現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ヤマハのワークスライダーよりも7秒速かった砂子義一!? ~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.33~

ここから本文です

ヤマハのワークスライダーよりも7秒速かった砂子義一!? ~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.33~

掲載 更新
ヤマハのワークスライダーよりも7秒速かった砂子義一!? ~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.33~

■下積みなしでレースの頂点を極めた砂子義一氏!?

「レーシングドライバーには、どうやってなるのですか?」

「日本のライダーたちの希望になりたかった」小さなバイク屋さんが市販レーサーホンダ「NSF250R」で世界に挑戦した理由

 そう質問されることが少なくない。こんな珍妙な職業を目指す変わり者はそう多くはないから、求人誌やハローワークを検索しても見つからないだろうし、ましてや公共職業安定所の列にならんでも紹介されるはずもない。どの門を叩いていいのやらわかるはずもないのである。

 だが、意外に簡単なのである。最近ではトップレーサー養成スクールが開講しているし、数あるレーシングショップに問い合わせれば懇切丁寧に教えてくれるだろう。希望とあらば、小生に問い合せてくださればアドバイスはさせていただく。ステップアップの階段まで手を取り、脚を取り導くのならば、高額な有償になるのを覚悟していただければよろしいかと思う。(笑)

 もっとも、スクールを受講したとしても、すぐにギャラが貰えるドライバーになれるかといえば、答えは想像の通りだ。クルマに座ってアクセルペダルを踏んでいれば金がもらえるなどという虫のいい話は、そうコロコロと転がっていない。やはり下積み的な苦労を重ね、少しずつ実力が認められて成功を手にするしかないのである。

 その意味では、砂子義一氏なるレーサーは特異な経歴の持ち主である。のちにプリンス自動車の契約ドライバーとなり、R380という伝説のレーシングカーを走らせ、世界各地で活躍することになるのだが、四輪に転向する以前はヤマハの契約ライダーであり、そもそもヤマハ入りする経緯がぶっ飛んでいるのである。

 実はチームメイトの砂子塾長の父君が砂子義一である。という関係もあり、何度か酒宴を共にしたことがある。そんな砂子義一氏は、いわゆるレーシングスクールを受講したこともなければ、下積みもない。「プロ契約しませんか?」っていきなり大金を山積みされたというのだからドリームである。

 その頃、砂子義一氏はヤマハ発動機で働いていた。旋盤が扱えるという理由で、ミッションのメインシャフトを削る仕事をしていた。

そんなある日の昼休みのこと、ライディングが得意な男たちが、後ろ向きに乗ったり、曲乗りをしていた。それが女の子にウケてキャーキャー言われていたという。

「それが面白くなくてねぇ。アクロバチックなことは出来ないが速さじゃ負けないぜ、なんて啖呵切ったら、じゃあ勝負しようぜってことになってね」

 その勝負であっさり勝ってしまった。それがヤマハレーシングチーム監督の耳に入り、契約しないかと誘われたというのだ。そこからトントン拍子で頂点に上り詰めていくことになるのである。

 さてさて話しの続きは、またいずれ・・・。

関連タグ

こんな記事も読まれています

ホンモノもあれば雰囲気だけの「なんちゃって」もあったなぁ……一時期プチブームになった「和製ユーロ仕様」の国産車5選
ホンモノもあれば雰囲気だけの「なんちゃって」もあったなぁ……一時期プチブームになった「和製ユーロ仕様」の国産車5選
WEB CARTOP
「し」はイメージ悪い? 車のナンバープレートで使われない「ひらがな」がある理由とは
「し」はイメージ悪い? 車のナンバープレートで使われない「ひらがな」がある理由とは
乗りものニュース
まもなく日本上陸! 650馬力のAWD高性能スポーツモデル 新型「アイオニック5 N」ってどんなクルマ?
まもなく日本上陸! 650馬力のAWD高性能スポーツモデル 新型「アイオニック5 N」ってどんなクルマ?
VAGUE
マイアミ勝利で疑い払拭! ノリス「自分が勝つ瞬間が来ることを心配したことはなかった」
マイアミ勝利で疑い払拭! ノリス「自分が勝つ瞬間が来ることを心配したことはなかった」
motorsport.com 日本版
零戦スタイルをまとったスカイライン! 地上の戦闘機には鹿児島育ちのオーナーの平和への願いが込められていた!! 【大阪オートメッセ2024】
零戦スタイルをまとったスカイライン! 地上の戦闘機には鹿児島育ちのオーナーの平和への願いが込められていた!! 【大阪オートメッセ2024】
WEB CARTOP
ノリスが悲願のF1初優勝「『ランド・ノーウイン』と呼んでいた人たちが間違っていたと、ついに証明できた」F1第6戦
ノリスが悲願のF1初優勝「『ランド・ノーウイン』と呼んでいた人たちが間違っていたと、ついに証明できた」F1第6戦
AUTOSPORT web
ボルボXC40が仕様変更。特別限定車として「プラスB3セレクション」も発売
ボルボXC40が仕様変更。特別限定車として「プラスB3セレクション」も発売
カー・アンド・ドライバー
出場停止近づくマグヌッセン、僅か5戦でペナルティポイント10加算「コメントしない方がいいかな」
出場停止近づくマグヌッセン、僅か5戦でペナルティポイント10加算「コメントしない方がいいかな」
motorsport.com 日本版
ついにグリルが光る!BMW『iX』初の大幅改良へ、パワーも飛距離も大刷新
ついにグリルが光る!BMW『iX』初の大幅改良へ、パワーも飛距離も大刷新
レスポンス
【ブレイズ】警察署主催の「電動キックボードの外観を有する車両の実車講習会」に体験車両を提供
【ブレイズ】警察署主催の「電動キックボードの外観を有する車両の実車講習会」に体験車両を提供
バイクブロス
スカイラインの意欲作!! GT-Rじゃないけど超魅力的な[スカイラインRS]誕生の理由が衝撃的だった
スカイラインの意欲作!! GT-Rじゃないけど超魅力的な[スカイラインRS]誕生の理由が衝撃的だった
ベストカーWeb
【読み物】実はこんなにある! 魅力的な日本メーカーの海外仕様SUV&ピックアップ【パート1】
【読み物】実はこんなにある! 魅力的な日本メーカーの海外仕様SUV&ピックアップ【パート1】
Webモーターマガジン
レッドブルのホーナー代表「ペレスがフェルスタッペンと追突しなくてラッキーだった」|F1マイアミGP
レッドブルのホーナー代表「ペレスがフェルスタッペンと追突しなくてラッキーだった」|F1マイアミGP
motorsport.com 日本版
ついにGクラスにも完全電動化モデルが登場! メルセデス・ベンツ「G 580 with EQ テクノロジー」で高級オフローダー界に殴り込み
ついにGクラスにも完全電動化モデルが登場! メルセデス・ベンツ「G 580 with EQ テクノロジー」で高級オフローダー界に殴り込み
THE EV TIMES
3号車Niterra、富士3時間で&圧勝も実はタイヤタイヤマネジメントに苦戦「まず昨年のパフォーマンスに追いつかないと」
3号車Niterra、富士3時間で&圧勝も実はタイヤタイヤマネジメントに苦戦「まず昨年のパフォーマンスに追いつかないと」
motorsport.com 日本版
メーカーと販売店が野球で対決、トヨタ自動車 VS 茨城トヨペット 5月27日
メーカーと販売店が野球で対決、トヨタ自動車 VS 茨城トヨペット 5月27日
レスポンス
ポルシェ、新しい車両機能のキャリブレーション用AIエージェント開発
ポルシェ、新しい車両機能のキャリブレーション用AIエージェント開発
LE VOLANT CARSMEET WEB
高速の陸橋越えたら「え、終わり!?」32年ぶり解消!埼玉の“不思議な道路”なぜいま全線開通? やっぱり不思議な風景
高速の陸橋越えたら「え、終わり!?」32年ぶり解消!埼玉の“不思議な道路”なぜいま全線開通? やっぱり不思議な風景
乗りものニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村