ハンガロリンクを舞台に開催されているF1第13戦ハンガリーGP。初日の走行を締めくくるフリー走行2回目では、マクラーレンのランド・ノリスが最速タイムを記録した。RBの角田裕毅は19番手だった。
この前に行なわれたフリー走行1回目から多少路面温度が下がったFP2。1時間のセッションが開始されると、各車が続々とコースに姿を現した。
■角田裕毅、トップチーム昇格の準備は整ったと自信「リアムが先に昇格するなら奇妙……でも、レッドブルはどうすればいいか分かっているはずです」
ここでは、ハードタイヤを選択したマクラーレン勢以外のドライバーがミディアムタイヤを装着。FP1ではソフトタイヤ2セットを使用したレッドブル勢もそれに倣った。
今回大型アップデートを持ち込んだレッドブルは、FP2でもマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスが異なるマシンスペックで走行。フェルスタッペンが新型、ペレスが旧型を使用した。
セッション序盤は、そのペレスが1分18秒568で暫定トップに。フェルスタッペンが0.156秒落ちの2番手で続いた。
するとセッション15分を過ぎたところで赤旗が提示。フェラーリのシャルル・ルクレールがターン4の縁石に乗り上げた瞬間にマシンコントロールを失い、ガードレールにクラッシュを喫したのだ。
ルクレールはこれで早々に初日の走行を終えることに。フェラーリは今回新しいフロアを投入して勢いを取り戻そうとしているだけに、データ収集という面でも手痛いクラッシュとなった。
クラッシュでダメージを受けたガードレールの修復には時間がかかり、セッションが再開されたのは残り30分を切ってから。時間が限られてしまったことから、各ドライバーが続々とコースへ戻っていった。
ここからはソフトタイヤを使用しての予選想定プログラムだ。各車がアタックを開始した直後にターン4で周冠宇(キック・ザウバー)が低速走行中のペレスに詰まる形でスピンを喫したものの、周はピットまでマシンを戻すことができ、セッション中断もなかった。
ここでマクラーレンのランド・ノリスが1分17秒788でトップに浮上。フェルスタッペンが0.243秒差の2番手、フェラーリのカルロス・サインツJr.が0.397秒差の3番手で続いた。
セッションが残り15分を切ると、各車はユーズドタイヤでのロングラン走行に切り替え、精力的に周回を重ねていった。
1時間のセッションが終了し、ノリスがFP2では最速。フェルスタッペン、サインツJr.というトップ3で代わりはなかった。
ロングランでは、コンパウンドの違いや各車の燃料搭載量などで未知数な部分はあるものの、フェルスタッペンがユーズドのミディアムで、ノリスがユーズドのハードで1分24秒台前半を安定して記録。旧型パッケージのペレスは4番手だったものの、ユーズドのミディアムタイヤでのロングランでは時折1分23秒台に入れるなど、好ペースだった。
仮にノリスがミディアムを履いていたらどこまでペースを上げられるのか? という疑問は残るが、今回もレッドブルとマクラーレンによる熱いバトルが期待できそうだ。
なお、サインツJr.はユーズドのミディアムを履いたが、ペースは1分24秒台後半と一歩後れを取っている感がある。
ペレス以下トップ10は、メルセデスのジョージ・ラッセル、ハースのケビン・マグヌッセン、メルセデスのルイス・ハミルトン、RBのダニエル・リカルド、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボン、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソという並びだった。
角田はガレージに留まっていた時間が長く、新品ソフトタイヤでの予選想定ランをセッション最終盤に実施した。コース上に19台が走る状況でトラフィックの影響もあったか最初のアタックでは1分19秒606とポジションを上げられず。2回目のアタックでも1分20秒627とタイムを更新することができず19番手に終わった。
不完全燃焼気味となった角田。2日目以降、どれだけの伸びを見せられるかが注目だ。
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