現在位置: carview! > ニュース > カー用品 > RX-7で人気の冷却チューン「Vマウントシステム」ってどれだけすごいの? 実験してみた!

ここから本文です

RX-7で人気の冷却チューン「Vマウントシステム」ってどれだけすごいの? 実験してみた!

掲載 更新
RX-7で人気の冷却チューン「Vマウントシステム」ってどれだけすごいの? 実験してみた!

トラストのVレイアウトキットをFD3Sに装着して温度変化を検証する

真夏のサーキット連続周回で油温105度/水温95度以下をキープ!

RX-7で人気の冷却チューン「Vマウントシステム」ってどれだけすごいの? 実験してみた!

FD3Sといえば、街乗りやドレスアップのベース車としてはもちろん、そのコーナリング性能の高さからサーキットのタイムアタックなどでも活躍している人気車種だ。

しかし、ロータリーマシンでサーキットを全開アタックするなら熱対策が必要不可欠というのも有名な話だ。そこで人気となっているチューニング手法が、インタークーラーとラジエターをフロント開口部の上下にV字型(横から見たら『く』の字)に配置する「Vマウント」と呼ばれる方式。ラジエターの前面を塞いでしまう前置きインタークーラー化よりも、吸気温度と水温を効率よく下げることができる特徴を持っている。

では実際にどの程度温度が変わってくるのか。今回はトラストのFD3S用「Vレイアウトキット(30万8000円/フルキット)」で実験してみた。

まず、Vレイアウトキットの仕様から。インタークーラーコアは266×400×100mmサイズのオフセットインナーフィンタイプを採用する。

ラジエターはGT-R用と同サイズの355×631×48mmのアルミ製なのだが、FD3S純正ラジエターの容量が1.65Lなのに対し、Vレイアウトキット用は3.65Lと大幅に容量アップを図っているのだ。ラジエタータンクは、空気が流れやすいようにエアロ開口部からのつながりを考慮した形状となっている。

また、パイピングに関しても、トラストの拘りが見て取れる。できるだけスムーズに空気が流れるよう直線的にレイアウトされ、さらにインタークーラーを中心よりやや右側に配置することで、エアクリーナーを可能な限り前方まで伸ばしてフレッシュエアを取り込みやすいようにしているのだ。

さらに、導風板は走行風の抜けを考慮した角度に設定し、エアロ開口部の形状にあわせてラジエターの高さを1cmほど可変できる構造を採用。また後期用のタービン出口エルボはボルト脱着用のヘコミのぶん、逆側を膨らませて流量を確保した拘りの構造だ。

この他、各種パイピングやエアクリーナー『AIRINX RZ』をはじめ、純正状態からの交換時に必要となるパーツをフルパッケージ。加工が困難なエアコン配管なども、あらかじめ形状をあわせて製作したものが同梱されているという至れり尽くせりの設計なのである。

さて、肝心の性能だが、Vレイアウトキット装着車両をエビスサーキット(東コース)に持ち込んで行なったテスト結果を見れば一目瞭然だ。気温30~33度(7月下旬)のなか、ラップタイム1分7秒~8秒で10周の全開走行を敢行したところ、油温105度/水温95度以下をキープ!

サーキット派のFD3Sユーザーならば、このデータのスゴさが理解できるはずだ。真夏の炎天下でのサーキット走行となると、ノーマルはもちろん通常レイアウトでのクーリング対策では、一瞬で水温が100度オーバーになって即クーリングを余儀なくされるのだから…。

チューニング業界が生み出した至宝のクーリングレイアウト、その性能は間違いなくFD3Sに恩恵をもたらす高機能パーツであることが証明されたわけだ。

●取材協力:トラスト TEL:0479-77-3000

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
乗りものニュース
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
レスポンス
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
motorsport.com 日本版
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
くるまのニュース
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
VAGUE
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
GQ JAPAN
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
レスポンス
メルセデス、ラスベガス初日の好調は「なんでか分からない」予選に向けて”ダスト乞い”?
メルセデス、ラスベガス初日の好調は「なんでか分からない」予選に向けて”ダスト乞い”?
motorsport.com 日本版
Moto2チャンピオンに輝いた小椋藍、日本人初となる『トライアンフトリプルトロフィー』を受賞
Moto2チャンピオンに輝いた小椋藍、日本人初となる『トライアンフトリプルトロフィー』を受賞
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

294.8399.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

355.91520.0万円

中古車を検索
RX-7の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

294.8399.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

355.91520.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村