日本と違ってカラーリングもかなり派手なインドネシアのパトカー
日本でパトカーといえば、日本では車体を真横に見て下半分が黒で上半分が白となり、“パンダ”などと呼ばれるカラーリングを誰でも連想するはず。
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ところが世界は広いもので、国によってボディカラーが全然異なったり、パトランプが赤や青だったりとかなりマチマチになっている。アメリカなどでは州によってマチマチといっていいほど種類が多岐にわたっている。
今回ジャカルタで見かけたパトカーも、日本のパトカーに比べればかなり派手なものであった。まずご紹介するのは、ジャカルタ市内のブロックMという地区にあるバスターミナル近くの警察署に停まっていた日産アルメーラ(日本名ラティオ)のパトカー。このカラーリングでここに停まっていたパトカーのボディサイドにあった“POLDA METRO JAYA”から、ジャカルタ警視庁のパトカーのようである。しかも現地報道では今年1月にアルメーラのパトカー150台が新たに配置されたとのことであった。
もう1台はアルメーラのパトカーとはまるっきりカラーリングの異なる、マツダ6(日本名アテンザ)のパトカー。青いパトランプがルーフにあるものの、個人的にはこのカラーリングでは民間の警備会社の車両のようにも見えてしまうと感じた。ただ、インドネシアでは高額車となるマツダ6を採用しているあたりの“上から目線イメージ”でこれがパトカーであることが理解できた。このカラーリングは“交通警察”のパトカーになるとのことであった。
以前ジャカルタ市内の高速道路において夕方の大渋滞に巻き込まれたことがあった。ノロノロと進むなか、背後からパトカーのサイレンらしきものが聞こえてきた。そしてやがて路肩をマツダ6の交通警察パトカーを先導に、数台の乗用車が駆け抜けていった「政府の要人移動や、警察の捜査車両が緊急走行していたのかな」と思っていたら、事情通が、「夕方には、交通警察が急いでいる民間人から特別料金(いわゆる賄賂)をとり、路肩をサイレン鳴らして先導して通り抜けを手助けしているんだよ」と聞いて驚いたことをいまも覚えている。
今回1週間ほどジャカルタとその近郊に滞在したが、パトカーがサイレンを鳴らして緊急走行している光景を見たことはなかった。プレスデー初日の開会式に出席するVIPの護衛についていた交通警察のマツダ6パトカーがパトランプをつけて走っていたのを見たぐらいであった。
“きれいなバラにはトゲがある”ではないが、“きれいな柄のパトカーに要注意”なのが、インドネシア流なのかもしれない。
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