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カワサキZ900RS発売でZブーム再燃か!? 各カスタムメーカーからパーツが続々登場

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カワサキZ900RS発売でZブーム再燃か!? 各カスタムメーカーからパーツが続々登場

■カワサキブースでひときわ輝くZ900RSとZ900RSカフェ

 今回のモーターサイクルショー2018において、カワサキZ900RSはたいへん大きな存在感がありました。カワサキブースはもちろんのこと、各カスタムパーツメーカーもZ900RSを展示し、バイクファンらの注目を集めていたのです。

カワサキ「Z1」が「Z900RS」として復活! 話題沸騰だが、Zって何がそんなに凄い…!?

 大阪と東京、どちらのモーターサイクルショーでも、カワサキ「Z900RS」は注目の的となっていました。特にカスタムパーツメーカーが数多く出展した東京モーターサイクルショーでは、「Z900RS」の姿をたくさん見ることができたのが印象に強く残っています。

 まず「カワサキモータースジャパン」のブースでは、スタンダード(新車で買った状態)の「Z900RS」や、そのバリエーションモデルの「Z900RSカフェ」を見ることができました。

 ライダーらの間では“いまもっともインスタ映えするオートバイ”のうちのひとつになっていますが、それは一体どうしてなのでしょう。

■そのスタイルは伝説のモデル「Z1」の再来!

 まず、「カワサキ 900 SUPER4 通称:Z1(ゼットワン)」という1972年発売の伝説的なモデルをオマージュしていて、その再来と言われているのです。

 “火の玉タンク”と呼ばれるカラーグラフィックやテールエンドがチョコンと上がったスタイルなどよく似ていて、そこに現代のクラフトマンシップ(職人の技術)が織り交ぜられています。

 美しい並列4気筒エンジンを丸見えにする昔ながらのスタイルで、マフラーから聞こえる排気音はエキゾーストサウンドチューニングによって低く厚みのある迫力ある音色となっているのです。

■「Z1」って、どんなバイク?

 1960年代末、ホンダが「CB750FOUR」で北米市場を席巻すると、カワサキも負けじと対抗馬を1972年に発売しました。それが「カワサキ 900 SUPER4 通称:Z1」です。CBよりも大きな900ccエンジンを積み、パワーで上回り、そして流麗なスタイルで大型バイクの本場といえる欧米のバイクファンを魅了します。

 そもそも60年代は、バーチカルツインと呼ばれる並列2気筒650ccで英国車が人気を誇っていましたが、ホンダCB750FOURは後に“ジャパニーズスタンダード”と呼ばれるほどにまで世界の二輪界に浸透する並列4気筒=インライン・フォーでそれを打ち破り、勢力図を塗り替えることに成功しました。

 CBがナナハン(750cc)であったため、カワサキは900ccで勝負に出ます。そして「DOHC」というカワサキ初の高度なメカニズムも搭載したのが功を奏します。

 カワサキは国内でも翌73年に「750RS Z2」をリリース。高性能に加えエンジンやフレームが丈夫で、80年代にかけて発売された国内外の後継機種も大人気モデルに。カワサキZシリーズは今なお人気が衰えることを知りません。

■カスタムも楽しい、それがカワサキZワールド

 そして2018年のいま、Z1は「Z900RS」として蘇りました。カワサキZ系に強いことで知られる「ドレミコレクション」のブースには、なんと4台ものZ900RSが飾られ、たくさんの人が押し寄せました。

 みなさんがまず見たいのが「Mk.II-Style」で、これは1978年発売の「Z1000Mk-II」をモチーフにしたもの。燃料タンクなど外装が角張っているのが特徴で、“角ゼット”とも呼ばれたスタイルです。

 さらにオートバイでは珍しいスーパーチャージャーを搭載しているから驚きが隠せません。飛行機や四輪車に見られる装置で、高い気圧をエンジンに送りこみ、多くの燃料を燃やして動力にします。

 じつはカワサキは今、「Ninja H2」というスーパーチャージャー搭載モデルをラインナップしていて、「Mk.II-Style」は往年モデルへのオマージュとともに、現行最強バイクへのリスペクトの想いも見ていて感じずにはいられません。

 そしてもう1台、ライムグリーンの「J-Style」もひときわ目を惹きます。これは1981年にAMAスーパーバイク(アメリカのロードレース選手権)でチャンピオンを獲得したエディ・ローソン選手が乗る「KZ1000(J1)」を再現したもので、当時を知るバイクファンには垂涎もののスタイルです。

 カワサキは翌82年から“ローソンレプリカ”と言われた「Z1000R」を発売し、日本でもたいへんなプレミアムモデルとなりました。80年代の過熱ぶりを知るベテランライダーらは、さぞかし懐かしいことでしょう。

 ドレミコレクションの代表取締役・武 浩さんもそのうちのひとりです。根っからのカワサキ好きで、じつは川崎重工業が戦時中に製作した三式戦闘機「飛燕」も昨年オークションで購入し、復元に取り込むほどの超マニア。歴代のカワサキモデルを知り尽くし、外装キットを販売してきました。

 お話しを伺うと、「Z900RSが発売されたおかげで、こうしてまたいろいろなスタイルが提案できて嬉しいです」と、頬を緩めます。「うちはカスタムショップではなく、外装キットを販売するメーカーなので、ユーザーさんがお好きなように選んで、自分好みの1台に仕上げていけば、ますます楽しいと思います」と、今回出展した外装パーツたちもまた順次製品化していく方針のようですから楽しみで仕方ありません。

「Z900RS」がカワサキファンを、カスタム好きのバイク乗りたちを存分に楽しませているのは間違いないようです。

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