■商用も乗用もイケる!トヨタ「ハイエース」はなぜ人気!?
商用車としても乗用車としても人気のトヨタ「ハイエース」ですが、日産「NV350キャラバン」とは車格や用途が同じなのに、なぜ「ハイエース」の方が多くのユーザーに支持されているのでしょうか?
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身近な働くクルマといえば、その筆頭はトヨタの「ハイエース/レジアスエース」でしょう。ちなみに「ハイエース」はトヨペット店、「レジアスエース」はネッツ店と販売店が違うだけで、基本的な中身は同じという兄弟車です。そして、そんな2台のライバルとなるのが日産の「NV350キャラバン」。初代「ハイエース」が1967年に誕生し、それを追うように1973年に初代「キャラバン」が販売されました。それから現在まで45年以上にわたって「ハイエース」と「キャラバン」はライバルとして歩み続けてきたのです。
ところが、現在のところ、ビジネス面での勝負は圧倒的に「ハイエース/レジアスエース」が勝っています。2018年1~11月の国内販売を調べてみれば、「ハイエース/レジアスエース」の7万3800台(そのうちワゴン8410台)に対して、「NV350キャラバン」は2万8080台(そのうちワゴン1667台)。その差は3倍近くもあり、ある意味それだけ「ハイエース/レジアスエース」の人気が絶大とも言えます。
その人気の高さから、「ハイエース/レジアスエース」には、嬉しくない称号も与えられました。それが「盗難ワースト1」の称号です。なんと、自動車盗難事故実態調査で2007年から2013年まで7年連続のワースト1になってしまったのです。2012年に盗難防止のためのイモビライザーが装備されて少しは被害が減りましたが、それでも2014年以降もワースト3にランクインしたまま。“クルマ泥棒”という嬉しくない人たちにまで人気になってしまっていたのです。
■豊富なバリエーションで幅広い用途に対応
では、「ハイエース/レジアスエース」の人気の理由はどこにあるのでしょうか。
まずクルマの特徴として、ものすごくたくさんのバリエーションを揃えることが挙げられます。標準ボディを基本としつつ、車幅の広いバージョンや全長の長いバージョン、屋根も高さの違うバージョンなどが複数用意されています。ドアも、基本の5ドアだけでなく、スライドドアが片側だけの4ドア仕様を用意。さらに、商用のバン、乗用のワゴン、多人数乗車用のコミューターとあり、乗車定員も2人乗りから14人乗りまで。エンジンも2リッターと2.7リッターのガソリン、2.8リッターのディーゼルを揃え、駆動方式も2WDと4WDを用意します。とにかく幅広いビジネスに対応できるようになっているのです。
ただし、これはライバルである日産の「NV350キャラバン」も同じようなもの。逆に「NV350キャラバン」は、「ハイエース/レジアスエース」には存在しないドレスアップ版の「ライダー」シリーズを用意しており、バリエーションの豊富さだけが人気の理由とは言えないでしょう。
もちろんトヨタと日産では、販売力に差があります。トヨタのディーラー網の充実度や力は、日産を上回ります。また、商用車はレンタカー需要も多く、全国約1200という業界ナンバー1の拠点数を誇るトヨタレンタカーの存在も大きいでしょう。ちなみに日産レンタカーの全国拠点数は約360か所。ここで購入されるクルマの数もライバル関係の販売数の違いに大きな影響を与えているはずです。
■安心の「トヨタ・クオリティ」壊れにくさが信頼の証
クルマの特徴やスペックだけを比べると、「ハイエース/レジアスエース」と「NV350キャラバン」の違いは、それほど多くありません。では、他にどんな理由があるのか?
それは「トヨタ・クオリティ」ではないでしょうか。
トヨタ車の特徴は、とにかく丈夫。故障しない! そんな信頼感こそが人気の根源にあると筆者(鈴木ケンイチ)は考えます。
最近のクルマは非常に故障しにくくなっています。しかし昭和の時代のクルマは、しょっちゅう故障しました。そんな中で「故障しにくい」という評価を最も得たのがトヨタ車でした。その信頼性の高さは、日本国内だけでなく、世界市場でも強く受け入れられました。世界でシェアを伸ばすトヨタの武器は、デザインや動力性能、価格ではなく、「トヨタ・クオリティ」という信頼性だったのです。
トヨタの信頼性の高さは、第三者評価機関であるJ.D.パワーの調査結果からもうかがえます。2015年からスタートした日本国内向けの「自動車耐久品質調査」では、レクサスとトヨタが常に1位を獲得し続けています。2015年の1位がレクサス、2016年もレクサス、2017年がトヨタ、2018年がレクサス。とにかく不具合が少ないのです。
特に「ハイエース/レジアスエース」のような商用車では、「故障しない」ことは強烈な魅力となります。仕事に使うクルマが故障すると、修理費だけでは済まず、売上減というマイナスも生じます。「ハイエース/レジアスエース」の購入者の70~85%ほどは法人です。法人ユーザーであれば、デザインや使い勝手よりも、費用を最重視することは当然のこと。そうした法人にとっては、「故障しない」クルマこそ、無駄な出費を抑える購入すべきクルマに見えるはず。それが「ハイエース/レジアスエース」だったのです。
日産販売店のスタッフに聞いても、「トヨタさんと長いお付き合いの顧客には入り込むのは簡単ではありません」といいます。
つまりは、メーカーの底力でもある品質の差。そこから生まれる信頼感。その信頼感の違いが、「ハイエース/レジアスエース」と「NV350キャラバン」の売れ行きの差の理由になっているのではないでしょうか。
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