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JCCAクラシックカー フェスティバル 筑波ミーティングサマー

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JCCAクラシックカー フェスティバル 筑波ミーティングサマー

クラシックカーファン夏の定番イベントが今年も筑波サーキットで開催

7月2日の日曜日、わが国のアマチュアモータースポーツの聖地として長い歴史を持つ茨城県・筑波サーキットのコース2000を舞台に、今年もJCCAクラシックカー フェスティバル 筑波ミーティングサマーが開催された。日本クラシックカー協会(JCCA)が主催する本イベントは、4月の『富士ジャンボリー』、そして10月の『エンデュランス筑波ミーティング』の3戦で競われる、クラシックカーを使用しての準国内格式のJAF公認レースとして、クルマ好きの間で広く知られている。

そのレースカテゴリーは車種や年代、チューニングの有無、排気量などによって分けられている。その内訳は、1968年前後と1970~1975年のノーマルカー(改造は安全装備とサスペンションのみ可)による『P68/75 RACE』、1968年前後と1970~1975年のチューニングカー(加えてエンジンチューニングが許される)『S68/75 RACE』、1965年までの生産車をチューニングした『S65 RACE』、1970年式までのフルチューニング車両(ボディ、エンジンの大幅な改造が許される)による『F RACE』、往年のマイナーツーリングカーレース仕様に改造されたKP61スターレットとB310サニーで競われる『TS CUP』と、ツーリングカーのカテゴリーだけでも非常に多彩。


さらには軽自動車由来の小排気量エンジンを積んだ国内フォーミュラである、FL(FJ360、FL-B、FL500、FL550)による『FL RACE』や、HFR(ヒストリックフォーミュラレジスター)が主催する、空力装備を持たない葉巻型時代のF2、F3、FJ、FF/フォーミュラフォードといったフォーミュラマシンによる『HISTORIC FORMULA』では懐かしいモノポストマシンたちの勇姿も見ることができる。

このほか、1979年式までの車両(日本車/外国車)によるスポーツ走行クラスも設定されており、幅広い層のクラシックカーオーナーが愉しめるイベントになっている。会場内ではそのほかにも旧車に関するグッズやパーツ(さらにはクルマそのものまで)が販売されているオートジャンブルやフリーマーケットも開かれており、この日の筑波サーキットはまさにクラシックカー一色に染まっていた。

当時のストリート事情に想いを馳せる?

時間が巻き戻ったかと錯覚するような空気の中、ナンバー付き車両から純レーシングマシンまでがサーキットを駆ける姿を目にすることができるのが本イベントの醍醐味。もちろん速くて厳ついレースカーは見ていてエキサイトするが、庶民派(?)の筆者はストリートカーによるレースの方が親近感を感じるのもまた事実だ(とはいえ、旧車でレースを行うには並大抵ではない情熱が必要だと思うが・・・)。中でも普通に街中を走っていそうなクルマにロールバーやフルハーネスなどのサーキット走行に必要な安全装備が追加されたP68/75 RACEや、ストリートレーサー的なモディファイ&チューニングが為されたS68/75 RACEなどは日本車と外国車が適度に混ざっており、当時の欧州車と日本車の実力の差や、それをチューニングやドラテクで埋めていった様子が想像され、クルマ好きとして実に興味深かった。

■JCCA 公式ウェブサイト


全69枚 「JCCAクラシックカー フェスティバル 筑波ミーティングサマー」詳細レポ

早朝から出走準備に余念がないエントラントたち。サーキット独特の緊張感が好き者には心地よい。

2スト独特の排気音と白煙を上げながら競技車がパドック内を自走する、サーキットならではの風景。

レース参加車両は全車が出走前に安全装備などの検査を受けるために場内の車検場に集合する。

車検場の建物内で車検中の競技車両。検査用ピットが掘られており、オイル漏れや下廻りも点検される。

チューニングカーや純レース車両は、現代のマシンと変わらぬブラダータイプの安全燃料タンクを備えている。

プロショップやマニアが出店するオートジャンブルとフリーマーケットも盛況だった。

HFRが主催する葉巻型のヒストリックフォーミュラのレースもイベント内で併催された。

イベント当日はご覧の通りの晴天で、ヒトもクルマもヒートアップした1日であった。

スペシャルショップ・ナビでお馴染みのシンリュウ箭内さんを発見。3台のポルシェをレースサポートしていた。

P68/75 RACEは、1968年前後と1970?1975年までのノーマル車で競われるレース・カテゴリー。

最後までフェアレディZとトップを競っていた、1968年型 ポルシェ911 2.0(P75-2クラス)。

激闘の末、トップでゴールしたのは1972年型 ニッサン・フェアレディ240ZG(P75-2クラス)。

P75-2クラス 1974年型 ロータス・ヨーロッパ・スペシャル。

P68-1クラス 1966年型 ホンダ S800

P68-1クラス 1969年型 ダットサン・フェアレディ2000

P68-1クラス 1966年型 トヨタ・カローラ1100とP75-1クラス 1970年型トヨタ・カローラ1200

P75-1クラス 1970年型 ホンダ1300クーペ9S

収支トップを争ったポルシェ勢と240Zは、常にテール・トゥ・ノーズの接戦で注目を集めた。

S68/75 RACEは、1968年前後と1970?1975年までのチューニングカーで競われるレースカテゴリー。

ブッチギリでレースを制したのは1973年型 ポルシェ 911カレラRS 2.7(S75-2クラス)だった。

S75-2クラス2位の1975年型 ポルシェ 911カレラ3.0と3位の1970年型 ダットサン・ブルーバード1800SSS。

S75-2クラス 1970年型 ダットサン・ブルーバード1800SSSクーペ

S68-2クラス 1969年型 アルファ・ロメオ GT1300Jrと1969年型 アルファ・ロメオ1750GTV。

S68-2クラス 1973年型 BMW 2002と1967年型 ダットサン・フェアレディ2000。

S68-2クラス 1973年型 イスズ・ベレット1600GT-R

S68-2クラス 1965年型 ロータス・エラン・シリーズ2

S68-1クラス 1966年型 ホンダS800

1965年までのチューンドカーレースS65RACE。2台のロータス・コルチナ(S65-2クラス)が速かった!

S65-2クラス 1965年型 トライアンフ TR-4Aは徹底的にモディファイされていた。

S65-2クラス 1963年型 MG Bはクラブマンレーサー風に仕立て上げられていた。

S65-2クラス 1957年型 アルファ・ロメオ・セブリング・スパイダー

S65-1クラス 1965年型 ホンダ S600

S65-1クラスにはトヨタ・スポーツ800とトヨタ・パブリカ800が参加。

S65-2クラスには希少な1965年型 ニッサン・シルビアのレーシングバージョンが姿を見せた。

TS CUPはマイナーツーリング仕様のKP61スターレットとB310サニーで競われるレース・カテゴリー。

ほぼB310のワンメイク状態だが、ドメスティック感あふれるカラーリングを眺めるだけでも楽しい。

今回のTS CUP でKP61はこの#61 ビルズ★ウチダ★アップルスターレットの1台のみが出走した。

F RACEはフルチューン車によるレース。TS仕様のB110サニーやKPGC10スカイラインなどが多くエントリー。

F-2クラス 1973年型 スピードマスター FDD カメアリ・セリカは当時の姿を再現していた。

F-1クラス 1972年型 HIROTA 東名サニー

F-1クラス 1970年型 ADVAN 東名サニー

F-3クラス 1972年型 ラバーソウルフェアレディ240Z

F-2クラス 1972年型 VICTORY50 スカイライン 2000GT-R

F-1クラス 1970年型 きぬの湯 鈴木鈑金サニー

FL RACEは日本のモータースポーツ青春期ともいえる時代のジュニアフォーミュラによるレースカテゴリー。

FL-2クラス 1979年型 アロー T54V

FL-2クラス 1976年型 ベルコ 97C

FL-2クラス 1976年型 トダ RS-3

FL-2クラス 1979年型 ファルコン 77A

FL-2クラス 1978年型 マキシム A02

FL-1クラス 1978年型 ハヤシ 712

FL-2クラス 1975年型 ウエスト 759

FL-2クラス 1972年型 ハヤシ 706A

FL-2クラス 1971年型 アウグスタ Mk-II

HFRが主催する、’60年代の葉巻型ミドルフォーミュラによるレースカテゴリー『HISTORIC FORMULA』。

HF-3クラス 1969年型 ロータス 59

HF-3クラス 1968年型 ブラバム BT21

HF-2クラス 1970年型 マーリン Mk-17

HF-2クラス 1967年型 ロータス 51A

HF-2クラス 1969年型 ロイヤル RP2

HF-2クラス 1969年型 フォースグリーニ Mk-12

HF-1クラス 1968年型 ロータス 41

HF-2クラス 1970年型 タイタン Mk-6

ある意味、レースカテゴリー以上の迫力ある走りが見られたスポーツ走行は日本車と外国車に分かれて走行した。

忠実に再現された片山義美のデサントカラーも眩い、1976年型 マツダ・サバンナGTが姿を見せた。

ミュージシャンの横山剣さんも、レース仕様にモディファイされたS130 フェアレディZで参加していた。

フォードGT40 Mk-IIを再現したGTD40はOVER SEA RUNで走行。

OVER SEA RUNクラス 1957年型 トライアンフ TR-3A

OVER SEA RUNクラス 1966年型 ロータス・エラン・シリーズ3

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