日産チェリーの正体とは?
ベストカーWeb
イタリアのSAはコーヒーが美味しい! ただしガソリンは日本以上に高いのでセルフサービスを活用しましょう【みどり独乙通信】
イタリアのSAはコーヒーが美味しい! ただしガソリンは日本以上に高いのでセルフサービスを活用しましょう【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
新型トラックや多彩な架装など約150台が集結!ジャパントラックショー2024
新型トラックや多彩な架装など約150台が集結!ジャパントラックショー2024
グーネット
MotoGP:2027年に1000ccから850ccへマシン規則変更。空力パーツは50mm削減、車高調整デバイスは禁止
MotoGP:2027年に1000ccから850ccへマシン規則変更。空力パーツは50mm削減、車高調整デバイスは禁止
AUTOSPORT web
世界に1台!フェラーリ「812GTS」ベースのフルカーボン仕様車を披露 ノビテック
世界に1台!フェラーリ「812GTS」ベースのフルカーボン仕様車を披露 ノビテック
グーネット
時速6キロのお台場めぐり!トヨタの3輪BEV使った観光サービス「おさんぽ」スタート
時速6キロのお台場めぐり!トヨタの3輪BEV使った観光サービス「おさんぽ」スタート
グーネット
アウディの美点を「ギュッと凝縮」 更新版S3へ試乗 333馬力にトルクスプリッター 少し真面目すぎ?
アウディの美点を「ギュッと凝縮」 更新版S3へ試乗 333馬力にトルクスプリッター 少し真面目すぎ?
AUTOCAR JAPAN
日産「マーチ」ベースの「フェアレディ」!? 大人が驚く学生ならではの感性で仕上げたカスタムポイントとは
日産「マーチ」ベースの「フェアレディ」!? 大人が驚く学生ならではの感性で仕上げたカスタムポイントとは
Auto Messe Web
ルノーの名物イベント、今年は10月27日に決定! 「ルノー カングー ジャンボリー2024」開催概要を発表
ルノーの名物イベント、今年は10月27日に決定! 「ルノー カングー ジャンボリー2024」開催概要を発表
月刊自家用車WEB
ルクレール3位「マクラーレンの強さは予想以上。僕たちにはアップグレードが必要」フェラーリ/F1第6戦
ルクレール3位「マクラーレンの強さは予想以上。僕たちにはアップグレードが必要」フェラーリ/F1第6戦
AUTOSPORT web
宮田莉朋、無念のトラブルで勝利逃すも「全然ネガティブには思っていません」。原因はギヤボックス/ELMS第2戦
宮田莉朋、無念のトラブルで勝利逃すも「全然ネガティブには思っていません」。原因はギヤボックス/ELMS第2戦
AUTOSPORT web
800馬力のランボルギーニ「ウルスSE」は10種のドライビングモードで楽しめる! EVだけでも60km以上走れるクラス最速SUVです
800馬力のランボルギーニ「ウルスSE」は10種のドライビングモードで楽しめる! EVだけでも60km以上走れるクラス最速SUVです
Auto Messe Web
レッドブル&HRC密着:敗因はフロアのダメージとハードタイヤでの苦戦。勝つことの難しさを痛感したフェルスタッペン
レッドブル&HRC密着:敗因はフロアのダメージとハードタイヤでの苦戦。勝つことの難しさを痛感したフェルスタッペン
AUTOSPORT web
高速道路を走りながら「EV充電」現実に! 本線で「走行中給電」実証やります NEXCO東日本
高速道路を走りながら「EV充電」現実に! 本線で「走行中給電」実証やります NEXCO東日本
乗りものニュース
合法カスタムでも「デコトラ」では仕事ができない現代! デコトラ野郎たちは「マイトラック」で楽しんでいる
合法カスタムでも「デコトラ」では仕事ができない現代! デコトラ野郎たちは「マイトラック」で楽しんでいる
WEB CARTOP
盗難車犯罪の温床「違法ヤード」 解体された自動車が海外輸出される残酷現実、規制強化で本当に防げるのか
盗難車犯罪の温床「違法ヤード」 解体された自動車が海外輸出される残酷現実、規制強化で本当に防げるのか
Merkmal
知的なアスリート──新型マセラティ グラントゥーリズモ試乗記
知的なアスリート──新型マセラティ グラントゥーリズモ試乗記
GQ JAPAN
2年目は女子クラスも新設! 大学自動車部が大手メーカーのサポートで闘う「フォーミュラジムカーナ2024」が開幕!!
2年目は女子クラスも新設! 大学自動車部が大手メーカーのサポートで闘う「フォーミュラジムカーナ2024」が開幕!!
WEB CARTOP

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

451.0495.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

248.0498.8万円

中古車を検索
Honda eの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

451.0495.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

248.0498.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村