MAX630馬力の強心臓を武器にステージを問わない速さをみせるGTO
エンジンはピットロードM渾身の3.1Lツインターボ仕様!
「ミツビシGTOの可能性にかけたプロショップの戦い」徹底チューンで6G72エンジンを630馬力まで強化!
ゼロヨンから耐久レースまで幅広く戦えるようにチューニングされたGTO。手がけたのは、GTOチューニングにかけては無類の強さを誇るチューニングショップ「ピットロードM」だ。
6G72エンジンは、オリジナルの軽量ピストンやカムシャフト、強化バルブスプリング、ポート&燃焼室加工とシッカリ手が加えられた3.1L仕様。TD05SH(18cm2)ターボンをツインで装着し、最大ブースト1.6キロ時に630psを発揮する。
サージタンクもオリジナルの大容量タイプを装着。GTOはサージタンクの下にプラグがあるため、交換時はサージタンクを外さなくてはならない。そこでサージタンクを純正位置よりも前方上方にオフセットした形状にし、そのままでプラグ交換できるようにするなど専門ショップならではの工夫が盛り込まれている。
6G72はエンジンの発熱量が多く、熱気が抜けにくいためクーリング対策は徹底。電動ファンはオイルクーラーに1基、3層アルミラジエターに2基装着。さらに、ライト部分にダクトを設けてエンジンルーム内の温度を下げる策も講じている。
足まわりはオリジナルの車高調(F16kg/mm R10kg/mm)で、アーム類も調整式に変更されている。使用タイヤはポテンザRE-01R(265/35-18)だ。
車内は内装も残され、ノーマル然とした印象。データ取りの意味も含めて軽量化は行なっていない。センターコンソールにはF-CON Vプロやブーストコントローラーが埋め込まれている。
ボディ関係はFRP製のエアロパーツやカーボンボンネットで軽量化しているが「1700kgはあるんじゃないかな」とのこと。補強もポン付けパーツでほどほどにといった感じだ。
チューニングベースとしてはマイナーな部類のGTOだが、やり方次第でGT-R勢とも戦えるマシンに進化させることができる。それを証明するための存在こそが、この鍛え抜かれたチューンドGTOなのだ。
●取材協力:ピットロードM 兵庫県姫路市安富町安志912 TEL:0790-66-3359
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