毎回ラリーチャレンジを盛り上げている哀川翔さんが、今シーズンはヤリスCVTで参戦するという。
このヤリス、トヨタが鋭意開発中のスポーツCVTを搭載する点が大きなニュース! そして、哀川翔さんの目は2021年11月に開催予定のWRCラリージャパンに向いているという。
ついに新型が2021年7月登場へ!! アクアの現行型生産終了で気になる次の一手とは!?
ヤリスCVTのシェイクダウンテストを取材した!
文/ベストカー編集部 写真/西尾タクト
初出:『ベストカー』 2021年6月26日号
【画像ギャラリー】WRCラリージャパンを目指す哀川翔さんのヤリスCVTをチェックしよう!
■スポーツCVT搭載のヤリスをシェイクダウン
SHOW AIKAWA 1961年5月24日生まれ。還暦という節目を迎え、2010年以来となるWRCラリージャパン参戦のため、準備を進めていくという
哀川翔さんが、今年11月11~14日に愛知県と岐阜県にまたがるコースで開催予定のWRCラリージャパンに向け始動した。今シーズンはTGRラリーチャレンジに新しく仕立てたヤリスで挑戦する。
本来は4月24、25日の八ヶ岳茅野戦に参戦予定だったが、新型コロナ感染拡大防止の観点から中止となったことで、千葉県の茂原サーキットでシェイクダウンとなった。
登録名はFLEX SHOW AIKAWA エムリット ヤリスとなる。翔さんのイメージにぴったりのカラーリングだ。ベースモデルはヤリスの1.5ℓ、FF、CVTだ
「アクアやヴィッツに比べると比べ物にならないくらい気持ちいいし楽しい!」と語る哀川翔さんは1961年5月生まれと、60歳を迎えた。
「今年のラリージャパンに参戦したいね!」とラリーへの熱い思いは還暦を迎えてもまったく衰えない。
コックピットはフツーのヤリスのそれ。一見2ペダルのCVTはレンタカーと変わらない
「あの独特の緊張感や沿道のファンからの熱い声援、外国人選手との何気ない挨拶、すべてがよかったから、もう一度出場できればと思っている」と語る。
北海道で行われたWRCラリージャパンに2008年と2010年の2度走った鮮烈な思い出が今も鮮やかによみがえるようだ。
エンジンはノーマルで3気筒1.5ℓ。最高出力120ps/6600rpm、最大トルク14.8kgm/4800~5200rpmを発生
もちろんラリージャパンに今回シェイクダウンを行ったヤリスで参戦するとは限らないが、スピードに慣れるという意味では重要なステップだろう。
スポーツCVTを搭載するヤリスはパワーモードにして、アクセルを踏みっぱなしにすれば常に6000回転以上回り、最高出力120ps近いパワーを手に入れることができる。だから、コーナーリング出口で失速することがなく、ガンガン攻めた走りを見せる。
シートはBRIDEのXERO CS。鮮やかな赤が黒の内装とマッチする
「スポーツCVTに違和感はまったくないよ! 自分でもいい感じで走れたと思うし、乗り心地もいい。特にS字のコーナーが気持ちよかった」と満足そうに語る哀川翔さん。「欲を言えばもう少しパワーがあってもいいかな!」と自信ものぞかせた。
自己採点は90点。マイナス10点は踏みすぎたこと(笑)と言う。
アルミホイールはホクトレーシングの零式-S。今回ラリータイヤとSタイヤを試した
2008年にラリージャパンに挑戦して以来、さまざまなラリーを経験してきた哀川翔さん。
「最初は大丈夫かな? という思いで乗っていたけれど、だんだん少しだけ速くなったかな? と思えるようになってきた。ラリーは自分との闘いだし、年を取ってもできるところがいい。10年やれば何でも楽しくなりますよ」とさすがのコメント。
今年のラリージャパンでの雄姿を期待しよう。
エキゾーストはフジツボのRIVID。抜けがよく、高回転で乾いたサウンドを響かせた
■哀川翔さんとモータースポーツ
「ラリーの雰囲気が好きなんだよ」と飾らない人柄がのぞく
2008年、2010年とフォード・フィエスタSTでWRCラリージャパンに参戦、2009年には同車でパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに参戦したほか、2011年からアジアクロスカントリーラリーに参戦するなどモータースポーツに挑戦し続ける姿は多くのファンを魅了する。
2008年のラリージャパンにフォード・フィエスタSTで出場しグラベルのSSを激走。総合57位
2016年からはTGRラリーチャレンジに参戦し、アクア、ヴィッツをドライブし、2021年からはヤリスに乗り換え、7月3~4日の渋川・伊香保戦を目指す。
2010年のラリージャパンにもフィエスタで出場。トラブルを抱えながらも52位完走
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みんなのコメント
個人事務所と契約で好きなことしてもらったほうが
すべて車関連発信になるからね
お笑い番組にCM提供しても族車と贅沢三昧ばかりではイメージ悪すぎだよね
最近のトヨタはなにかとレースしたがり
タレント有名人起用がうまい
それに比べて日産は
シーマで伊藤を手中に納めて次期モデルやタレント固めはすべて街中前提でクリーンなイメージでイケる
メーカー販促としてはいい傾向だね