ベンツ、BMWなどの欧州車によくできるアルミ製モールの白サビ。洗車の時にシャンプーで落とそうとやってみたが、この白サビは落ちなかった。愚妻から「みすぼらしいから早く落として!」という指令がくだった。はたして頑固にこびりついた白サビは落ちるのか、実体験レポート。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部
ドアモールの白サビが貧乏くさい!! なぜ高級車なのにこんなものができるのか? 簡単に落ちるのか実体験レポート!!!
みすぼらしい白サビをなんとかして!
ドア上部のアルミモールに発生した白サビ
さっそく白サビを落とすべく量販店に足を運んだ。洗車関係の棚を見ると、メッキの汚れ落としがあったので説明書を読むと日本車のメッキモール対応で、アルミ製モールの欧州車には使えないようだ。
ほかの棚を探すと、輸入車のアルミメッキモール対象のホルツ製「白サビ除去&コート・ドアモールシャイン」(価格:2480円、AMAZONだと1691円)を発見、即購入した。ついでに日本車のメッキモール対応の白サビ落としも購入した。
国産車のモールは経年変化でくすみや汚れが発生するものの、白サビは発生しない。なぜ欧州車のアルミモールだけ、白サビが発生するのだろうか?
日本車のドアモールは樹脂や金属製モールにクロームメッキ処理されたものが使われている。一方、欧州車のモールはアルマイト加工されたアルミ合金モールが使われている。やっかいなのは、欧州地域ではできにくく、高温多湿な地域、日本やアジアでこの白カビができやすいこと。
この白サビの正体は、アルカリサビ。洗車用のシャンプーや水アカ取りなどの洗剤に含まれるアルカリ性の物質がアルミモールと化学反応を起こし、白サビを発生させるというわけだ。
ピカールとWAKO’Sメタルコンパウンドと比較してみた
ホルツの白サビ除去&コート「ドアモールシャイン」。4面のサンドブロック、コーティング剤、コーティング用スポンジ、マスキングテープがセットになっている
今回テストした商品はホルツの白サビ除去&コート「ドアモールシャイン」。セット内容はコート剤、コーティングスポンジ×2、マスキングテープ、そして320番/600番/1200番/3500番のサンドペーパーがブロック4面に貼り付けられている。
この商品は、サンドペーパーで白サビを落として下地処理ができたら、高濃度可撓性レジンコートでコーティングする商品。コーティングをすることで撥水効果を6ヵ月以上持続。白サビの再発を防止する。
左はお馴じみ「ピカール金属磨き」、右はWAKO’Sのメタルコンパウンド
この商品を使う前に、金属磨きのピカールでも落ちるのかやってみた。ついでにバイクのホイールやクランクケース磨きにもよく使っている金属磨き剤「WAKO’S」のメタルコンパウンドもあったので、この2品と、ホルツの白サビ除去&コート「ドアモールシャイン」を比べつつ、実際にテストしてみた。
左側ドアのモールにマスキングテープを貼り、左からピカール、WAKO’Sのメタルコンパウンド、ホルツ製ドアモールシャインで施工してみた。
ピカールで磨き上げたがそこそこのレベルまで白サビは落ちたが……
ピカールがヤバいくらい落ちると予想していたのだが、液状のピカールは、どちらかというと”細目のコンパウンド”というイメージでひと拭きしただけでは白サビは落ちない。
WAKO’Sのメタルコンパウンドはペースト状となっており、モールに塗り込みながら拭きこんでいく。ピカールよりも白サビはよくとれる。ただ、ひと拭きだけでは落ちず、3、4回やると白サビはようやく落ちるレベル。ピカールも綺麗になるまで、6回ほど拭き上げてようやく落ちた。
メタルコンパウンドはペースト状。ピカールよりは落ちるが根気よくやっていかないと白サビは取れない
しかし、改めて乾いた布で拭き上げて角度を変えて、白サビは取れたかな~とよく見ると、ピカール、WAKO’Sともに若干白サビが残っていた。やっぱりサンドペーパーで研磨しないと落ちないレベルだったか……。
ホルツ製ドアモールシャインを使って削りすぎないように慎重に研磨
320番、600番、1200番、3500番の4面になっているサンドブロック
さて、本題のホルツ製ドアモールシャインで研磨開始。ドアモールシャインに付属のブロック4面に320番(著しく劣化した状態)、600番(白サビ進行状態)、1200番(白サビ初期状態)、3500番(最終仕上げ用)が埋め込まれているのだが、愛車のアルミモールの状態は著しく劣化している状態と判断し、320番から施工開始。
削りすぎないように、サンドブロックを使って慎重に研磨していった。320番で研磨した後、600番で研磨。白サビがちゃんとなくなっているか、確認しながら作業を行っていった。
水をかけながらサンドブロックで研磨していく。かなり根気のいる作業だ
すぐ簡単に落ちると思っていたのだが、そうは問屋が卸さなかった。白サビはかなり頑固で、3Mのスポンジ研磨剤を補助的に使用しながら、結局320番、600番を5回~6回、1200番、3500番を3~4回ほど研磨した。
3M製のスポンジ研磨剤。極細目(スーパーファイン、320~600番相当)、超細目(ウルトラファイン、800~1000番相当)、超極細目(マイクロファイン、1200~1500番相当)を補助的に使用した
すっかりきれいになったら今度はコーティングだ。付属のスポンジに、コーティング剤を染み込ませ、1カ所60秒以内で塗っていく。この際、ボディに垂れたり、対象部分以外に付着したら素早く拭き取ること。完全乾燥は24時間後、雨や水に濡らさないように注意が必要だ。
最後の工程、コーティング剤塗り
コーティング後、1日経ってアルミ製モールを見てみると、白サビがよく落ちていて、いかにも施工しましたよと主張しているかのようにピカピカに光っている。苦労した甲斐があったというものだ。
最終的に見る角度を変えて、細かくチェックしたが、白サビは見事に落ちていた。やりすぎるのもダメ、アルマイト加工が剝げないように慎重しすぎるとなかなか落ちない、微妙な調整が必要だった。
これでみすぼらしいとはもう言わせない! ぜひ欧州車乗りでアルミモールに白サビができている方がいたら、少し寒いくらいのこの時期にぜひTRYしてみては。
どうですか? キレイになったでしょう!
国産車用のメッキ加飾ドアモールはこちらを!
社有車のレヴォーグのメッキ加飾が少しくすんでいたが見事に復活
輸入車のドアモールの多くはアルミ製のため、ホルツの白サビ&除去&コート剤、「ドアモールシャイン」を使ってキレイになったが、ほとんどの国産車のドアモールはメッキ加飾となる。
ということで、フロントグリル、左右のドアモールがメッキ加飾の社有車レヴォーグに施すことにした。よく見ると、白サビのような痕が若干あり、フロントグリルのメッキ加飾の部分に、プロスタッフの「魁磨き塾メッキクリーナー」(価格:1067円)を施工。
ドアモールのメッキ加飾の汚れもこの通り
付属のネルクロスに適量をつけて拭き上げていき、液が乾く前に拭き取りクロスで拭き上げていった。クリーナーとコンパウンドのW効果で汚れやくすみを落とし、仕上げに「ツヤ出し保護成分」が表面をコーティング。
実際、メッキ加飾を拭き上げていくと、クロスは汚れで黒くなっており、見事にグリル回り、ボディ左右のメッキモールがピカピカになった。
ぜひ、国産車ユーザーの方で、愛車のメッキグリルやメッキモールが、くすんでいたらぜひTRYすべし!
グリルのメッキ加飾を液に垂らして拭くとこんなに汚れていた
【画像ギャラリー】ベンツ、BMWなど欧州車にできる白サビがこんなに気持ちよく落ちた! 実体験を写真でチェック!!!(13枚)
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