前回のこの企画では、現在FIA F2にDAMSから参戦している岩佐歩夢選手に、スリップストリーム状態に入ったときの「感覚的な部分」を言葉にして表現してもらった。今回はそのスリップストリームに入った後などに、定められた区間で使用が許されるDRS(空気抵抗軽減システム)について、様々な疑問をぶつけてみた。
DRSは2011年にF1で初めて使用され、以降F2やFIA F3など様々なフォーミュラで採用されている機能だ。しかし、フォーミュラ以外のマシンや私たち一般の人々が乗る市販車には基本的に搭載されていない(一部の高級スーパーカーなどには可変ウイングが搭載されている例もある)ため、その機能をどのように作動させるのかについてや、またそれを機能させたときの感覚、DRSを使用しているときのドライビングの変化については、あまり語られてこなかった。
【前回】レーシングドライバーは「スリップストリーム」をどう感じてる? 理論派F1候補生、岩佐歩夢の”感覚”
そこで今回はDRSについて、基本的なことから使用しているドライバーでなければわからない実際の感覚まで、岩佐選手に答えてもらった。
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