■“昭和の空気感”をプラス
近年、軽自動車市場は再び大きな転換点を迎えています。燃料価格の高騰や購入補助金制度の見直しが続くなかで、消費者が求める「無理なく持てるクルマ」の基準はより厳しくなりました。
【画像】超いいじゃん! これが“高級感漂う”トヨタ最新「軽セダン」です!
維持費が安いことはもちろん、長く使える実用性、そして近年では“自分らしさ”をどう表現できるかという点にも関心が向けられています。
そうした背景の中で、改めて注目を集めているのがトヨタの軽自動車(軽セダン)「ピクシス エポック」です。
2012年の発売以来、ピクシス エポックは実直な軽自動車らしさを貫いてきました。現行モデルも、大人4人が無理なく乗れる室内空間、日常使いに十分な走行性能、そして驚くほどの低燃費という三拍子をそろえています。
それでいて価格(消費税込み、以下同)は99万2200円から144万6500円という手の届きやすい設定に抑えられており、物価高が続く現在ではなおさらその魅力が際立っています。
数多くの軽自動車が150万円台から200万円台に差しかかるなかで、この価格帯は大きなアドバンテージです。
また単に安価で経済的なだけでなく、純正アクセサリーを組み合わせることで、意外な表情を作り出すことができます。
特に昭和の雰囲気を再現できるパーツ類は、近年のレトロブームとは別軸で “懐かしさを楽しみたい”という人にピッタリのアイテムとなっています。
まず外装では、メッキ仕上げの純正ガーニッシュが特徴的です。昭和のクルマに見られた輝きのあるメッキ装飾を、軽自動車でさりげなく取り入れることができます。
フードガーニッシュとバックドアガーニッシュは2万7720円のセットとして販売されており、さらにドアミラーカバーガーニッシュが7700円で用意されています。
これらを装着することで外観の印象が和らぎ、どこか懐かしい雰囲気を帯びた一台になります。
特に単色ボディと合わせると、シンプルさの中にクラシックな風合いが生まれる点が興味深いところです。
内装では、「インテリアパネルセット」が雰囲気づくりに大きく貢献します。センタークラスターパネル、スイッチベースパネル、リアドアハンドルパネルの三点が含まれ、価格は4万6200円です。
ウッド調を選べば、昭和の高級車を思わせる穏やかな印象の室内となり、逆にピアノブラック調を選べば現代的で落ち着いた雰囲気に仕上がります。
軽自動車の内装は樹脂感が強いことが多いため、こうしたパネルセットは小さな変化ながらも空間全体の質感を向上させる効果があります。
そしてピクシス エポックの純正アクセサリーの中でも特にユニークなのが、レース素材のハーフシートカバーです。
昭和時代のタクシーでよく見られたレースカバーを再現したもので、現在ではあまり見かけなくなったスタイルです。リア席ヘッドレスト付き車用が8580円、ヘッドレストなし車用が6600円と価格も比較的手頃です。装着するだけで一気に懐かしい雰囲気が漂い、車内が落ち着いた印象になります。
これらのアクセサリーを組み合わせることで、ピクシス エポックは外装・内装ともに控えめながら個性を持たせることができ、購入価格を抑えつつ自分好みの雰囲気を作りたい人にとって選択肢を広げてくれます。
実際、ネット上では「派手さはないけれど落ち着いていて好きだ」「昔のクルマを思い出す雰囲気にできるのが面白い」「メッキパーツを付けると印象が変わるのがいい」「レースのシートカバーは見た瞬間に昭和を思い出した」「内装にウッド調を入れるだけで何気に豪華な雰囲気になる」「価格が抑えられているのはありがたい」といった声が見られます。
ピクシス エポックは“日常の移動手段としての軽自動車”という本来の役割を静かに守り続けています。
アクセサリーを通じて少しの個性や懐かしさを取り入れられる点は、華やかな装備ばかりが注目される今の市場において、逆に安心感を与える存在と言えるのかもしれません。(くるまのニュース編集部)
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みんなのコメント
どうせミライースやプレオと名を変えて再掲するだろうけれど、軽の内装に木目調パネルを貼っただけで昭和とか豪華な雰囲気にはならない。