F1のタイヤサプライヤーであるピレリは、2024年も仕様を変更せず、今季と同じコンパウンドのタイヤを供給する。そのため、ピレリは来季の開幕3連戦で使用するコンパウンドを早々に発表した。
なお、2023年は最も硬いタイヤとしてC0コンパウンドも含め、6種類のコンパウンドが用意されていたが、C0の出番はなかった。そのため2024年は、C1~C5の5スペックのうち、3スペックが各レースで供給されることになる。
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開幕戦バーレーンGPにはC1、C2、C3を、第2戦サウジアラビアGPにはC2、C3、C4を投入する。これらは今年と同じセレクトだ。
一方で第3戦オーストラリアGPは2023年より1段階やわらかい、C3、C4、C5コンパウンドに変更される。
ピレリはこの変更によって、2023年のレース終盤に影響を及ぼしたタイヤのウォームアップの問題が軽減されることを期待している。
2023年のオーストラリアGPは、3度の赤旗が出される波乱の展開になった。2度目の赤旗後のリスタートではクラッシュが続発。すでに西日が差し、路面温度が下がってきている中でのリスタートであったため、タイヤのウォームアップに問題があったことも混乱の一因だと考えられている。
ピレリがタイヤの仕様を変更せず、来年も同じタイヤを使用することを決めたのは、シーズン途中にタイヤが変更されたことがきっかけだった。2023年のイギリスGPで新しい内部構造が投入されたのだ。
ピレリは2024年に向けて、コンパウンドの微調整を進めたが、テストでは期待されたような前進を果たすことができなかった。
日本GPではC2タイヤが、メキシコシティGPではC4タイヤのプロトタイプ版がそれぞれテストされたが、どちらも実戦投入するほどの価値はないと判断された。
ピレリはこれまで、増え続けるダウンフォースレベルに対応するため、しばしばタイヤの構造を強化する必要があったが、ピレリのF1責任者であるマリオ・イゾラは、現在の仕様で2024年も対応できると確信している。
「6月に受け取ったシミュレーションのデータを見ると、現在の構造でも負荷に対応できる」と彼は言う。
「しかし例えば今年、彼らはシミュレーションと比較してより高いレベルのパフォーマンスやダウンフォースを達成してきた」
「12月の初めには新しいシミュレーションを受け取る予定だが、6月のものと比べてより正確になっているはずだから、それを分析することになるだろう」
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