大いなる第一歩であることは間違いない
言うまでもなくもっとも死亡事故の多い事故は正面衝突である。しかし自動ブレーキは追突事故や歩行者との接触を防止するためのものであり、正面衝突を防止する機能についていえば皆無。そんな中、ボルボは新型V60に世界で初めての安全デバイスである『正面衝突被害低減』という画期的な装備を採用してきた。
なぜ今まで実現出来なかったのか? 対向してくる車両か、それとも衝突する車両かの判別が非常に難しいからだ。すれ違う対向車に対し急ブレーキを踏んでいたら、後続車に追突される可能性出てくる。すでに「すれ違う時に接触する可能性ある場合」の、少し避ける機能のみボルボとベンツで採用しているが、ブレーキ制御はしていなかった。
一方2020年を目標とし「新世代のボルボ車に乗っていれば重篤なダメージを受けないようにしたい」と頑張っているボルボからすれば、必ずや正面衝突時の被害を低減しなければならない。100km/hで衝突したら、頑丈なボディだって無理。逃げて通れない、ということです。正面衝突被害低減はボルボにとって大切な第一歩なのである。
具体的なシステムは自動ブレーキのセンサーを使い、常時正面の安全チェックを行う。追い越しや居眠り運転などをしている対向車が真正面から迫ってきて「もはや衝突は避けられない!」という段階になると自動でフル制動を行う。稼働速度域は50~100km/h。ボルボによれば衝突時の自車速度を10km/h落とせるという。
ここまで読んで「10km/hなの?」と思う人もいることだろう。実際の事故では衝突速度が10km/h違えば衝突エネルギーが格段に違ってくる。事故被害をワンランク以上引き下げられる可能性あります。「完全停止は出来ないのか?」と思う人もいるかもしれない。この場合、自分は止まれても相手が衝突してくる可能性が出てくる。
いずれにしろ少しずつ進化させていくしかない。安全装備は「最初の一歩」が難しいのだった。だからこそボルボ以外のメーカーを見ると、正面衝突被害低減について当面採用の予定なし。そしてボルボの次の一手は、安全領域の拡大だ。危険性を判定しての事前の注意喚起も有効だと思う。自動急ブレーキを最後の手段にしたって良い。
正面衝突被害低減は新型V60から採用され(日本仕様は全グレードに標準装備)、今年の秋をメドに日本発売になる予定。事故を起こしたくないなら、ショッピングリストの最上位としておくことをすすめたい。今やボルボは世界で最も事故を起こしにくく、事故に遭遇した時の安全性が高い。
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