事故に巻き込まれ修復歴ありが影響……?
フェラーリの「288GTO」、「F40」、「F50」、「エンツォ」、そして「ラ フェラーリ」。この5台のスペチアーレを総じてフェラーリの伝説的な現代のハイパーカー、「ビッグ・ファイブ」と呼ぶそうだ。フェラーリとしては当然それに続くスペチアーレの開発プロジェクトを進行中であるはずだから、それは近く「ビッグ・シックス」と名称が変わるのかもしれないが、いずれにしてもこれらのモデルを現在入手するには困難を極めるというのが常識。新車価格をはるかに上まわるプレミアムを支払うためには、そしてコンディションに優れたモデルを見つけるには、常にワールドサイズでの情報収集が必要とされるからだ。大手のオークショネアが開催するオークションは、その意味ではひとつの重要な指標となるのは確かなところである。
エンジンだけで1000万円オーバー!!「エンツォ フェラーリ」に「ポルシェ」までV12が断然高額でした
当時のF1マシンをモチーフにしたエンツォ
そこで今回紹介するのは、フェラーリのビッグ・ファイブのひとつにその名が挙げられる、エンツォ フェラーリ。2003年にファクトリーをラインオフし、マラネロ・コンセッショネアーズ社によってイギリスへ輸送された後、同年6月には最初のオーナーに販売された記録が残っている。
ネロ・レザーのインテリアに、ロッソ・コルサというエクステリア・カラーは、このエンツォにおいても定番であり、またフェラーリにとっては永遠ともいえるカラーリング。そのエクステリアデザインは、当時のF1マシンからモチーフを得たばかりではなく、じっさいに理想的なエアロダイナミクスを実現するため、さまざまなテクニックが用いられている。
前作のF50とは異なり大きなリアウイングを必要としなかったのもエンツォのデザインでは特徴のひとつ(それでもコンパクトな可変式スポイラーは備えられていたが)。最高速で350km/h以上を可能にしたエンツォだが、高速域でも十分な操縦安定性を得るために必要なダウンフォースは、ボディ下面のヴェンチュリートンネルでそれを得るように設計されていたのだ。
F50と同様、基本構造体にカーボンモノコックを用いたエンツォだが、ミッドのF140型、5998cc V型12気筒DOHC48バルブエンジンは、F50とは異なりサブフレーム上にマウントされ、走行中の快適性は大幅に向上した。
エンジンブロックを軽量なアルミニウム素材で成型することができたのもこれが直接の理由で、エンジンそのものを構造体として使用していた、まさにF1マシンと同様に設計されたF50においては、その代償としてノジュラー鋳鉄をブロック素材に採用するほかはなかったのだ。結果600psの最高出力を得たエンツォのV型12気筒エンジンには6速のセミAT(F1マチック)が組み合わされ、これもまた実用性の向上に大きな役割を果たしていた。
平均のシフトタイムが150mm秒、そして0-100km/h加速をわずか3.65秒で走り抜けたことを考えれば、エンツォのパワーユニットの優秀性も十分に理解できるだろう。
走行距離は1万5102kmと少ない
さて、2003年にイギリスでファースト・オーナーの手に渡った今回の出品車だが、彼は半年にも満たない同年の11月には早くもこのエンツォをセカンド・オーナーに売却。この時の走行距離は1780kmにすぎなかった。セカンド・オーナーはそれから約17年間にわたりそれを所有するが、2009年3月に開催されたラリー・ド・パリに参加中、スピンを起こしコースアウトする事故に巻き込まれ、その後一連の修理作業を受けた。
また2009年11月にはフェラーリ・クラシケの認定も受け、2020年に再びパリでそれを販売。今回のオークション出品委託者が入手したというのが現在までのおおまかな履歴だ。走行距離は1万5102km、もちろんラゲッジケース一式やツールキット、フェラーリ・クラシケのレッドブックを付属しての販売である。
RMサザビーズは300万~350万ユーロ(邦貨換算約4億3800万円~5億1100万円)の予想落札価格を提示し、この注目のオークションはスタートしたが、最高の入札価格は最低落札価格に届くことはなく、残念ながらこのエンツォに新しいオーナーが誕生することはなかった。
ちなみに同社では、2022年のマイアミ・オークションで、同じ2003年式で走行距離が1万1876kmというエンツォを、319万5000ドル(同4億3643万円)で売却した実績を持っている。フェラーリのビッグ・ファイブを狙うコレクターの目は、やはりそれなりに厳しいようだ。
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