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【MotoGP】2024年から新たな優遇措置制度が導入へ。開発自由度が増すホンダ&ヤマハ、ヨーロッパ勢に追いつけるか?

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【MotoGP】2024年から新たな優遇措置制度が導入へ。開発自由度が増すホンダ&ヤマハ、ヨーロッパ勢に追いつけるか?

 11月27日、国際モーターサイクリズム連盟(FIM)は2024年から新たにMotoGPへ導入されるコンセッションシステムの概要を発表した。

 MotoGPでは近年、日本メーカーが非常に苦しい状況に陥っている。2023年はホンダが5メーカー中最下位、ヤマハが4位という結果に終わっていて、欧州勢に比べて競争力を明らかに欠いてしまっている状況にある。

【おさらい】”情け”をかけてでもMotoGPはバトルの拮抗を望むのか? ホンダ&ヤマハへの優遇措置適用がはらむ問題点

 以前からMotoGPの運営側はこうした日本メーカーの苦境に対し、新たなコンセッション(優遇措置)の適用を考慮していたことが分かっていたが、各参戦メーカーの全会一致の合意を得て、2024年から新システムが施行されることに決まった。

 新しいコンセッションシステムは、参戦メーカーをふたつの期間に応じた獲得ポイント数によってA~Dの4ランクに区分を行ない、それぞれのランクに応じて優遇措置が与えられることになる。

 ポイントの計測期間はふたつ。ひとつ目は『シーズン最初のイベントから最後のイベントまで』で、ふたつ目は『サマーテスト禁止後の最初のイベントから、次シーズンのサマーテスト禁止前のイベントまで』だ。

 各メーカーは、上記ふたつの期間での最大獲得可能ポイントに対する獲得ポイントのパーセンテージによってAからDまで4つのランク分けが行なわれる。このランクに応じて、許可されるテスト日数とテスト場所、テストに参加できるライダー、ワイルドカード参戦の数、エンジンの年間使用可能基数と開発の自由、エアロパーツのアップデート回数、テスト用タイヤの本数が決定される。

 区分けとそれぞれのランクによる違いは以下の通りだ。なお2024年シーズン最初の区分けでは、Aにドゥカティ、Bは無し、CにKTMとアプリリア、Dがホンダとヤマハという分け方だ。また前述のふたつ目の期間でランクに変更が生じた場合、タイヤなどの優遇措置は即座に施行されることになる。

 ホンダとヤマハは、エンジン開発の自由、テストの自由など優遇を受けることになるが、2024年にこうした優遇措置を活かして彼らが戦闘力を上げてくることができるかは、注目のポイントとなってくるだろう。

Aランク(ポイント85%以上):ドゥカティ
テストタイヤ:170本
プライベートテスト:3コース、テストライダーのみ
ワイルドカード:0回
エンジン仕様と年間基数:凍結、7or8基
エアロアップデート:1回

Bランク(60%以上、85%未満)
テストタイヤ:190本
プライベートテスト:3コース、テストライダーのみ
ワイルドカード:3回
エンジン仕様:凍結、7or8基
エアロアップデート:1回

Cランク(35%以上60%未満):KTM、アプリリア
テストタイヤ:220本
プライベートテスト:3コース、テストライダーのみ
ワイルドカード:6回*¹
エンジン仕様:凍結、7or8基
エアロアップデート:1回

Dランク(35%未満):ホンダ、ヤマハ
テストタイヤ:260本
プライベートテスト:どのコースでも可、ライダー自由
ワイルドカード:6回*¹
エンジン仕様:自由、9or10基
エアロアップデート:2回*²

*¹ ワイルドカードはエンジン仕様及び凍結の対象外。サマーテスト禁止前に、最大3つのワイルドカードが許可され、サマーテスト禁止後は、最大3つのワイルドカードが許可される。
*²以前のエアロ仕様は放棄する必要がある。

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モーサイ

みんなのコメント

1件
  • xxx********
    ”開発の自由度が増す”と”開発力が有る”は別つモノ。
    そして開発力は開発資金と直結している。
    自由度だけ増しても資金も能力も足りなければ、その自由度は有意義に消化できない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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