■ホンダ新型「シティ」誕生
2023年7月6日、ホンダのタイ法人は、コンパクトセダン新型「シティ」を発表・発売しました。
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シティといえば、日本では1981年に登場するも、1995年に2代目モデルで終了となったコンパクトハッチバックが想像されますが、国外では現在も同名の車名を持つクルマが展開されており、そのボディ形状はコンパクトセダンになっています。
コンパクトセダンへと変化したのは1990年代後半からで、かつて日本でも販売されていたシビックセダンの国外向け仕様車にその名前が用いられました。
以後国外のみで展開されることになるシティですが、そのほとんどは日本でも別車名として展開されており、例えばシティとして6代目に当たる先代モデルは国内でも「グレイス」として販売されていました。
前述のように、日本ともゆかりの深いシティですが、現行型は2019年に登場した7代目で、このクルマに相当するモデルは、残念ながら国内では展開されていません。
また、この7代目シティには、ブラジルなど一部の市場で、ハッチバックモデルである「シティハッチバック」も存在しており、昔のシティにゆかりの深い人はこちらのほうが馴染み深いかもしれません。
今回タイで発表された新たなシティは、この7代目のセダンの一部改良モデルです。
ボディサイズは、全長4580-4589mm×全幅1748mm×全高1467-1480mm、ホイールベースは2589mmで、最低地上高は134-147mmとなっています。
エクステリアは、新たなデザインのフロントグリル、フロントバンパー、リアバンパー、アロイホイールなどが採用され、よりスポーティな印象に。
インテリアは、新たに黒のレザーとブラウンの合成皮革に加え、赤のステッチが施された高級感のある内装色としています。
パワートレインは、最高出力122馬力・最大トルク173Nmを発揮する1.0リッターターボエンジン搭載のガソリンエンジンモデルと、最高出力98馬力・最大トルク127Nmを発揮する1.5リッターエンジンに最高出力109馬力・最大トルク253Nmを発揮するモーターを組み合わせたハイブリッドモデルを用意。
これに組み合わせるトランスミッションは、ガソリンエンジンモデルでCVT、ハイブリッドモデルでE-CVTです。
先進安全装備には、衝突被害軽減ブレーキや車線維持支援システム(LKAS)、ハイビーム自動調整システムを含むHonda SENSINGを標準装備。
グレード構成は、エントリーグレードとなるS、ミドルグレードとなるSVに加え、ヘッドライトやバンパーの装飾をスポーティなものとするなどしたRSも用意されます。
価格は、ガソリンエンジンモデルが62万9000バーツ(約256万円)から、ハイブリッドモデルが76万9000バーツ(約313万円)からです。
ホンダのタイ法人で代表取締役を務める川崎英雄氏は次のようにコメントしています。
「約30年にわたり、シティはタイのシティカーの新しい基準を継続的に打ち立ててきました。
シティは、タイでの発売以来累計80万台近くを販売し、常にお客様の心に寄り添う人気車です。新型シティは、よりスポーティでプレミアムな外観デザインを採用、そして広々とした室内空間を兼ね備え、ガソリンエンジンモデルとハイブリッドモデルも用意、あらゆるニーズに応えます。
お客様は新型シティを体験すれば、このシティカーの完成度に必ず感動されることでしょう」
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