日本を代表するレーシングチームとして知られるトムスが、今年で創業50周年を迎えた。10月2日にはこれを記念するパーティがシティサーキット東京ベイで盛大に行なわれ、多くの関係者が詰めかけた。
株式会社トムスは、オイルショックの最中である1974年2月に、舘信秀、大岩湛矣両氏によって設立された。“TOM'S”という名称も、両氏のイニシャルから名付けられたものだ。以来、ツーリングカー、プロトタイプカー、フォーミュラカーなどで国内外問わず活躍するトヨタ系レーシングチームとして、そしてトヨタ車のチューニングパーツ、コンプリートカー販売などで瞬く間に名を上げていった。
■キーワードは”映え”? レース好きじゃなくても楽しめるEVカート・サーキットを目指して……パレットタウン跡地に誕生したシティサーキットが見据える戦略
最近では、レース活動においてはスーパーGT、スーパーフォーミュラの国内トップカテゴリーにおいて常勝軍団として君臨。ビジネス面では、シミュレータやフォーミュラカー体験の他、前述のシティサーキット東京ベイをオープンさせるなど、モータースポーツ界の発展に寄与する多角的な事業を展開している。
日本のレース界において欠かせない存在となったトムスは、ついに50周年。創業から半世紀という大きな節目で開催された今回のパーティでは、現会長の舘氏や谷本勲社長、現トムス所属ドライバーである坪井翔、山下健太、笹原右京、ジュリアーノ・アレジらをはじめとするチーム関係者はもちろんのこと、トヨタ関係者、関谷正徳氏、中嶋悟氏、鈴木亜久里氏、脇阪寿一氏、土屋武士氏といったレジェンドドライバーなど、トムスとゆかりのある面々が数多く駆け付けた。来場者は約400人にのぼったという。
会場に展示されたのは、トムスのレース活動を象徴するような名車たち。そして“トムス卒業生”たちのヘルメットやパネルもあり、パーティを彩った。
舘会長らの挨拶の後、鏡開きで幕を開けたパーティでは、イベントに集結したレースチームの監督(館監督、近藤真彦監督、中嶋悟監督、脇阪監督、ミハエル・クルム監督、伊藤大輔監督)とレースアンバサダーがチームを組んでのカート対抗戦が行なわれ、トヨタのシエンタなど超豪華景品がプレゼントされる順位予想大会など、様々な催しが用意された。
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