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トヨタ新型「グランエース」は620万円から! アルヴェルとは違う道を行く送迎需要の行方とは

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トヨタ新型「グランエース」は620万円から! アルヴェルとは違う道を行く送迎需要の行方とは

■新型グランエース、11月25日に発売か

 トヨタは、「ハイエース」の豪華仕様ともいえる新型「グランエース」を2019年内に発売すると同年10月8日にアナウンスし、実車を東京モーターショー2019のトヨタ車体ブースに展示していました。

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 今回、正式な発売日やグレード・価格が判明したといいますが、実際にはどのようなモデルなのでしょうか。

 新型グランエースは、海外ですでに発表されている新型ハイエースの高級版となる「グランビア(オーストラリア)」「マジェスティ(タイ)」の日本仕様として国内導入されます。ボディサイズは、全長5300mm×全幅1970mm×全高1990mm、ホイールベース3210mmです。

 オーストラリアの現地価格(豪ドル)では、標準モデルの6人乗りが約460万円、8人乗りが約474万円、上級モデルVXが6人乗りと8人乗りともに約547万円という価格でした。

 一方、東京モーターショー2019のアナウンス時には、新型グランエースのグレード展開や価格などは明らかにされていませんでしたが、11月14日現在ではすでに予約受注が開始されているといいます。問い合わせた販売店によると、発表・発売日は2019年11月25日となり、車両本体価格は、「Gグレード」が620万円、「Premiumグレード」が650万円のという2グレード展開です。

 Gグレードは、4列シート車(8人乗り)となり、2列目はオットマン仕様、3列目が独立シート、4列目は折りたたみ式シートとなっています。一方のPremiumグレードは、3列目シート車(6人乗り)の設定となり、2列目・3列目はオットマン仕様のシートです。

 ボディカラーはのパールホワイト、シルバーメタリック、グレーメタリック、ブラックという全4色展開となり、メーカーオプションとして寒冷地仕様の設定があるといいます。

 新型グランエースを取り扱う販売店スタッフは、次のように話します。

「新型グランエースの予約受注はすでに始まっており、発売日は11月25日です。受注状況は、まだそこまで多くはありません。発売前ということもあり、カタログが届くのが発売日以降なうえ、実車も年明け頃に入ってくる予定となります。

 現時点で、新型グランエースの生産開始が2020年1月6日を予定しているそうですので、納車時期として3月から4月を見込んでいます」

■新型グランエースってどんなクルマ?

 新型グランエースの外観デザインは、前方に張り出したセミボンネットや全幅・全高がともに約2m近いワイドなサイズを活かした迫力のあるフルサイズワゴンとなります。

 堂々としたフロントデザインは、存在感と高級感を合わせ持ち金属調加飾の大型ラジエーターグリルとヘッドランプを融合させたほか、上下左右に張り立たせることにより、迫力のあるフロントフェイスを実現。

 また、グリル枠と連動してヘッドランプに突き刺さるような特徴的なLEDデイタイムランニングライトと、クロム装飾フレームで囲んだ2眼ライトで、高級車に相応しいイメージを表現しています。

 室内サイズは、室内長3290mm(8人乗り3365mm)×室内幅1735mm×室内高1290mm。レイアウトは、ユーザーの多様なニーズに応じて、3列シート(6人乗り)と4列シート(8人乗り)を設定。

 前席の黒を基調としたインパネは、金属調加飾や木目調加飾を配して華やかさが演出されているほか、ディスプレイオーディオをはじめ、スマホアプリが使用できる機能などによって、地図アプリや音楽アプリをディスプレイに表示可能です。

 2列目と3列目には本革のキャプテンシートを採用し、ロングスライド機構やオットマンを装備することで、大人4人がくつろげる仕様になっています。

 さらに、前席背面からサイドドアパネルに配置された木目調加飾やLEDサイドカラーイルミネーションによって、落ち着きのある上質感を表現しているほか、振動や遮音対策によってあらゆる路面でも高い静粛性を追求しています。

 パワートレインは、2.8リッターディーゼルエンジンと6速ATを搭載し、低回転から力強い走行性能を発揮。リアの足回りには、新開発のトレーリングリンク式リアサスペンションを採用することで、高いボディ剛性と相まって、上質な乗り心地と優れた操縦安定性を誇っています。

 先進安全装備では、歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼間)を検知対象に加えたプリクラッシュセーフティ採用の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を搭載。

 駐車時など低速走行時における衝突緩和や被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングブレーキサポート(静止物)]などのサポート装備も充実しています。

※ ※ ※ 

 新型グランエースは、ハイエースのような商用バンとしての使用ではなく、送迎の用途をメインに開発されてモデルだといい、導入背景などについて、トヨタは次のように説明しています。

「日本導入の背景は、近年のインバウンドによる訪日外国人の増加や2020年の東京オリンピックに向けて送迎需要の増加が見込まれるためです。

 ベースは海外向けの新型ハイエースで、全長5m超えとかなり大柄なサイズですが、タイヤかなり切れるので一回り小さい「アルファード」より小回りが利くなど、日本でも問題なく使えます。

 また、日本で新型ハイエース自体を導入するわけではないので、既存のハイエース(200系)はそのまま商用バンとして販売していきます。今回の新型グランエースは、新たなジャンル(送迎など)を想定したモデルです」

 そのため、軽自動車や乗用車のように一般ユーザーが購入するよりも事業者向けのモデルではあるようです。

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