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チャリになってもやっぱりスーパーだわ! スーパーカーの名前を冠した自転車が想像以上にガチ勢だった

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チャリになってもやっぱりスーパーだわ! スーパーカーの名前を冠した自転車が想像以上にガチ勢だった

 この記事をまとめると

■自動車メーカーが自転車メーカーとコラボして製作した「ハイパー自転車」と呼ばれるような超ド級の自転車がある

4輪に負けず劣らず2輪もスゲー! ジャパンモビリティショー2023で激熱2輪車を色々発見した

■「ハイパー自転車」には高級自動車メーカーやスポーツカーメーカーが持つノウハウが投入されている

■ブランドの名を冠しただけのタイアップモデル的なものからF1並みのクオリティのものまでさまざまなタイプが揃う

 F1並みのテクノロジーを惜しみなく自転車に投入

 ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、クルマの世界にハイパーカーと呼ばれる超ド級のスーパーカーがあるのと同じく、自転車の世界にもハイパー自転車と呼ばれるようなモデルが数多く生まれています。多くは自転車メーカーがプロレーサー、あるいはハイアマチュア向けにリリースしている高級パーツや素材を使ったハイエンドモデルですが、なかには自動車メーカーがリリースしているモデルも少なくありません。その昔は、ブランドの名を冠しただけのタイアップモデル的なものもありましたが、現在は著しく進化しており、ハイパーカーどころかF1並みのクオリティといっても過言ではないでしょう。

 アストンマーティン

 スポーツサルーンにとどまることなくパワーボートや住宅にまでその名を冠してきたアストンマーティンですから、むろん自転車もハンパないモデルをリリースしています。

 2017年にはドイツの自転車メーカー「ストーク」とのコラボレーションによって重量5.9kgと超軽量なロードレーサー「ファシナリオ3」を107台限定で生産。

 F1からのリバーステクノロジーであるナノカーボン技術を駆使した結果、フレーム重量はなんと770gを達成しています。むろん、フレームやハンドルは空力を前面に押し出したスタイルですが、UCI(F1でいうFIAのような世界レース基準を定める機関)のレースレギュレーションによる最低重量6.8kgを大幅に下まわるため、レースは未参戦。

 次いでリリースした最新作は、イギリスの自転車メーカー「J.Raverack」と共同開発したというチタニウム製フレームの「アストンマーティン.1R」。

 さすがアストンマーティンと唸らされるのは、なにからなにまで「.1R」のために作られたワンオフの芸術品かのような仕上げ。ボルト1本すら表に出ていない車体や、カーボン製クランク(1mm単位でのオーダー可能)やセラミックコートされたブレーキディスクに4ピストンキャリパー装備など、およそ考えうる最上級をすべて注入したかのよう。

 むろん、購入者はアストンマーティンの本拠地、ゲイドンでサイズオーダーはもちろん、アストンマーティンのクルマと同じカラースキムのオーダーも可能。サドルにしても英国のブルックス製なので、クルマのインテリアと同素材、同カラーなんてこともできるはず。

 その分、お値段が張るのは当然ですが、いまのところ未発表。ファシナリオ3がおよそ300万円だったことから推し量れば、500万円弱あたりかと。

 ロータス

 東京オリンピックでイギリスの自転車チームがロータス製トラックレーサーに乗ったこと、クルマ好きならご記憶かと。同社のエンジニアリング部門が、自転車のパーツメーカー「ホープテクノロジー」と共同開発したものですが、じつは1970年代、あるいは1990年代にもロータスはロードレーサーやトラックレーサーをリリースしていたこともあるのです。アストンマーティン同様、イギリスは自転車好きなお国柄ですからね。

 さて、オリンピックレーサーは室内競技、すなわち前面からの空力性能に特化したマシンといっても過言ではなく、その証拠にハンドルとフロントフォークという空力を左右するパートをロータス、パワーを受け止めるフレームがホープによって設計された模様。

 むろん室内競技だけでなく、ロータスはeバイク、すなわちバッテリーとモーターを搭載した自転車も製造しており、最新作のタイプ136は車重9.8kgという驚異的な数値を達成したモデル。なにしろ、ハイパワーモーターの重量がわずか300gといいますから、軽量好きブランドの横綱ロータスらしいこだわりようです。

 フレームは、近頃は設計だけ本国で製造は台湾のカーボンファクトリーというやり方が多いなか、イタリアでのハンドメイドというこだわりっぷり。ぶっちゃけ、台湾製とイタリア製でさほどクオリティに差はないように思いますが、自転車は人力エンジンですから「思い込み」によるパワーアップもバカにできないのです(笑)。

 なお、こちらは搭載するコンポーネントによって2タイプをラインアップし、2万ポンドと2万5000ポンド(およそ360万円と450万円)とされ、最初のロットは136台の限定生産が決まっているとのこと。

 カナリヤイエローのフレームは、とにかくロータス感マシマシです!

 フェラーリが175万円ならバーゲンプライス

 ポルシェ

 eバイクはロータスのみならず、さまざまな自動車メーカーが参入していますが、ポルシェは2023年にマウンテンバイクの「クロスパフォーマンス」をリリースしました。もともと1990年代からポルシェはマウンテンバイクを自社で開発、発売してきた歴史もあるのですが、今回は自転車メーカー「Rotwild」とのコラボを選んでいます。

 それでも、911やタイカンの傾斜したルーフライン「フライライン」をモチーフとしたトップ/ダウンチューブや、カスタマイズ部門のエクスクルーシブ・マニュファクチュールとタイアップした車体色(6色)が選べるなど、ポルシェのユーザーが欲しくなる仕組みには事欠きません。

 また、シマノの電動コンポーネントをはじめ、フォックスのファクトリーショック、マグラ製油圧4ピストンキャリパーブレーキなど「下れない山はない」ってくらいのパッケージングですから、ガチなマウンテンバイカーでも満足できる内容かと。

 それでいて、前出のイギリス製に比べると現実的なお値段で、ベーシックグレードが約193万円、上級モデルが208万円とポルシェにしては割安感がありそうです。

 フェラーリ

 フェラーリの名を冠したロードレーサーはイタリアの老舗メーカー「コルナゴ」から数モデルがリリースされてきた歴史があるものの、バッジエンジニアリング的なモデルであることは否めません。むろん、コルナゴはマラネロのリバーステクノロジー云々とはいうものの、アストンマーティンやロータスのようなガチ勢におよぶものではなさそうです。

 が、その分オーセンティックな自転車という構成は純粋無垢なものであり、コルナゴがもともと持っている自転車づくりのノウハウが惜しみなく注がれているのです。当然、採用されているコンポ、パーツもイタリア製ハイエンドが目白押しで、カンパニョーロ、セライタリアを標準装備。ここに、自転車用のピレリPゼロでも履かせたら、それこそイタリア・ナショナルチームかのような仕上がり間違いなし。

 しかも、フェラーリのエンブレムを公式に張りつけながら175万円という価格はちょっとしたバーゲンプライスといえるのではないでしょうか。

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