F1は、リバティ・メディアによるMotoGP買収を支援するために25億5000万ドル(約3636億円)の融資パッケージを確保した。
リバティは当初、買収のために8億5000万ドル(約1211億円)のレバレッジドローンを求めていたが、後に17億ドル(約2422億円)のタームローンリファイナンスを追加した。ブルームバーグによると、両方のローンは2031年9月に期限を迎える。
リバティの独禁法違反疑惑は2輪レース運営にも影響、予定されていた商業面の変更が保留に。CEOは調査の全面協力を約束
リバティによるMotoGPの買収は4月に発表され、その評価額は42億ドル(約5985億円)だった。株式と現金で構成された買収資金は、MotoGPを運営しているドルナスポーツの86%の株式に充てられており、残りの14%はMotoGPの経営陣が保持することになる。
水曜日に開催されたゴールドマン・サックスの『Communacopia & Technology Conference』で、リバティのCEOであるグレッグ・マッフェイは、F1とMotoGPの両方の財務状況について楽観的な見通しを示した。
「我々は、過去数年間でF1のレバレッジを大幅に下げてきた。一部は成功によるものであり、一部はMotoGP買収のため42億ドル(約5985億円)の資金調達を行うためのキャッシュフロー生成によるものだ」とマッフェイは説明した。
「10億ドル(約1425億円)弱の株式資金を調達し、残りは我々のバランスシートで資金調達する予定だ。彼らのバランスシートのレバレッジは、両社が管理してきた過去の数字と比較しても、依然として比較的控えめなものだ」
「しばらくの間、我々はキャッシュフロー管理に集中することになると考えている。我々は自己株式取得により資本利益を得てきており、その件は確かに検討が行われている。しかし、他の相乗効果のある機会にも目を向けている」
「我々は資本を返却しており、将来的に買い戻されることを期待している。これはリバティの特徴だ。株主には、我々がそれを放棄するとは考えてほしくない」
マッフェイは、F1の運営が非常に大きな成功を収めていることを考えると、リバティによるMotoGP買収の発表は、大変人気のある同シリーズに関与しようとする潜在的な投資家から、多くの関心を集めることになったと明らかにした。マッフェイは、7度のF1世界チャンピオンであるルイス・ハミルトンから、MotoGPのチーム取得の可能性について問い合わせを受けたことを認めた。
「発表を行うと、すぐに人々が電話をかけてきて、ルイス・ハミルトンのような人々を含めて、チームを買いたいという話をしてきた。その理由は何か? なぜなら、彼らはF1で起きたことを目にして、それに続きたいと考えているからだ」
「我々は大手ディストリビューターから連絡を受け、関与したいと言われた。残念ながら私は彼らに、『EUの承認を得るまでは話をすることができないが、承認を得たらぜひ話をしたい』と伝えなければならなかった」
「こうした変化を起こすアドバンテージを持てるシリーズのレベルにいれば、好機があると考えている」
「チームレベルでは、一般的にチームのキャッシュフローはそれほどよくないが、それは絶対的な真実ではない。NFLのチームはかなりのキャッシュフローがある。全般的に我々はいまだ伝統的なやり方でキャッシュフローを求めているし、それに加えて力学を変える能力を持ち、舞台を整え、望むことを行う。そうする方がはるかによく、簡単で、管理がしやすい」
「それでも時間はかかるが、チームレベルでは非常に難しくても、ある意味ではシリーズのレベルで達成することができる」
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